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コロナ禍のホリデーシーズン in NYC

今日は12月24日クリスマス・イブ

例年この時期、NYの街は世界中からやって来る観光客と休暇を楽しむニューヨーカーで溢れる。そして街のいたる所にあるクリスマスツリーやクリスマス・イルミネーションの綺麗な輝きが、道行く人々の顔を輝かせ笑顔にしてくれる。そして、それは1月1日まで続く。

11月下旬のサンクスギビングデーから始まるホリデー・シーズン。サンクスギビングの翌日から街はクリスマスの準備が始まる。歩道ではもみの木が売られ、家々の窓からは装飾されたクリスマスツリーが顔を出す。ブラックフライデーではクリスマスプレゼントを探す。そして、買い物先や友人との挨拶が「ハッピーホリデーズ」に変わる。

そう、ここには多国籍で違う宗教を信仰している人達が暮らしている。クリスマスはキリスト教の行事。同じ12月25日でもイスラム教やユダヤ教、その他の宗教を信仰している人にとってはクリスマスではないのに「メリークリスマス」では失礼だ。そこで宗教色の無い「ハッピーホリデーズ」という挨拶になった。宗教関係無くホリデーはハッピーだから。

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ハッピーなのは街だけではない。家庭でもチキンを焼いたり、プレゼントを用意したり、家族や親戚が集まって笑顔の輪が広がる。笑顔を見て更に笑顔が広がりハッピーになる。それが今までのホリデーシーズンだ。

今年のホリデーシーズンはどうだろう。。それは例年とは違う「コロナ禍のホリデーシーズン」になった。観光客がいない。街を歩いているのはニューヨーカーばかりだ。こうなる事は以前からわかっていた。だから私たちニューヨークに住む者は、ロッカフェラーセンター等のクリスマスの点灯式は開催される? 各デパートのクリスマス・ショーウィンドウは? サックスデパートのイルミネーション・ショーは?と心配だった。どれも人が集まる。ニューヨークの街を彩るイルミネーションは、観光客がいない今点灯されないのか??等々脳内グルグルしていた。

でも、全て開催された。ニューヨークの街はイルミネーションの光に包まれてるし、点灯式も人が集まらないように配慮され開催された。サックスデパートのショーもいつも通りだ。この「いつも通り」が、私たちを慰め癒してくれる。今年4月、大袈裟でなく地獄を味わったニューヨーク。鳴り止まない救急車のサイレン、毎日800人近くの人達が亡くなっていった。全てがガラッと変わってしまったんだ。そういう経験をしてきたニューヨーカー達に変わらないものもあるよと語りかけてくれるイルミネーション。

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そう今年のホリデーシーズンは特別だ。何故特別?それは、この街が、私達ニューヨーカーの為だけに光り輝いているから。こんな貴重な体験は今年だけだろう。来年はまた観光客で溢れていることを願っている。

最後にホリデーシーズンのNYの街の様子をご覧ください。


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