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私達は暗示の言葉で出来ている

以前、髪を切ってくれていた美容師さんがこんなことを言っていた。

『娘が生まれた時から妻にお願いしているんですよ、娘の前では僕の衣類や物を「汚い」とか「臭い」とか言わないで欲しいって』

彼曰く、たとえ臭いのが靴下でも、汚いのが食器だとしても、この言葉が刷り込まれると、『お父さん=汚い』『お父さん=臭い』になると言う。

なるほどね。
確かにそうかもしれない。

リーマ・レウバウ博士の『脳波の定量とニューロフィードバック』について説明した記事によれば、子ども達の脳波は発達に合わせて変わっていくという。

生後~から2才まではデルタ波が多く
2~6才はシータ波が多くなる。
年齢が上がると共に徐々にアルファー波が増え、12才頃にはベータ波が増えていく。

ちょうど言葉を覚え始める2~6歳のシータ波というのは、眠る前のウトウトや催眠術にかかっている状態で、暗示を受け入れやすいということ。お父さんの物を「臭い」と言っていれば『お父さん=臭い』という暗示にかかっても不思議じゃない。


私自身、刷り込みに気が付いていても抜くのが難しい暗示がいくつかある。

特になかなか抜けないのが『お金=汚い』

母がよく『お金は多くの人が触れていて、汚い手で触ることもあるから綺麗じゃない。お金は汚いから触ったあとは手を洗いなさい』と言っていたからだろう。

お金をたくさん手にすることは『汚いこと』『いけないこと』となんとなく思っていて、このなんとなくはいくら払拭してもそう簡単には抜けない。

気が付いていない暗示なんて他にも沢山あるだろう。というより私自身の思考は暗示で出来たようなものなんだけどね。

子どもを思っての言葉ですら足を引っ張る暗示になってしまうなんて、ホントに言葉を選ぶのはなかなか難しい。

最近息子がやたらと心配症なのも暗示をかけてしまったようだ。

『お父さん、お母さんはいつもあなたのことを心配しているのよ』
『オレ=心配される男』ってね。

心配だから心配と言って、余計心配にさせてしまった。

反省。

で、こう変えた。

『大丈夫出来るって信じているから、お父さんも、お母さんもあなたのことを心配してないよ。』

最初は『心配してない?』と、息子も夫もギョっとしていたけど、変わるって信じている。

『オレ=大丈夫、1人で出来る!』ってね。

言っている私たちも、大丈夫って気持ちに変ってくるから不思議。

でも今日は台風が近づいてきてるし、やっぱりちょっと心配

みなさんもお気をつけて!

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