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語学学習は孤独と繋がりの両輪ですすむ

宇多田ヒカルの「For You」という歌に「一人じゃ孤独を感じられない」という名文句があります。家族と暮らしている家でふと感じる孤独。盛り上がっている教室内で自分だけがついていけず心にズシンと感じる孤独。人は誰かのなかにいるからこそ孤独を感じてしまうものなのだとこの歌は教えてくれています。

今から25年前、ちょうど20歳だった頃、メキシコに留学していました。スペイン語を勉強するための1年間の長期留学で、期待に胸を膨らませて太平洋を渡りました。

しかし、そのすぐ後に待っていたのは楽しい留学生活ではなく、「孤独」だったのです。ホームステイをしていたのですが、スペイン語がわからないので、何も話せなかったし、文法ができるため入れられたクラスでも、そのノリについていけませんでした。一人で学校に通い、一人で部屋で勉強し、一人で旅をし、たった一人で青空を見つめていました。生まれて初めて「孤独」という言葉の意味を実感を持って知りました。

その後、引っ越しをしたり、日本人の友達を介して、たくさんの人と知り合い、孤独をそれほど感じず、楽しい生活に入っていくのですが、メキシコに渡って数ヶ月は本当に孤独な日々でした。

しかし、この孤独な日々が自分の内側に言葉を蓄積し、思考を巡らせ、それがのちに力となったとおもうのです。外国で何かを学ぼうとする時、こういう孤独の力は必要不可欠なもののひとつなのではないかとおもいます。たとえ海外で学ばなくたって、自分の国で外国語を学ぶにしても、この「孤独」の力は必要なのではないでしょうか。

この「孤独」のなかで育まれる言葉と、人との「繋がり」のなかで発見される言葉。その二つが混ざりあい、人の言葉は熟成されていくような気がしてなりません。

わたしは現在、英語と中国語を勉強しています。英語はDuolingoとラジオ英会話を毎日やっていて、中国語はDuolingoと時々、中国語で話す人がいます。実際に会話した文章を改めてみてみると文法などがすんなりわかってきます。

毎日の生活ではほとんど外国語を使っていないので、毎朝のDuolingoとラジオを聴くのは基本的には一人の作業で孤独です。オンラインで話す練習などをしたいなあと感じることはあるけれど、そうなると時間を捻出するのに一苦労なのです。語学学習に関しては今のペースで進めていくつもりです。

語学学習って本当にいろんな勉強法があるけれど、基本的に2つのタイプの勉強法に分けられるような気がします。「孤独」な作業と「繋がり」の楽しさ。この両輪で学習は前に進んでいきます。

外国語学習者の皆さん、お互いにがんばりましょう。

サポートよろしくお願いいたします。 サポートいただけたら、大好きな映画をみて、 感想を書こうと思います。