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いつか愛されたように、誰かを愛する

『お母さんは女の子は女中のように育て、男の子は王子のように育てる』

この言葉はラジオで聞いたと思うが、誰が話していたのか忘れてしまい検索しても上がってこないので出所がわからない。

もしかしたら昔から言われていることなのかもしれないが、私は子どもを生んでから初めて聞いた。

聞いた時の嫌悪感、そして妙にしっくりくる感じ。

色々と腑に落ちた。



以前、息子が突然こんな事を言ったことがあった。

「お母さん、僕の事がかわいいでしょ!」

「かわいいよ。急にどうしたの?」

「だってママは男の子がかわいくて、パパは女の子がかわいいんだよ」

また、どこかのおませな女の子達から吹き込まれてきたらしい。
でもまあ、まんざらはずれてはいない。

男の子を生んでから思うのは、息子を持つ母はどんなに大きくなっても「可愛い」と言う人が多いのに、女の子のママ達が娘を「可愛い」と言っているのをあまり聞かない。

どんなに小さくても「同性だからね。。。」と。


我が家には娘がいないので今どきの女子の育て方はわからないが、確かにひと昔前に育った私は女中とまではいかないが、「女の子だから」と家事や家の中の事をするのが当たり前と育てられた。

なんで女だから?と私は疑問に思っていたが(今も思っている)、当時の普通はこれだったから、母にとって私は言う事を聞かない『女らしくない娘』であったろう(今もそう思われてる)。

個人的には、最近この「女の子だから」「男の子だから」という考え方が崩れつつあるのが嬉しく思う。

このところ性別の問題が何かと話題になっているが、女だから、男だからという常識も揺さぶられジェンダーレスに変わっていくことでしょう。

子ども達の育て方も変わっていく。
もとい、時代に合わせて変えていかなければならないですね。


ただ、どんなに時代が変わろうとも一つ変わらない事がある。

子ども達は、
たとえ女中のように育てられようとも、
王子のように育てられようとも、

いつか愛されたように、誰かを愛する。



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