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蝉の命は一週間と言うけれど

この時期になると外からセミの鳴き声が聞こえてきて、彼らの声を聴くと「あ~夏が来たんだな」と新しい季節の到来を感じます

そんな蝉はよく「一週間しか生きられないから、短い命だ」なんてことを耳にしますが

ふと本当に一週間ほどしか生きられないのかと気になって調べてみました

蝉の命が一週間と言われている理由は、成虫となり地上で過ごす期間がわずか7日間だからだそうです

つまり成虫でいる期間が短く、私たちの目に触れる機会が一週間だけだからこそ命が短いと思われているよう

実際には、蝉はこの世に生まれてしばらくの間は幼虫として土の中で過ごします

幼虫でいる期間はおおよそ7年ほどと言われており、長いものだと10年以上幼虫として土の中にいることもあるそうです

幼虫の期間を合わせると7年ほどが平均的な蝉の寿命なので、私たちが今まで思っていたよりもずっと長く生きている印象があります

おそらく最初は幼虫の期間は土の中で数年ほど過ごし、成虫になると地上に出て一週間ほどで生を終えるということが伝えられていたと思うのですが

だんたんと広まっていくうちに、蝉の命はわずか7日ほどであるという風に変化して、私のように蝉の命は短いのだなとずっと思いこんでいた方も少なくないと思います

成虫として地上にあらわれて、あの鳴き声で夏の訪れを伝えてくれる期間は短いけれど

彼らは私たちが思っていたよりもずっと長く、この地球上で生きているんだなと知ることができました

華々しく今年成虫デビューを果たした蝉たちの命は、きっとあと僅かだと思うけれど

地上で羽ばたくその日まで、土の中で生きている彼らのことを思いながら今年の夏を思いっきり感じたいですね

いつも夏に彩りを与えてくれてありがとう蝉たちよ


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