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学生時代の迷言たち【名言マガジン番外編】

劇団WAGNAS副長アキラです。今回は名言マガジンの番外編という事で学生時代に聞いた様々な迷言を紹介します。

団長のオンダが今まで記事の中で何度か言っていた通り、わたくしアキラとオンダは専門学校時代のクラスメートでした。
その専門学校にはオンダ以外にも個性豊かなメンバーが本当に多くて今となってとても濃密な2年間でした。
ではさっそく紹介します。

・Sくん
Sくんは一見とても真面目な雰囲気なのに、内側には隠しきれないサディズムが潜んでいるなかなかの好青年です。
彼の迷言はこちらです。

僕、スロースターターなんですよ

Sくん

これは飲み会の時に彼が発した言葉です。
みんなで最初の飲み物を何にしようか?っていう時にSくんは「ウーロン茶」といい周りが「えっ?Sくんはお酒飲めたよね?」と聞くと上記の迷言「スロースターターなんですよ」と発言したのです。

周りは「まあいいか」とSくんのウーロン茶を頼み約2時間の飲み会の間にスロースターターと自称していたSくんは結局最後までお酒を頼まずウーロン茶のまま飲み会は終わりを迎えたのでした。
これはその前の飲み会でSくんが調子に乗って飲みすぎて潰れてしまったからだとは考えられます。

スロースターターも何もそもそもスタートしてないじゃん…

・シローちゃん
シローちゃんは雰囲気がお笑い芸人のインパルスの坂倉さんに似た風貌で何を考えているか分からなそうでいて心は繊細、しかしそれ以上に鬼畜メンタルの持ち主の好青年です。

彼の迷言はこちら

〇〇さん、ちょっと好きですね…

シローちゃん

これはシローちゃん含め数人で遊びに行った際にシローちゃんは好きな人いるの?っていう学生時代にありがちな恋バナをした時に照れてハニカミながら言ったのです。

いやいや、ちょっとじゃなくて普通で好きでいいじゃん!って思いますがこういう所がシローちゃんの繊細な所なのかもしれませんね。
そして「ちょっと好き」と言ってしまったばかりにある悲劇が起こるのです。それはもう少し後で紹介します。

・M上
M上は先ほどのシローちゃんが坂倉に似ているのに対して彼はインパルスの堤下さんに雰囲気が似ていてとてもふくよかな体型をしている人です。
所謂アニメやギャルゲーのオタクなのですが、何というかどこかみんなに愛される不思議な魅力の好青年です。

やっぱり最初はタン塩だよ

M上

これだけ聞くとただ当たり前のように感じますが、これはM上が今まで一度も焼肉屋に行ったことないと言っていたので「M上の焼肉初体験させてあげよう!」とみんなで焼肉屋に行った時の発言なのです。

みんなでさあM上初めての焼肉屋に来たぞ!何を注文する?と彼に聞くとさも当然のような雰囲気で「最初はやっぱりタン塩だよ」と言い出すのでみんなから突っ込まれていました。
「何がやっぱり最初はだよ!お前初めてだろ!!」
といったやりとりが懐かしい…

・ハンちゃん
彼は高校時代からハンマー投げをやっているのでニックネームはハンちゃん。
背はそれほど高くないのですが筋肉モリモリで戸愚呂弟のようにゴツいスポーツマンなのに身体に似合わずまるでクロちゃんのような高音ボイスが魅力の好青年です。

ポイズンじゃね?

ハンちゃん

これだけ聞くとよくわかりませんよね?
この言葉は『言いたいことがあるのに言えない人』に対してハンちゃんが「ポイズンじゃね?」とよく言っていました。

ここまで読むとピンと来る方がいるかもしれませんね!
そうですドラマGTOの主題歌であった反町隆史の名曲である
「POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~」
からの流用であると考えられます。

この「ポイズンじゃね?」はハンちゃんが言いはじめてからみんなも言うくらいの専門学校時代の流行語になりました!
たぶんこの世代だと初めて言っても伝わるのではないかな?と感じています。

・りえちゃん
りえちゃんはいま思えば専門学校時代のクラスのアイドル的な存在でした。

実はわたくしアキラとこのりえちゃんの2人はオンダ達よりも2歳年齢が上で、それなのにりえちゃんの見た目は中学生でもありえそうくらいに純朴でそれでいてちょっと天然なところがあってクラスの中の6,7人はこのりえちゃんの事が好きなくらいモテていた子でした。

初めて人のリアルなモテ期というのを間近で見ることができたのは貴重な体験です。
自分は歳が一緒というのもあって、気軽に話しかけられる妙な仲間意識はあっても恋愛感情はなかったのですが、後述するチキンをはじめ様々な野郎どもが専門学校時代の2年間でりえちゃんを巡る戦国時代のような感じでした。

そのりえちゃんの迷言はこちら

へぇーそうなんだあ

りえちゃん

これは迷言というよりもりえちゃんの口癖と言った方が正しいかもしれませんね。
これはあくまで自分の予想ですが、りえちゃんと話をしてこの「へぇーそうなんだあ」と相槌を打った時、りえちゃんはその内容の7割は記憶からスルーしていると思います。

しかし異様にモテていたりえちゃん、この子を好きだった野郎どもはこの相槌で
『自分の話を真剣に聞いてもらっている!』
と内心とても喜んでいたのではないかなと思います。
しかし自分の予想でこの言葉が出た時のりえちゃんの記憶の中に残る可能性はだいたい3割。
これが絶妙だったのではないかなと思うのです。

全く覚えていないのなら相手も諦めるのですが、約3割は覚えていてもらえるので、一流のプロ野球選手がヒットを打つくらいの確率ならそれはりえちゃんに夢中になる人も多いわけですよね。

ちなみに後述するチキンという男はこのりえちゃんに猫を飼っていると話をして「へぇーそうなんだあ」と相槌を打ってもらいしばらくしてからその飼っている猫の話をしたら「チキンさんって猫飼ってたの?」と驚かれてその後1人で落ち込んでいたのを今でもハッキリと覚えています。


・K
以前の名言でも紹介した小細工なしの直球勝負のI Want You男のKです!

こいつの迷言は酷いです。
先ほど紹介したシローちゃんの「〇〇さん、ちょっと好きですね…」という話を聞いて翌日には他のクラスメイト達にその事を話していたのです。

そしてシローちゃんに「なんでバラしたんだよ!」と詰められると悪気もなくこういうのです。

だって『ちょっと好き』なんでしょ?
本気で好きだったら言わないけど『ちょっと』って言ってたから他の人に話してもいいかな?って

K

こいつには本当に呆れました…シローちゃんの「ちょっと好き」という奥ゆかしさを理解せずペラペラと喋ってしまうなんて本当に酷い男ですよね。
みなさん、こういう人間には気をつけましょう。


・愛の伝道師
彼は個性的な専門学校時代のクラスメイトのなかでもトップレベルに濃いキャラです。
空手をやっていて俺は強い!と喧嘩自慢をよく話している一方で自分のことを「愛の伝道師」と自称して様々な愛の蘊蓄を語る好青年です。

そして彼はチキンと同じくりえちゃんが好きでこの2人は途中からまるで武田信玄と上杉謙信のような恋のライバル関係になっていくのです。
そして自分のことを愛の伝道師というくらいなのでとても積極的で学校に登校するときも帰るときもりえちゃんに積極的に声をかけて一緒に帰ろうとする男です。
いい意味でポジティブなストーカー気質がありますね。

そして彼の迷言はこちら

俺は一途だから

愛の伝道師

これだけ聞くと1人の女性の事をずっと思い続ける愛の伝道師に相応しい言葉に思えますが、彼はこの学校に来て最初に恋をしたのはりえちゃんではなく「オゾンちゃん」という子なのです。

4月に入って5月にはオゾンちゃんに告白。
そして振られると次にりえちゃんの事が好きになり告白。
それも振られるとまたオゾンちゃんの事が好きになり振られる。
そしてまたりえちゃんが好きになるという清々しいくらいの愛の伝道師振り
オゾンちゃん→りえちゃん→オゾンちゃん→りえちゃん
と「俺は一途」とみんなに公言しておきながらこの有り様。
もしかしたら愛の伝道師の中での一途とは我々が一般的に認識している一途とは違うのかもしれませんね。
しかしこの積極性は素敵だと思います。

・チキン
彼は上記の愛の伝道師とはいわば対極の自分の好きな子には話しかけられないけど、そのライバルたちにはきっちりと妨害はするいい意味でネガティブなストーカー気質がある好青年です。

彼のことは以前に自分がこの記事でも少し語りましたね。

もちろん彼もりえちゃんの事が好きなのでした。
普段は自信満々な言動や態度なのに、りえちゃんに直接話したり一緒に出かけたりする約束ができずに仲間内から「チキン」と呼ばれていました。

↑の記事でも書いていますが、りえちゃんと仲が良かった自分はチキンとりえちゃんを2人になるようなきっかけを作ったことも多々あります。

そして彼の迷言は12月24日、クリスマスイブの日に生まれるのです。

この日自分やチキンを含めて悲しいことにイブに予定がない男達数人は傷を舐め合うわけではないのですが、新宿の居酒屋で飲んでいたのでした。
チキンが好きなりえちゃんはなんとその日は日中に愛の伝道師と馬の博物館へ出かけて、夜はハンちゃんとイルミネーションを見に行くというクリスマスイブにまさかのダブルヘッダーのデートなのでした。

りえちゃんは本当にモテモテですね!
当然自分から声をかけられないチキンはデートの約束なんかできるはずもなくみんなで飲んでいても「心ここに在らず」といった感じでぜんぜん楽しそうではありませんでした。

そしてしばらくすると日中にりえちゃんとデートをしていた愛の伝道師からこっちに来て一緒に飲みたいと連絡が来たので彼も合流することになりました。

しばらくして愛の伝道師も飲み会に合流してこちらが聞いてもいないのにその日のデートを語り始めるのでした。
デートはそれなりに盛り上がったけどりえちゃんに告白してフラれてしまった…やっぱり俺はオゾンちゃんが好きだ
そしてだれも聞いていないデートの詳細などもベラベラと話し出してチキンの怒りのボルテージは一気にMAXになったのです。
そこで愛の伝道師へ向けてこの迷言が飛び出します。

おまえさ、空手やっていて強いのかもしれないけど俺がこのテーブルを持ってお前に叩きつければ1発で倒せるからな!
調子乗んなよ

チキン

…そこにいたみんなの頭の中にクエスチョンマークが浮かびました。
なんで急にそんな話?いま愛の伝道師は空手の話なんか一切していないのに??

おそらくチキンは自分がりえちゃんに誘うことのできなかったクリスマスイブのデートの事で愛の伝道師に突っかかるのはさすがにカッコ悪いと思ったのだと想像できます。
しかしあいつに何か言ってやりたい…そこでチキンはこのテーブル使って殴れば空手をやっている愛の伝道師も倒せるという斜め上すぎるマウントを取ったのでした。

しかし愛の伝道師はそんな事もお構いなしにさらにデートの話を続けるのでした…

と気がつくと4000文字オーバーかなりの長文になってしまいましたが、学生時代の思い出を振り返るのもなかなかに面白いですね!
また機会があれば今度はオンダの方からこの学生時代の迷言パート2の記事を出すかもしれないのでお楽しみに♪


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