見出し画像

「話を聞いてくれない」に対して「じゃあ、会話の時間を作るよ」では意味がない。

こんにちは。
楽な生き方のデザインと日本語教師をしています。ワカです。

「夫は私の話を聞いてくれない」という理由で孤独を感じたり、離婚を決意したりする女性は多いそうです。

それを聞いた旦那さんは「いや、俺は話を聞いていたし、きちんとアドバイスもした」と疑問に思う人も多いようです。

例えば以下の二つの会話。奥さんが「話を聞いてくれた」と思うのはどっちなんでしょうか。

A
妻「私は計算も遅いし、ミスばかりするし、仕事が辛いんだよね」
夫「じゃあ、辞めてもいいんだよ。他に合う仕事を見つければ・・」

B
妻「私は計算も遅いし、ミスばかりするし、仕事が辛いんだよね」
夫「仕事するのが辛いんだね・・」

一見、Aの方が優しくていい旦那さんだなと思うかもしれません。
でも、奥さんはBのような会話の方が「話を聞いてくれた」と思うでしょう。

奥さんは自分の気持ちを分かって欲しかった。
でも、Aの旦那さんは「辛い」と聞いて、それを解決する方法を考えた。
コミュニケーションのミスマッチがおきているわけです。
このまま会話する時間を長くしたら、ますます奥さんの不満は溜まっていきそうです。

奥さんが欲しかったのは共感
共感とは、相手と同じ気持ちになることではなくて、相手と同じ視点で感じることです。ちょっと分かりにくいですよね。先ほどの会話で例を挙げます。

B
妻「私は計算も遅いし、ミスばかりするし、仕事が辛いんだよね」
夫「仕事するのが辛いんだね・・」←共感

C
妻「私は計算も遅いし、ミスばかりするし、仕事が辛いんだよね」
夫「そうだね。それは辛いね・・」←同情

同じように見えますが、主体は誰かを当てはめると違いがわかります。
B「(あなたは)仕事するのが辛い(と思っているんですね)」
C「(私は)それは辛い(と思います)」

Bは共感。「あなたが〜と思ってるんですね」と、私感じた。
Cは同情。「私そう思うよ」です。

女性同士の会話はCが多いですよね。「あ〜!分かる〜!!」とか「私も同じだよ〜!!」とか。同じ気持ちになって分かり合えたので、気分はスッキリ。持つべきものは女友達だ!となるでしょう。

しかし、友達に話してもまだ何かモヤモヤする・・。
「分かる〜!」と言われても、それは自分のそれと全く同じではない。
そんな違和感から、やはり孤独を感じてしまうこともあります。

そんな時に必要なのは共感ではないかと思います。

他の誰かが、あなたの感じたことを同じ視点に立って、理解しようとしながら話を聞いてくれる。
そういう共感をしてくれる人がいれば、きっと孤独は少しずつ解消されると思います。

私が誰かの悩みを聞かせてもらうときは、
「自分の想像で」ではなく、「相手の世界に入って」感じる、
共感して聴くように、気をつけています。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?