京都市文化財マネージャー(建造物)講座修了
ようやく修了しました、京都市文化財マネージャー(建造物)講座。長かったー!
今年1月14日に開講されたこの講座、7月22日の修了課題発表会まで、ほぼ隔週土曜日朝10時から17時まで、みっちり文化財に関することが学べます。そして、受講費用は3万円という破格の値段!この金額で、これだけ充実した内容を学べるのはなんともお得!
今回で第13回を迎えるこの講座は36名の受講者で構成され、1班あたり6名で6班に振り分けられますが、各班に数名の建築士さんが配置されます。年齢や職業、住まい、興味のある建物や好きな年代も結構ばらばらで、個性もバラエティー豊か。
演習では、班ごとに指定物件を現地調査し、実測をして図面を引く人、沿革などの調査を行う人、写真撮影をする人、改修痕を捜査する人など、作業を分担してレポートを作成します。この時に班メンバーの皆様とまずまずいい感じで仲良くなります。1回目の演習は”櫻谷文庫”さん、2回目の演習は”北白川天神宮”さん。
2回の演習で技能と知識を積み重ね、いよいよ修了課題に取り組みます。
各班ごとに調査対象の建造物を設定して、調査に向かいます。
私の所属していた班は”カトリック衣笠教会”を調査対象にしたのですが、なんせこれまで興味のなかった教会建築。
必殺「日本の古本屋」で教会建築に関する本を取り寄せましたが、これがまたちんぷんかんぷん…。興味がないと頭に入ってこない…。時間を見つけて、熟読したいと思います…。
私は、旧聖堂(現ホール)の天井裏に上がって、棟札や墨書、改修痕を発見することが役目となりました。ありましたよ、改修痕!
そして、新聖堂の屋根に上がって鐘楼の写真撮影などを行いました。
この修了課題を完成するには結構な作業量があり、班メンバーの皆様となかなかいい感じで仲良くなってきました。
綺麗にまとまった終了課題報告は、7月22日に他班の皆さんや、すでに文マネとなって活躍している先輩方、調査対象の建造物の所有者さんや関係者の方々に広く公聴していただきます。そして、相撲の三賞にならって先生方に評価されます。
私の所属する”TEAM5”(班長が5班を格好よくネーミングしました)は、敢闘賞!
班長以下、素晴らしいメンバーの皆様が大活躍して受賞できました。私は旧聖堂の天井裏と新聖堂の屋根に上がっただけで、栄えある賞をいただけました。皆様の作業量に比べて、私の作業量が少なくて申し訳ありません…。
修了課題発表会のあとは、発表会に出席した先生方や文マネの先輩方、受講生の皆様で慰労会が開催されます。なかなか打ち解けられない私でも、班メンバーの皆様のみならず、他班のメンバーさんともむちゃくちゃいい感じに仲良くなりました。
ちなみにこの講座は、優秀な後輩沙々木くんと受講していて、沙々木くんの3班は技能賞を受賞!
山科区の民家を調査して、初代安之助さんから現在の所有者までの変遷をわかりやすいアニメーションで発表してました。
おかげさまで、2人とも無事修了となりました!
工芸舎 F倉
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