見出し画像

「これからどうしたらいいんだろう?」というモヤモヤに向き合うとき

皆さんは何のために「働く」という選択をしていますか?

じつは、この本はある出来事がキッカケとなっています。今日はそのキッカケについて書き残しておこうと思います。


その出来事とは、知人のママ友の復職の話でした。
妊娠をキッカケに離職し、子育てに専念してきたママ友が、お子さんが小学校に入学したタイミングで復職されたんですね。でも、離職期間が長ったため、なかなか仕事が見つからなかったものの、やっと決まった派遣社員の仕事で前職の経験を活かそうとされていました。出社される前の、まだ緊張されているときに少し話したんです。

「私、大丈夫かな?」と不安そうにされていて、でも前職の経験が活かせる職種だから、体が覚えているかなともおっしゃっていて。そうだね、なんて話をしていました。

ところが、数週間後に会ったときに、とてもぐったりとされていて、相当お疲れだったんですね。その様子がちょっと気になって話してみると、、、

「私が離職していた期間にどれだけ世の中が変わったのかを痛感している」と。

職種としては前職の経験が活かせるけれど、確かに離職されていた期間に、WindowsのOSはかなりアップデートされているし、zoomやtesmsなどのオンラインツール、リモート用のソフト、クラウドでの書類管理、情報漏洩対策など、ツールの部分が劇的に変化していたんですね。

ただ経験だけではなく、そういったツールの部分に戸惑ってしまうだけで、仕事効率はかなり落ちてしまいますよね、、、しかも、そこはできて当たり前と判断されることが多い部分でもあります。

経験を活かす前につまづいてしまい、彼女は疲弊し切っていました。せっかくの彼女の経験が活かされないのは残念すぎるなと感じたんですよね。これから少子化に拍車がかかっていき、日本人の労働力は下がっていくばかりです。離職していたけれど働きたいと思うママ世代の労働力は貴重なものだと思っています。

では、どうしたらよかったのか? と考えると、リハビリとして、まずツールの部分をアップデートし、今でいうリスキリング(学び直し)講座などを活用して、ベースを整えてから、復職すると少し違ったのではないかなと感じたんですね。そうしたら、浦島太郎状態にならなかったのかなと、、、

もちろんそれだけではないのですが、このママ友とのやりとりは、私に「働く」ということを考えさせられるキッカケとなりました。

「働く」とひとくちに言っても、いろいろな思いが皆さんにあると思います。何のために働くのかという目的は、私はなんでもいいと思っています。

ただ「働く」時間は、1日8時間だと仮定すると、1日の1/3を費やしている計算になります。通勤時間が入れば、1/3以上になっていきますよね。単純計算すると、大人になってからの人生の1/3の時間を仕事しているわけです。
そう考えると、「自分らしく」働いた方が、心身ともに健康でいられて、人生の充実度が増すのかなと思うのです。

私自身は子どもの頃から本が好きすぎて編集者になりたいと思い、その夢に向かって猪突猛進してきたタイプなので、「働く」ことは楽しいこと、ワクワクすることが大部分を占めています。結果的に見れば、想像していた仕事と違うと思ったこともなく、自分に合っていたんだろうなと思います。

けれど、好きなことを仕事にしていても、モヤモヤすることは当然あって、、、自分の力不足に落ち込むことは多々あるし、うまくいかないときは何がいけなかったのかと沼落ちすることもあります。それでも、楽しいという土台があるから、乗り越えていけると思っています。
なので、楽しくない、ワクワクが感じられなくなってくると、途端具合が悪くなります、、、苦笑。あぁ転職の時期(転機)なのかなぁと、自分のやりたいことの方向へ転換してきました。あくまでも楽しいを追求するという、、、笑。

そういう自分を否定し、勝手に自己嫌悪に陥ってモヤモヤしていた時期もありました。私が自分勝手なだけなのか?と、、、けれど、人には向き不向きがそもそもあるし、自分の持っている力がたとえ微弱であったとしても、どこかで誰かの役に立ったり、楽しいこと・ワクワクすることのお裾分けができたら、それでいいのかなと思えるようになってきました(だいぶかかりましたけれども、、、)。


これは私自身の体験談でしかありませんが、その人がその人らしく働くって、いちばん効率のいいことなのだと思うのです(いろんな意味で)。

私の周囲では、「これからどうしたらいいんだろう?」と漠然としたモヤモヤ(不安)を抱えている人がけっこういらっしゃいます。これだけ先行き不透明で読めない時代ですから、終身雇用制度も崩壊の一途ですし、いつ仕事を失うとも限らない時代です。だからこそ、一度、モヤモヤの正体と向き合って、1つずつ紐解いていくことはできないかな、そんな本を創れないかなと思いました。

この拙い私の言語化を真摯に受け止め、ご執筆くださったのが、著者の田中美和さんでした。田中さんとの出会い、田中さんの想いはまた改めて。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?