親は、子どもに共感しなけばいけないと、思い込まされているのではないだろうか?
「ママには、私の気持ちなんてわからないから、もう話さないって言われちゃった。娘の話に共感できないなんて、母親失格じゃないかと思って落ち込んでたんだ。でもさ、娘の言ってることって、ぜんぜん共感出来ないんだよね… 」
先日、友人がこんなことをボヤいていたが、話を聞いているうちに、子育て業界は『共感』を押し売りし過ぎな気がしてきた。
親だから子どものことをわかって当たり前とか、親が共感してあげなきゃ子どもの居場所がなくなるとか、私たちは、子育て業界の人達の言葉に踊らされて、『子どもに共感しなけばいけない』と、思い込まされているのではないだろうか?
人は、わかり合えない。いつでも、誰とでも共感しあえるような世の中でもない。だからこそ、分かり合えなさを補い合うために努力をしたり、だからこそ、自分をわかってもらう技術を身につけなければいけない。
家庭は、その練習をする最初の場所だと考えてみると、いつでも話をしっかりと聞き、ちゃんと共感してくれる親よりも、むしろ、わかってくれない親の方が良いのかもしれない。
最近の親は、良い親になろうとし過ぎて、逆に子どもの成長を阻んでいるような気もする。
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「共感しなくてもいいんじゃない?」
そう友人に伝えると、ちょっと意外そうな顔をした。
あなたはそう思うんだねって、話を聞き、
私はこう思うって意見を言う。
それでもいいと思う。
正しいことのように広まっていることが、正しいとは限らない。子育ての仕方だって、親子の数だけバリエーションがあるはずだから、色々と試してみればいいんだよ。
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