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「六」という数字。

1月23日(火)2018

都内は一面の雪景色。
雪のことを、「せっか」と呼び、

雪花とも、雪華とも書きます。
その結晶の形から、
六花(むつのはな、りっか)という
別名もあり、
雪一つから、世界が広がります。

今回、気軽に
ご自服なさいませんか?という
まもなく開催のイベントの折に
どんなお菓子をお出しするか、、
とてもとても迷いました。
理由はいろいろです。

まず、故郷の愛媛のお菓子を使う
ということだけは決めていました。
二つに絞ったはいいけれど、
けっきょく決めきれないまま。

価格設定そのものが安すぎると、
誰からも言われました。。
初めてだし新春だし、なるべく
価格は抑えたい、のが本音。
なんなら大盤振る舞いしたいくらい。

でも、決めたことの一つに
赤字は出さない。です。
スタートは、赤字になっても
まあ仕方がないとして、
持ち出しは、極力抑える。
儲ける、という域にはたどり着けない
物理的な枠があるので、せめて
原価を抑える。

で。お菓子は、超地元の
「たぬき饅頭」か、
愛媛を知らなくても「タルト」なら
ぼんやりご存知のお菓子だろう、と
候補の二つです。

単価は、大きな差はありません。
やはり、知名度と味から
「タルト」にしよと思います。

で。どの「タルト」を選ぶか、です。
え?と思われるでしょう。
たとえば、栗で有名な岐阜県のお菓子
「栗きんとん」を挙げると、いろんな
菓舗が出しているので、どこそこの
栗きんとん、という選び方になります。

タルトも同じで、
一六、六時屋、畑田、の三つの菓舗が有名。

一六タルト:
大きく商売をしており、味になじみがある。定番の味として、もっともポピュラー。

六時屋タルト:
老舗。「ほうやなもし」と伊予弁で松山出身の故伊丹十三氏がCM出演していた。買えるところが三つの果舗では一番少ない。

畑田のタルト:
一番新しいとはいえ、すでに地元では老舗組。山あいにある工場での見学会は大人気。商品の斬新さを売りにしている。

大きさ、味、値段、悩んだ末に
六時屋タルトにしました。
わたし自身、何につけ
老舗というブランドに弱いのです。

雪の日に、ふと、思ったのが
六花、そして、六時屋、一六と
なんと六の多いことでしょう、と。

さらに。「がっちりマンデー」という番組に
お正月編で、6社の社長が、顔を揃えて
出演されるのを視聴しているなかで、
ほぼ日、代表の糸井重里さんが
気になる会社として紹介していたのが
「六花亭」でした。
こちらの読みは、ろっか、です。
北海道帯広の会社ですから、もちろん
雪のイメージも取り入れたことだと思います。
その六花亭の社内報「六輪」は、なんと
毎日、印刷されて、全社員に配られるそう。
その内容は、全社員が毎日、なんらか書いて
社長が目を通してピックアプする、という
気の遠くなるようなことを毎日なさっている
とのことでした。

すでに「六」の数字が、
どれだけ頻出したでしょうか。

雪の日、六花が舞う日に
たまたま、そんな番組を視聴し
ほぼ日の過去コンテンツに
「六花亭」のことが紹介されているのを
たまたま、発見して読んでしまい
なんて「六」の多い日だろうと、妙な
感慨にふけってしまいました。
http://www.1101.com/oshigoto/rokkatei/

その、ほぼ日過去コンテンツ、六花亭の
お話のなかで、なんと!
一六本舗の社長のご子息が
六花亭に勤務というか、修行で働いていた
そうなのです。
こうも「六」続きだと可笑しくなりました。

茶道の道具組のなかで、
六角形は難を弾く、とか
無病息災にちなんで六瓢の意匠を用いたり
(むびょう、むひょう)
六にまつわる展開もできてしまいます。

「六」。
なぜだか、この数字だけが際立った日。
降り積もった雪が、果たしてどのように
様変わりするか、こわ楽しみ?!

伊予えひめ、ええよお。ということで。
お見知り置きくださいませ。

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