『生殖の海』 2022年版 第一章「いまも言ふ」
『生殖の海』 2022版 第一章「いまも言ふ」
Apuweiser-richeのかゝるクローゼットにカーゴパンツをつかむ朝あけ
弁当に着替へも詰めつ紅引きつビッグサイトにいざ向かふべし
ローソンの脇の柱に身をあづけいつものメンツと交はす「おはやう」
戯れにけふも寄り来る植竹は黙ればめつちやかつこいゝのに
彼女などをらぬ沼野ゝ待受の「かのぢよ」の倚れる壁ぞまばゆき
「わかんないもんスよ、見た目くまモンでも」と言ふ田越はガチのイケメン
腰袋カチッと締むるこの音に