日中、職人の技
▲写真:姚遠
職人がひとつひとつ手作業統工芸品。
そこには、長きに渡りその土地に受け継がれてきた技術と歴史が詰め込まれている。 熟練しないと生まれないだろう、研ぎ澄まされた理にかなった美。
ところが、日中両国にとって低価格競争による産地の疲弊、後継者不足、職人の高齢化は深刻だ。
とりわけ、日本は分業による微細な技や高度な技、危険をともなう技であっても見合わない報酬が問題。 それに対して、中国は職人の報酬の二極化が問題。
しかし一方で、若手職人による地域を代表するブランド作りやコラボレーション、伝統的な匠の技と最先端のものづくり技術を体感できるイベントが生まれている。
さらには、若い世代の間で「吟味した漆やグラスを長く愛用したい……」と いった暮らし方が確実に広がっている。
職人が誇りを持って仕事に打ち込める環境が整えば、さらに良いものが作られるだろう。
このような職人の背景を理解するすることで、私たちの愛着ももっと増やしてくる。今回は、職人によって支えられてきた私たちの暮らしと、職人の技について再発見することとなった。
▲写真:CTP
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