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あんた、ニンゲンじゃない!と言われて。

\\ あんた、ニンゲンじゃない //


8年ほど 言われ続けられた。


そんな経験は お有りでしょうか?

ここからは
幻想ストーリー として
おたのしみくだされ。

シバイヌ〝わんこ〟と
宇宙人エイベル とのおはなし。


エイベルは 日本島というところで
育ちました。
だけれども なにか周りと違うことに
だんだん気づいていきます。

話すことば、

すきなモノ、すきなコト、 

からだの性別は Female[女]。
興味あることは man[男]のモノも
女子たちのモノも どっちもある。

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産んでくれたであろう母えみえ。
看護師として着々と 出世していきます。
毎日、毎日、職場である病院から
でんわがかかってきます。
【相談でんわ】です。

家に帰っても 職場の部下・知り合いから
【相談でんわ】がかかってきます。

エイベルが母えみえと唯一おはなしできる時間、
遅く帰ってきたお母さんのひとりご飯に
付き合うこと。

この限られた時間。
色んなことを話すのです。

エイベルは遊んでもらった記憶がありません。

ただ、絵本だけは しこたま読んでくれたそうで。

小学校になると、たくさんたくさん本を借りて、読みました。
空想の世界にいくことが、寂しさまぎらわす方法だったからです。

そんなエイベルが時を経て、
シバイヌ〝わんこ〟と出会います。

シバイヌわんこ のうちは
お父さんがお母さんのようで、お母さんがお父さんのようでした。
お母さんに甘えたいのに、お母さんにハグもほぼされず育ちます。お母さんは わんこに愛情を注ぐことが苦手でした。

エイベルが わんこ と出会ったとき
『お母さんみたいだ』と思いました。
母えみえは 寿命的に 先にシぬ可能性が高い。
わんこなら 少なくとも、自分と同じくらいの時間を生きてくれる可能性が高い。

そんな〝わんこ〟と生活することにしました。

のんびりとした風土のカナダでのわんこ。
とても おだやかで良かった。

だけれども、アメリカ・ボストンという土地、
結果をおおいに求められる土地に来てしまうと
だんだん だんだん ことばがキツくなります。

\\ あんた、ニンゲンじゃない //

風船くらいの柔らかさだった“ことば ” が、
ビーチボールの硬さの“ ことば ” になり、
バスケットボールの硬さ“ ことば " に、
野球ボールの硬さの “ ことば ”に。

日本島に戻ってきて
最後のほうは、“ナイフのことば ”
に なりました。

\\ あんた、ニンゲンじゃない //
\\ 目の前から消滅してくれ //
  \\ シんでくれ //


もう、〝わんこ〟と生活していたら、
人生がシんでしまう。
こころがシんでしまう………。


「目の前から消えてくれ」というオーダー
だったので、ご希望の通り消えました。

宇宙人のエイベル。
わんこの棲家をとてつもなく綺麗にして
ご希望の通り消えました。

わんこ もわかっていたのです。
わんこ自身〝こころが弱い人間〟だと
いうことを。

「ほんとうに いなくなったんだね」

母えみえと話したいというので
でんわを交代しました。

わんこはもう、〝ナイフのことば” を発していた
わんこでは なくなっていました。
呪いが解けたようでした。

あのときの場面が浮かんできて、
泣き虫エイベルは、なぜだかまたもや
うるうるしてきます。

〝 呪いが解けた 〟

その瞬間を感じるからです。

。。  。  。。。  
。  。  。 
 。  
。  。。。   。

 。。 。。
  。
2020年 1月。
『映画えんとつ町のプペル』を観た。

映画を観に行くときは
なにかをつかみにいくときだ。

《自分自身、〝アンタ、人間じゃない!〟とか
 弾かれ、排除され、無かったことにされ、 
そうされながらも、シぬことはなかった。
大海の荒波泳いでるみたいな感じだよなあ》

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エイベルが、ゴミ人間かどうかはわかりません。
\\ アンタ、人間じゃない // と言われたり、
\\ キャーッア // と 「こいつ人間じゃないから
仲間じゃない!排除しよう」という扱いを受けて来たことは 数えられないほど たくさんです。

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[FB友が「なんか服装おもしろいから撮影しよう!」と壁のプペル&ルビッチ前で。]


〝 出来事を どうおもしろがるか "


コレ、ポイントです。

自分のものがたり を 悲劇にしてもいいし、
自分のものがたり を 喜劇にしてもいい。


描きかたは、いくとおりでも出来ますから。

マニアなあなたさま (*´◒`*) ともに《いのちの時間》をだいじに過ごしましょう。