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【書評】どうやったらテイカーに搾取されないギバーでいられるの??有能なお人好しの切実な問題。GIVE and TAKE 与える人こそ成功する時代

私自身は、どんな仕事をするときも相手やチーム全体の利益を考えているし、特に広告(マーケティング)の仕事をしていた時は、自分のクライアントさんだけではなく、その方の広告を見る人の利益にもなるように・・・と思って仕事をした結果、想像以上の売り上げをあげたり、感情的な繋がりを生んだりといった感動も体験しています。


でもこのギブの精神は時に、本当にほんとうーーに(切実)損を招く。


基本的には関係する人との相性だと思っているけれど、テイカーが近くにいると(有能なギバーには目敏いテイカーが寄ってきやすい涙)、いろいろ持っていかれてしまうし、さすがに嫌になって私が反旗を翻すと相手もキレだす。


それでもやっぱり「人に尽くす」ことが自分の本質だとすれば、どうやってテイカーに捕まらないで、自分が住みたい世界を作って成功できるのか???


という私自身の切実な問題意識もあって、今日はこの本を読みました♬

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もっとも成功する人ともっとも成功しない人がギバーである一方で、テイカーとマッチャーはおそらく、ほどほどの成功に留まるのだろう。


成功しているギバーは、四つの重要な分野ー人脈づくり、協力、人に対する評価、影響力ーで独自のコミュニケーション法を用いる。

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*人脈づくり
テイカーは、自分を偉く見せて、有力者に取り入るためにネットワークを広げ、マッチャーは、人に親切にしてもらうためにネットワークを広げる。

しかしギバーにとってネットワークとは、自分のためだけに作るものではなく、そべての人のために価値を生み出す道具である。

初対面の人に親切にする・ゆるい繋がり・リコネクト


*協力
テイカーは、自分が他の人より優れていて、別格の存在だと考える傾向がある。だから、他人に頼りすぎると守りが甘くなって、ライバルに潰されてしまうと思っている。

ギバーは、頼りあうことが弱さだとは考えない。それよりも、頼りあうことは強さの源であり、多くの人々のスキルをより大きな利益のために活用する手段だと考えている。

責任バイアス・別の人の視点から世の中を見る


*人に対する評価
ギバーは他人の意図を疑わず、楽観的に解釈するので、全ての人の中に可能性を見出そうとする。

ギバーは才能を見つけようとするのではなく、誰でも一流になれると考え、やる気があるかどうかに着目する。

ギバーは長い目で見てより良い選択をするためなら、さしあたって自分のプライドや評判が打撃を受けても構わないと考える。

テイカーは他人の能力や可能性に気づくとその人を脅威と見なす。

自己成就予言・やる気・粘り強さ


*影響力
ギバーはテイカーやマッチャーよりも積極的に、人にものを聞く。ギバーは他の人のものの見方や意見に関心を持っている。ゆるいコミュニケーションが効果的なのは、ギバーが他人の利益のために行動しようと心から思っているからだ。

プレゼンテーションする時、ギバーは自分の弱みを表にだすことで信頼を得るだけでなく、聞き手と心を通じ合わせる。営業では、相手のことを聞き出すことで顧客の力になろうとする。説得と交渉では、ギバーは他の人のアイデアや視点を心から尊重し、控えめに話し、意見を聞く。

優位と信望・質問を介したゆるいコミュニケーション・アドバイスを求める

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テイカーが利己的で、成功できないギバーが自己犠牲的なら、成功するギバーは他者志向的といっていいだろう。他者志向とは、受け取るより多くを与えても、決して自分の利益は見失わず、それを指針に「いつ、どこで、どのように、誰に与えるか」を決めることなのである。

ギバーが燃え尽きるのは、与えすぎたことよりも、与えたことでもたらされた影響を、前向きに認めてもらえていないことが原因なのである。

他者志向のギバーはサポートネットワークを気づいて、助けが必要な時に頼ることができる。これが自己犠牲をしているギバーよりも燃え尽きにくい理由なのである。

ギバーはマッチャーやテイカーより、直感的に相手の真意を見極め、他人を正確に判断できる。

相手の心ではなく、頭の中に注目することがギバーの有利になる。

テイカーを相手にする時には、マッチャーになること。

自分一人のことだと思うと、やられ放題になっていたが、学生全体の利益を代表していると思うと、彼らを守るために積極的に闘う気になれた。


もっとも知能の高い交渉者は、「交渉相手に」有利な取引をしていた。知能が高ければ高いほど、相手の成功に手を貸すようになるのだ。


テイカーが成功を、人を出し抜いて優れた成果を達成することだと考えるのに対し、マッチャーは成功を、個人の業績と他人の業績を後世に吊り合わせることだと考える。
一方、ギバーは成功を、他人にプラスの影響をもたらす個人的なものだと考えるのだ(個人の業績+他人への貢献度)。

成功したギバーたちは、他人を蹴落とすことなく、自分と周囲の人々に利益を分け与えることで大成功を収めた。

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私は、自分はギバーの要素を多く持っていると思っていて、それでたくさんの嫌なことも経験したのだけれど

一方で、その場では利益につながらなかったけれど、私の商品ではなく私自身を気に入ってくれてずっと関係が続いている人、金銭に関係なく私自身を応援してくれる人が仕事を通して少しずつ増えているので、ある意味、自分が住みたい世界を作っているのだと思う。

私はフリーランスで仕事をしていることが多かったから、自分が犠牲になってもそれは自分だけの話と思って、強く出ることはあまり好まなかったけれど、最近になって、私のお人好しぶりに私以外の人が怒ってくれることが重なったので

「自分の利益」「自分の成功」ということだけでなく、「誰かにとって大切な私自身」を守る

ために、決して自分の価値を少なく見積もることなく、「いつ、どこで、どのように、誰に与えるか」を決めてやっていこうと思ったのでした。


✔︎ チームのためを思って仕事をしているのに感謝されない
✔︎ 近くに明らかにテイカーの人がいる
✔︎ より大きな成功を目指したい
✔︎ チームビルディングに興味がある

そんな方におすすめの本でした!

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