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はじめに|カミーノ・デ・サンティアゴ巡礼日記

2015年7月のおわりから9月にかけて1ヶ月半、キリスト教の巡礼路を歩いた時のはなしを順番にまとめていこうと思います。

フランス国境沿の町サン・ジャン・ピエ・ド・ポーからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの約800キロに及ぶ道「カミーノ・デ・サンティアゴ」。(通称“カミーノ”)

cakesで連載中の 中島悠里さんの「29歳、ひとりスペイン巡礼800キロの旅」が面白くて(ぜひ書籍化してほしい!)、自分の経験と重ね合わせながら読んでいたら、無償にカミーノが恋しくて、また再び歩き出したくなりました。

↑noteでも一部読めるようです。

「カミーノ」という言葉だけで、楽しさも苦しさも寂しさも肉体の限界もいろいろなことがいっぱい詰まったあの旅の記憶が、昨日のことのように鮮明に蘇ってきます。

そうだ、わたし写真を撮りに旅に出たのに、撮りっぱなしで整理が最後までできてなかった!と思い、今さらながらnoteにまとめようと思った次第です。

忘れていたわけじゃないけど、日常にまぎれて遠くに置いておいてあった巡礼の記憶(と大量の写真)。中島さん、思い出させてくれてありがとうございます!



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そもそも、カミーノ・デ・サンティアゴに出会ったのは、ヒマラヤトレッキング中に出会った、世界一周中のバックパッカー友達の話の中でした。

彼は歩くのが好きで、世界中いろいろな場所に行ったけれど、彼がいうにあれほど面白い旅はなかった。巡礼の旅にもう一度行きたいと。

それからずっと頭の片隅にあった「巡礼」の2文字。

「巡礼」という言葉にただ歩く以上の、何か意味のある行為があるように感じられたのかもしれません。

巡礼と聞き、ひたすら自己の内面と向き合う孤独な旅を想像していたのに、歩いてみたら想像を超えた出会いが待っていました。

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当初の目的は長距離を徒歩移動しながら写真を撮る旅がしてみたい(当時はフリーのフォトグラファー)。限られた費用の中で、女ひとりでも安全で、体力的に過酷すぎない場所という条件でスペイン巡礼の旅を決めたように思います。

以前ヒマラヤトレッキング3週間というハードな旅をしていたので、当時は距離はあれども、高山じゃないしと完全に舐めておりました・・・。結果、体力面ではある意味、標高5000mのヒマラヤトレッキングより過酷だったわけですが・・・それはまたの機会に。(無茶せず、計画的に歩けばそこまで過酷ではないと思います。)

「旅」が目的で「巡礼」は旅をするのにちょうどいい場所、そんな気軽な気持ちで、トレッキングやバックパッカーで慣れ親しんだ荷物を詰め込み旅立ってから後の1ヶ月。

それはわたしの人生でもっとも記憶に残る旅となりました。


写真と当時の日記でどこまで書けるか分かりませんが、最後までたどり着くといいなあと、気長に書いていこうと思います。

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