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落ち着いてるクラス…とは?

今年度は年長児を担任しています。
4月から、初めて受け持った子供たちでしたが、半年経つことで、本人の個性や友達との人間関係、見えてくる課題が明確になってきました。

そんなこと、一か月ぐらいで過ごしていれば分かってくるでしょ?とも言われそうですが、進級した緊張感があったり、お互いまだまだ関係性も気付けていないところがないですか?

園では、5月の終わりから個人面談があるのですが、正直持ちあ上がりではないと、まだ子供たち一人ひとりをしっかり把握できていないです。
何が好きですか?園で何をしていますか?友達の関係は?
保護者は当然すべて答えられる事ととして、面談に来られます。
もちろん、長年やってきた保育士として、保育士の視点から気付いたこと、今までの記録から分かることで、精一杯お伝えする努力はしています。

それだけ、たった数か月でも、見た目だけでなく子供たちの成長は大きく変わっていくということです。環境の変化は、情緒の変化も大きいですよね。

なので、夏を共に過ごし、運動会に向けた活動が入ってくる今こそ、子供たち本来の姿、成長した今の姿が保育者としてすごく見えてくる気がします。

クラスに慣れてきた今の姿…緊張感もなくなったクラスの雰囲気がでてきました。そこで、クラス担任として、子供たちの落ち着きの具合はすごく気になるところです。

周りの先生からの、
年長は落ち着きがないね。
いつも声をかける必要がある。
昼寝の時間もう少し静かにならない?
居残りの時間、年長児が多いことが大変。

そんな声が聞こえてくると、肩身が狭くなるといか、我が子が悪く言われているような親心の気持ちになります。

話をきちんと聞くこと。集中すること。持続できること。
それがみんなできることで、まとまりのあるクラスに認定される。
年長は特にそれが求められてしまいます。

そのためには、静かに!先生を見ましょう!聞きましょう!というのを口やかましく言わなければいけなくないます。
年長児の担任になると、就学前の大事な時期だからと、厳しくしなければならないになってしまいませんか。

三年前の年長担任の時は、とにかく子供たちが元気すぎて、友達同士のトラブルも多く、個別対応するにも切り替えができなかったり、頑なな態度に時間を取られ、一人担任ですべてを抱え込んでいたので、投げ出したいほど苦しかったです。
とにかく緊張感をもってクラスをまとめなければと必死でした。

それから保育の価値観も変わってきて、求められる主体性を考えるうちに、子供たちらしさを認めてあげる、常に緊張感を持つのではなくメリハリのある生活場面にできないかなと、受容できる部分を大きく持ちたいと考えるようになりました。
それでも、認める=何も言わないと勘違いされ、同じ保育士同士でも理解できてもらってないなと感じてしまいます。
特に保育歴が長い先生ほど、この考えや対応は理解しがたい、受け入れがたいことかもしれませんね。
それに、抑えつけたような、まとまりがあるというクラスは、今は不適切保育と言われかねません。どこにでも目がある、耳がある。
びくびくしながらの保育になっているのも事実かもしれません。

子供たちのありのままの姿をどう受け止め、保育者として関わっていくかは、一人の保育者の価値観で決めるのではなく、園全体の共通認識にもなってくるでしょう。ここで、間違った保育環境にならないようにするべきです。たくさんの保育士の関りがあり、育ちを見ていく。
安心した保育ができる環境であってほしいなと思います。


大事なことですが、わがままや何でも好きに行動していいことを認めているわけではありません。子供たちの成長への願いは強く、身についてほしい姿というのも信念をもって関わっています。

クラスの雰囲気が落ち着いているは目標です。
その成長の過程がみられるように、焦らず見直し、改善すること。
関わりも、環境も、工夫次第で変わってくる

と、今日も自分に言い聞かせて、頑張ろう!




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