さあ、習慣に向き合おう

今回は、「習慣」というものについて考えた。

まだまだお近づきになれていないが、少しでも理解を深めたい。


私は変われないのか?

毎日、なにかしら後悔している。
あれをやればよかった、これはやらなければよかった。

毎日思っていながら、なぜ私は後悔してしまうのだろう?

意志が弱い、だらしない性格、自分に甘い…
などなど、自分自身を評価、批判する言葉はたくさん思いつく。

でも、評価や批判をしたところでこれがなかなか変われないのだ。
一体どうしたらいいのだろう。

「習慣」が気になり始める

ベトナムに、ミニマリズムを大切にする友人が住んでいる。その友人が、こんな投稿をしていた。

このなかで、特にここ。

私の習慣化のコツ(方法)は
START SMALL, BUILD STEADILY (小さく始まる、コツコツ維持する)

ほほう、と興味を持った。
読み進めてみると、習慣についての本がいくつも出ていることを知る。

この友人が紹介している「小さな習慣」(スティーブン・ガイズ)を早速読んでみた。


失敗すらできないことをやる

「小さな習慣」では、小さくて失敗することすら難しいことから始めよう、と提案している。

著者の場合、「腕立て伏せを毎日1回だけやる」にしたとのこと。たしかに1回だけなら、面倒くさくて続かない、ということがなさそうだ。
万一「はっ!やってない!」と思い出した時にも、その場で1回やればクリアなのだから、極めて失敗が少ない。

そして大抵の場合、1回と言わず数回できる。
もしかしたら5回、あるいは10回できるかもしれない。

ノルマを極めて小さくして失敗をできなくすることで、継続できる。それが、いずれ大きな習慣になる。それが「小さな習慣」の力なのだ、と述べていた。

習慣さん、ごきげんよう

思い立ったが吉日、私も小さな習慣にトライした。

まず「1日1回スクワット」、次に「朝の瞑想5分」。

スクワットはもう2週間くらいになるが、ほぼ継続している(1日か2日忘れた気がするが、気にならなかったので気にしない)。だいたい毎日5回~10回くらいはやっている。

瞑想はまだ初めて2日なのだが、2日とも成功している(こんなのでnote書いていいんだ、と思ったあなたは正直者です)。

前にダウンロードした「眠りのための自然音楽」がこんなときに役立ってくれるとは。ほんとに眠りたいときにしか聴いてなかった。

まだまだ瞑想初心者だが、自分の心身がどんな状態なのかを観察できる時間のような気がする。もっと深く、長くできるようになっていきたい。

習慣であることすら気づかない

ようし、少しずつ習慣を増やしていこう!と意気込んだところで1つ気づいた。「私、10ヶ月続いてる習慣があるじゃん」。

それは、ラジオ英会話。大西先生・クリスさん・ろーざさんの素敵なラジオ英会話。

平日の毎朝6時45分から7時00分。わずか15分間だが、毎日英語に触れ、その感覚を鍛えることができる。しかし前々から「こつこつ英語の勉強するならラジオ英会話だよ」という声を耳にしていたものの、始めようとはしなかった。

なぜなら、テキストを毎日買って、ラジオを毎日聴くなんて…とハードルが高いイメージを持っていたからだ。

そこで会社を辞めて時間にゆとりのあった今年1月、「せっかく時間あるし」と始めてみたところ……なんとちょっとした習慣に。

1月は毎日聴き、2月からはアルバイトを始めて少しさぼってしまう日もあったが概ね聴き、9月に転職してからも聴き、いまや10月も半ばになろうとしている。

この番組のありがたいところは、たとえ1日聴けない日があっても、再放送にリベンジすればカバーできる点だ。毎日決まった時間に聴くのは無理、という場合でも、1000円弱を使えば1ヶ月分の音声をダウンロードできる。つまり、好きなときに何回でも聴ける。

ラジオ英会話の回し者ではないが、回されてもいいくらい、私はこの番組がお気に入りとなっている。楽しくて続いているので、聴くのが習慣になっていることすら、気づいていなかった。

「習慣」というものは、それを身につける力がないと縁がないものだと思っていたが、そうともいえないようだ。習慣にするためのしくみをうまく作ったり、用意されたしくみに乗っかることができれば、意外と手に入りやすい。

おわりに―来年の抱負予告―

だいぶ気が早いのだが、来年は「習慣」とうまく付き合う年にしたい。

さようならしたい習慣もあれば、お近づきになりたい習慣もある。

それらを仮に車や飛行機といった、乗り物のようなものとして考えてみると、自分がどうしたいかが見える気がする。

さようならしたい習慣が、三輪車くらいのパワーなら、まあいい。

でももしジャンボジェット機なみのパワーがあったら、いつまでもそれに乗っていると、とんでもないところへ連れて行かれてしまう。

逆にいえば、お近づきになりたい習慣もそうだ。

なりたい姿や理想の暮らし、そこに近づく乗り物として天空の城ラピュタがあるとする(ラピュタは無論乗り物ではないが、移動するし、私の気分的にぴったり)。

しかし最初からラピュタに乗ろうとすると、方法がわからなくて何かに追われたり、ラピュタなんて本当にあるんだろうかと葛藤したりする。

そこで、小さなラピュタ…いや、小さな習慣からはじめるのだ。

苦労なくできる方法で少しずつ移動したり、ときに鉄道や小さめの飛行船で旅を進めるうち、いつしか天空の城ラピュタに乗っていることに気づく。

習慣とラピュタのちがいがよくわからなくなってきたというか、全然おわらなくなってきたのだが、要は小さな習慣からはじめ、それを育てていこう。

「習慣」というものを考えるうち、そんなことを感じたのだった。


#エッセイ #習慣 #小さな習慣 #目標














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