仕事をサボって本格クリームシチューを作った話

午後は会議もなかったので晩御飯のためにとクリーミシチューを作った。ど素人にも関わらず、ルーを使わない本格派のシチューだ。ルーを使わない代わりにバターと牛乳とクリームチーズ、コンソメの素を使う。結局コンソメの素は使うのだが、ご愛嬌だ。

さて、まずは野菜を切っていく。人参、じゃがいもとよく切れない。包丁を買ったばかりで、新品なのだが全然切れない。人参を切っている時なんて、硬さゆえに少し包丁が横に歪む。怖い。もし折れて刃がこちらに飛んできたら最悪だ。怪我をしてしまうし、そうなれば大好きな会社も早退しなければならなくなる。それだけは避けなければと丁寧に食材を切っていき、いよいよ鍋で炒める。

焦げ付かないように注意し、鍋で炒まったら牛乳を加え、コンソメやクリームチーズをぶち込む。その後30分ほど煮詰めて完成だ。その間にメールでもチェックするかと、席に戻った。蓋をして10分ほど経つと、ジューという音がキッチンから聞こえてきて、慌てて見にいくと鍋からシチューが吹き出している。はーもうこれだからシチューは、とシチュー界全体を蔑みながら蓋を開けるとシチューの表面に厚さ1センチほどの膜が張っている。はーもうこれだから料理はと料理界全体を蔑みながら、恐る恐るレードルを突っ込むとどうやらチーズ的なノリの物体っぽい。細かく砕いて、とりあえず溶けるまで放置することにした。

10分ほど経つと膜はなくなりいい感じのシチューになった。味は完全にコンソメだ。ふざけるな。クリームシチューを作ろうと思ったら、白いコンソメスープを作ってしまった。ネットのレシピは参考にならん。というか逆に白いコンソメスープなんて創作なのではないかと考えながら、今度母にレシピを聞こうと思った。

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