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性格は変えられるのか

私には、定期的に会って、率直に意見を言い合える仲間がいます。その方から「雰囲気が変わった」と言われました。「リラックスしている」「肩の力が抜けた感じ」とも。確かに自分でも心当たりがあります。

性格を変えたいと思ったきっかけ

私は以前学生アンケートで「間違いを笑っているようだ」「居心地が悪い」と書かれ、相当落ち込みました。文法や語彙の説明が分かりやすくできるように努力してきたし、経験もあるし、それなりの成功体験もあるし、余計落ち込みました。

授業内容のクレームなら分かるけど、性格的なことを言われるとどう勉強したら改善できるのか分かりませんでした。気を使って親切にしようとしても「うざい」「馬鹿にしているようだ」というコメントが。コーチング、心理学などいろいろな本を買ったり講座を受けたりしてみました。他の先生の授業を見学したり、対応を真似してみたり、思いつくことはやってみました。

自分の核となるものを考える

そんな中、いつからか他人への対応を気にしていたのが、自分の内面にベクトルが向かっていました。自分は何がしたいのか、自分が譲れないものは何か、自分にとって大切なものはなんなのか。

それは仲間から「理念がない」と指摘されたことがきっかけでした。「理念」とは言い換えるならば「自分が大切にしている、守るべき軸」とでもいいましょうか。軸があればブレないのですが、私は軸がなかったので職場の環境や人間関係、自分のプライド、他人や学生のコメントなどで気持ちが不安定に上がったり下がったりしていたんだなと感じました。

理念の見つけ方

理念をどうやって見つけるのか、それはひたすら自問自答です。経験の中に答えがあります。どうしてもこだわってしまうもの、感動してしまうもの、自分が楽しいと感じること、それらを一つ一つ思い出して、思い出す限り書き出して、そして今度はそれらを最小限まで削って、抽出したものの中から共通点を見つけていくのです。それが自分の核となるものです。

核を見つけることができると、そこから自分が目指すもの(理念)が見えてきます。進む方向が決まれば、道順が決まってきます。するとその道以外の余計な雑音に惑わされず、ただ目指すものに向かって進めばいいだけになるのです。

自分の内面が変わると、自然に他人への対応も変わる

自分の軸となるものが見つかり、自分に集中することで、周りの人間関係や学生のコメントなどに惑うことが少なくなりました。以前はマイナスのコメントをもらうと攻撃されたように感じてしまい、自分を守るために心が固くなっていたのですが、今は「そういう考え方もある。自分にとって改善できるところはする。努力してもできないものは他人に任せればいい」と開き直って?受け取れるようになりました。

すると他人や学生に対して身構えたり変に緊張したりすることがなくなりました。「この人はひょっとしたら陰でマイナスのことを言うかもしれない」「ニコニコしているけれど、本音は違うかも」などと疑心暗鬼になることもなく、自然体で接することができるようになりました。

自分をなんとか変えたいと思って、そんな経験を積んできて、だいたい1年ぐらいした頃でしょうか。学生アンケートに性格面でマイナスのコメントを書かれることはなくなりました。

"She always helpful."と書いてあったのを見た時はジンとしました。なんだそれぐらい、私はよく言われるよと思う方はいらっしゃるかもしれませんね。でも、私にとって、この言葉をもらうまでは長い道のりでした。

*傾聴、コーチングやってます*








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