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今月の宙予報・乙女座2020/9/22~10/22

夏目漱石の著書に、『今の社会では人のお世話にならないで、一人前に暮らしているものはどこをどう尋ねたって1人もいない。』という一節がありますが、たしかに私たちは1人で生きていくことは出来ません。

極の野蛮時代で人のお世話には全くならず、自分で身に纏うものを捜し出し、自分で井戸を掘って水を飲み、また自分で木の実か何かを拾って食って、不自由なく、不足なく、不足があるにしても苦しい顔もせずに我慢をしていれば、それこそ万事人に待つところなき点において、また生活上の知識をいっさい自分に備えたる点において完全な人間と云わなければなりますまい。今の社会では人のお世話にならないで、一人前に暮らしているものはどこをどう尋ねたって1人もいない。この意味からして皆不完全なものばかりである。
夏目漱石「道楽と職業」


不完全な私たちがこの社会で生きていく為には、人間は不完全なものであるということを理解し、人の力を借り、人の力になり、互いに補いあっていくことが必要です。

こうした事は日常的にも言えることで、人に手出しされるのが嫌だったり、自分でやった方が早いと思ったり、言ってもわかってもらえないと諦めて背負い込んでしまう癖があると、結果として「自分ばっかり大変」になって、何だかおかしなことになったりして。。

互いを補いあうって大事なんですよね。


さて、どうしてこんなことを書いているかというと、、


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