晴れたらいいね 藤岡陽子
日本は平和すぎる。今の何もない平和な日常が当たり前だと思っている人が多すぎる。だから、人を平気で傷つけたり、復讐をしようとしたりする人間が増えていったのだと思う。
では、戦時中だったらどうだろう。嫌な奴を恨んだり、復讐しようとしたりする考えにはならないだろう。考える余裕もないはずだ。生きるために必死になるはずだ。
この本は現代の看護師がタイムスリップして、戦時中のマニラで看護師として働く話だ。現代みたいに機械はない、良い治療もない。それなのに劣悪な環境で看護をしないといけないのだ。
もし、今が昔の戦時中だったらどうだろう。簡単に人を殺したいと思うだろうか。昔はそんなことを考えず、皆生きるので必死だった。大切な人を自分が生き延びるために見殺しにしてしまうこともあっただろう。
当時の看護師も全員助けたいのに、自分の命も守らないといけない。肉体的にも精神的にも辛かっただろう。しかし、先人たちが必死に生き延びたおかげで我々は生きている。私は感謝をしたい。
私は人を大切にしようと思う。生きていることが当たり前だと思わないように、身近にいる人が当たり前に存在していると思わないようにしたい。SNSが発達して生きにくい世の中になったけど、人のために役に立てる人間になりたい。
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