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#俳句
自然は最高の知育だと思う。
【吾子の手からまろび出るや実豌豆】
まろび出る。漢字で書くと「転び出る」。
転がり出る様子のことです。
個人的に、この「まろぶ」という言葉がなんとなしに好きです。
ぽぽぽぽんと慌てて転がり出て行くイメージがします。
実豌豆。実エンドウ。いわゆるグリーンピースのこと。
サヤエンドウとグリーンピースは同じもので、豆が小さいまま収穫したものがサヤエンドウ、豆が大きくなったものがグリーンピースです。
いっぱいいっぱいな日もある。
【苦しみも脱げよとぞ思う蛇の殻】
初夏の陽気を通り越して夏じゃない?と思った1日でした。
風が強かった。
蛇の脱皮が始まる時期ですね。
蛇の殻、蛇衣(きぬ)を脱ぐ、蛇の衣、など、これらすべて蛇の脱皮を表す初夏の季語です。
蛇の衣を見たわけではないのだけれど、なんだか今の状況とかにイライラし、苦しさも一緒に脱げてくれたらいいのになーと思ってしまいました。
無性にイライラしたり、かなしくなった
かはず飛びこむ水の音
【雨の日は五月の土の匂いかな】
雨が降りました。
傘をさして娘とともに畑へいくと、つんと土の匂いが立ち上っていました。
カエルが元気よく飛び跳ねていました。
カエルというのは、私の住んでいるところではあまり珍しいものではなく、未だに子どものおもちゃのような扱いを受けています。
しかし全国的に見ると、絶滅の危機に瀕しているそうですね。
梅雨時期になると、雨の中、道路を占拠する勢いでカエルが出
さくらんぼ、ありがとう。
【くいくいと さくらんぼ摘む 吾子の指】
義母からさくらんぼが届きました。
義実家の庭になっているさくらんぼ。
赤くて小さくてツヤツヤとしたものが、枝付きのまま、やってきました。
昨年も少し食べさせてみた気がします。
7ヶ月のときだったかな。
離乳食から1ヶ月ほどのときでした。
潰して濾したものを飲ませたような。
でもあまり食べなかったような気がします。
今年は枝についているものを、くいくい
こどもの日に子どもから学ぶ
【柏の葉の 形比べる 男の子(おのこ)かな】
こどもの日ですね。
実家に鯉のぼりはありませんが、柏餅だけは準備されていました。
そんな柏餅を見て甥っ子くんが言った言葉は
「本物の葉っぱなのなんで?」
彼の通う保育園では、紙の葉っぱなのだそうです。
誤食を防ぐためなのかな?経費削減?
そのあたりはわかりませんが、本物の葉っぱだということが不思議だったようで、そーっと葉っぱを摘み、餅から剥がして
風の色はなんだろう。
【薫風を 頬に纏うや 葱坊主】
我が家の葱坊主は5歳。
我が家の、といっても、実際は姉の子です。
今日は遊びに来てきました。
姉の家は、旦那さんが県外へ単身赴任中。
2人の男の子をワンオペで育てています。
姉は団地住まいなので遊ばせるスペースが少なく、土地だけはある我が家にやってきました。
やや暑い中で、マルコメくんのような頭をした葱坊主たちはよく走ります。
一緒になってうちの娘もよく走りま