No game No life (ゲームBGM編)
「トイストーリー5にゲームボーイカラー君を出せ!!!」
どうも。
「好きな音楽は?」と聞かれたら、「どのジャンルですか?」と答える、
ひねくれもののワディです。( ´∀`)
今日は僕の趣味の勧誘活動をします。皆様の心のドアをぶっ叩きに来ました。
叩いたら開くらしいんでね。(,,゚Д゚)
このシリーズは、「ゲーム関連で自分が最高だと思うもの」について、自分の思い出とともに紹介していくコラムです。
さて、「好きな音楽のジャンル」で皆さんが思い浮かべるのは、J-pop、洋楽、K-pop、ジャズ、ロック、EDM、懐メロ、まぁその辺でしょうか。
僕もぼちぼち聞きます。最近だときんぐぬーは好みですね。(にわか)
ここ数年はエレクトロスイングもマイブームでした。
好きな音楽を聴かれて無難に答えたいときは、エレクトロスウィング。
でも、今日、今、ここで、僕が、絶対!!!
皆さんのプレイリスト候補に圧倒的におすすめしたいジャンル。
それは、「チップチューン」です!!!!!!!!
◇◆チップチューン(Chip tune)◆◇
何はともあれ、下のサンプルを聞いてみてください。
「あ~、はいはい、ゲーム音楽ね笑」
そう思ったあなたは、浅い!!!もったいない!!!
こんなに素晴らしい世界があるのに!!!!!!
チップチューンには、音楽としての枠を超える良さがあるのです!!!!
ちなみに僕は通勤時間もチップチューンを聞きます。
ドライブ中もチップチューンを流してすぐに布教しようとするので、初めて僕と車に乗った人は大体ドン引きします。
さらに、好きすぎる曲は、歌詞がないのに、歌いだしたりします。
(ちなみに、僕が崇拝しているアーティストの曲は歌詞が入ってる曲もありますが、スウェーデン語なので全然分かりません。)
チップチューンの良さを語りだすと、卒論が一冊出来上がってしまうので今回は割愛しますが、ざっくりまとめます。
・「無機質なはずの音の重なりが、感情を揺さぶる」というロマン
例えば雨音だったり、ピアノの鍵盤の一音だったら、その音単体でも美しいと思えることがあると思います。
でも、チップチューンの一つ一つの音は、ものすごくシンプルで、「The 機械」という感じです。なんの心も、わびさびも感じません。
でも、その音が重なり、リズムを刻み、音楽になっていくと、機械音が心を持つのです。
メアリーの部屋というお話を知っていますか。
「知ってると分かってるは、別物だよね~」という話です。
機械は、自分の奏でる音楽の良さがわかりません。心がないからです。
打ち込まれた譜面通りに指定された音を順番に出しているだけです。
でも、機械の向こう側には音楽の作り手のアーティストがいる。
丹精込めて、自分の心の丈を、音楽に注入しているワケです。
ところで、人間の反対は何ですか。神、動物、悪魔、宇宙人、、、?
いや、アンドロイド(機械)でしょう。境目は心があるかどうかです。
(この件も僕は議論の余地が大いにあるとは思っていますが、一旦ここでは機械そのもの自体は心を持たないこととします。)
では音楽は、人にとってどんな存在ですか?
僕は音楽を、「感情の爆発をぎゅっと固めたもの」と思っています。
今からすごいことを言いますよ。よく聞いてください。
チップチューンは、アーティストが情熱をこめて作った素晴らしい音楽を、あえて「心のない」機械に歌わせて、それでも聞き手がエモくなる最高のジャンルなんですよ!!!
僕は人間と機械が織りなすギャップが、さらに良さを引き立てているとも思っています。
このことを心にとめて、もう一度先ほどの動画を再生してみてください。
それでもただの安い機械音に聞こえるあなたは、サイコパスの素質があります。
◇◆聞く力×想像力の掛け算◆◇
①「シナリオメイカー」
J-popなどの音楽が自己表現や、聴く人への問いかけ、慰めのツールなのに対し、ゲーム音楽は、ゲームのために作られた音楽です。
主役は音楽ではなく、ゲームなんです。(BGMの悲しき運命、、、)
大体のゲームには、シナリオ(物語)があります。
BGMも、そのシナリオに合わせたものが用意されます。
BGMが1つしかないゲームをやったことがありますか。
僕は今のところ、あまりないです。超初期のテトリスくらいでしょうか。
(ちなみに今テトリスはとんでもないことになっていますよ)
ほとんどのゲームは、その物語の状況に応じて、オープニングと本編や、ボス戦では少なくともBGMが変わっていたと思います。
自分が実際にプレイしたなつかしのゲーム音楽を聴くと、
「あそこのボス強かったなぁ」「あのイベントは泣いたなぁ」「スイクンにマスターボール使っちゃったよ」など、蘇る物語があるでしょう。
ところで、ビバルディの「四季」というクラシック音楽はご存じですね。
聴いたら、「あ~、はいはい」となるので聴いてください。
「正解かどうかはともかく、聴いていると歌詞がなくても何らかの情景が浮かぶこと」がクラシックの特徴かなと個人的に思っています。
ではここで皆さんに質問です。
「ゲーマーが、知らないゲームのチップチューンを聞いたらどうなるか。」
聡明な皆様ならお分かりだと思います。
「そのゲームのシナリオやプレイ情景をイメージしてしまう」
のです。
これの何がすごいのかというと、
「ゲーム音楽を聴いているだけで、ゲームをプレイしている感覚に陥る」
さらに、
「やったこともないゲームのシナリオを連想し、楽しめる」
そして、
「BGMだけ知って想像していたゲームを実際にやってみると全然想像と違って2倍楽しい」
最後に、
「自分が勝手に想像していたほうのシナリオはオリジナルの知的財産としてアイデアストックできる」
点です。
特にnote投稿者や、物書き系の仕事をされている方は、アイデアやストーリーをストックしておくことがどれほど大切で、ぐっとくるアイデアを1つ閃くことがどれほど難しいか、身をもって実感されているかと思います。
でも僕は、自分専用アイデア量産トリガーを持っています。ゲーム音楽です。
ゲーム音楽は、主役ではなく脇役として生み出されている分、自由に想像を膨らませることを邪魔しないのです。
ことシナリオに関して言えば、聴いたチップチューンの数だけ新しいシナリオが浮かぶでしょうね。
脳が「イメージ」という生産活動を勝手に開始するのです。
ゲーム好きで良かった。( ´∀`)
②「インプット×アウトプットを同時に」
前回のコラムで書いた、脳内補完力の話を覚えていますか?
昔のドットの荒いゲームだって、脳内で情景を補完する想像力があれば、今のゲームに負けないくらい面白いのです。
ゲームの面白さは、グラフィックの良さが全てじゃないでしょう?
僕レベルのチップチューンフェチになると、あのシンプルなBGM(それもそれでいい)を、脳内でロックバージョンや、オーケストラバージョンに変換できます。
何を言っているかわからない人は、下の動画を聴き比べてみてください。
僕はこのアレンジを脳内でしてしまいます。
すると、聞き飽きたスルメ曲でも、また新しい楽しみ方ができます。
同じBGMを耳から聞いていても、脳で本当に聴こえる音は別もの、
インプットとアウトプットを同時に行っている状態です。
アレンジも自由自在。
もとの曲の音がシンプルだからこそ、なせるワザです。
耳から聞こえるこれ(↑)が、脳内ではこれ(↓)になるんです。
やばいでしょう?これが脳内補完力です。
すごいと思ったら、今日からチップチューンを聴くのです。
③子供に戻れる
ゲームの生みの親は、もちろんゲーム作成者です。
ゲームはただのおもちゃ、そんなことはわかっています。
ゲームを楽しむということは、悪い言い方をすれば、
ゲーム制作者のてのひらで踊っていることと同じです。
僕がいくらゲームに思い入れ、熱を上げ、プレイしたって、別にゲーム自体は嬉しくもなんともありません。心がないのですから。
でも、それを踏まえた上で、僕にとって、ゲームは友達です。
なぜなら、僕とゲームの思い出は、僕とそのゲームしか知りません。
シナリオを作って、製品を出荷したのは製作者でも、その先の物語の苦楽を共に歩んだのは、僕とそのゲームの主人公なのです。
前回のコラムで、没頭力の話をしました。
ゲームに没頭することは、「自分をゲームの主人公と重ねる」ことです。
自分であって、自分でない。
そうなるかもしれなかった、初期設定の違うもう一人の自分。
哲学者プラトン的には、イデアとその傀儡の関係です。
ゲームの主人公は、もう一人の僕で、それが友達なんです。
ゲーム自体は機械で心がなくても、彼の分の心は、僕が持ってるんです。
ここまで自分の内面を客観的に見れる手段は、ゲームしかないでしょうね。
あなたの考えや行動はすべてセーブデータに残ってますから。
もう一つの自分の人生の、日記と同じです。
そして、彼(もう一人の僕)とゲームの中で乗り越えた試練、苦難、勝利を、僕は覚えています。
人生で大きな喜びがあった日、その日のセリフ、情景、相手の顔、覚えていませんか。
特に、子供のころに初めて自分で成し遂げたことの思い出なんて、一生モノの宝です。
メダルやトロフィーを飾るのは、あの努力の日々が報われた瞬間の喜びを思い出すためですよね。
誰しも思い出のトリガーがあるはずです。
僕はそれが「チップチューン」でした。
僕は毎日、チップチューンをただ聴いて、通勤しているのではありません。
あの頃のもう一人の僕に、会いに行っているのです。
何のために?
子供の時分の心を忘れないためですよ。
「自分たち」だけが知っている、自分だけの軌跡と、その栄光を、そして大人にとって最も大切な「純真」を拝んでいるのです。
神社に参拝に行くのと同じです。
僕がチップチューンを聴いて、あの頃の気持ちを思い出す限り、あの頃の僕は消えないのです。
「子供に戻りたい」と思う大人がたくさんいることを知っています。
現状がつらいこともあるでしょうが、
「あの頃の、すべてが眩しかったワクワクをもう一度味わいたい」
が、本心じゃないですか?
大人になるにつれて、子供のころは楽しいと思っていたことに魅力を感じなくなった。
あの頃の自分を置き去りにしたからです。
でも、あの頃の自分がいなかったら、今の自分はいないんじゃないですか。
自分のあり方に迷ったとき、一番に相談すべきは、もう一人の「過去の」自分じゃないですか。
会いに行く扉の鍵を、僕が教えます。
自分の好きだったゲームのBGMをYoutubeで探して、自分の心のドアをぶっ叩いてください。
ドアが勢いよく開いて、思い出の洪水に泣いてしまうかもしれません。
でも、自分が本当は何が好きだったかとか、本当はどんな性格で、ゲームの中でどんなことをするのが好きだったか、とか、たくさん思い出すはずです。
古いセーブデータを覗くことは、自分の本性をモニタリングすることと同じです。
自分と向き合うって、そういうことではないんでしょうか。
もう一度言います。
チップチューンを聴かないなんて、本当にもったいない。
◇◆おまけ◆◇
長々と語ってしまい、お恥ずかしい限りです。
こちらの記事に、ワディのイチオシのゲーム音楽を、僕の思い出とおすすめの理由を添えて紹介します。
ワディ初の有料記事です。なぜかって?
もちろん欲しいゲームがあるからです。
というのは冗談で、自分の記事を「面白い、読む価値がある」と思ってくれる方がどれくらいいるかを計るものさしにしようと思っています。
※無料で読む方法はこちらの記事で紹介しています。
予め断っておきますが、特に「ビジネススキルが」とか、「マーケティングが」とか、実用的な情報や濃度は特にありません。おやつみたいなものです。
友達との明日の話題や、自分の思い出を呼び覚ますトリガーくらいにしか役立ちません。
僕のことをもっと知りたい、ニッチなジャンルに踏み込みたいと思う好奇心旺盛な方々が、駄菓子を買うくらいの軽い気持ちで、たしなむためのものです。
コンビニでおやつを買う要領で、思い出のおつまみを買うんです。
ただし、普通のおやつを食べて残るのはカロリーだけど、僕の記事を読んで残るのは、「余韻」です。
ゲーム狂いから面白い話を引き出すための、お布施です。
僕も「これはおもしろい」と思っている話しか載せません。
駄菓子の域を超えない程度の、シラフで酔える記事にします。
ゲーム好きがnoteにもたくさんいらっしゃることを、嬉しく思います。
他にもこんな記事を書いているので、よかったら覗きに来てください。
◇◆No game No life~最古の記憶編~◆◇
こちらもワディの生い立ちからどっぷりゲームの話をしています。ぜひ。
◇◆宣伝(*゚▽゚)ノ◆◇
ワディの記事の書き方と継続メンタル維持方法をこちらで紹介しています。
投稿後すぐに、購入者からこんな嬉しい好評もいただけました。(´∇`)
ワディ流のやり方での実績は、note開始20日時点でこんな感じです。
内容に自信あります。(`・ω・´)
noteガチ勢の方で気になる方は、ぜひ購入をご検討ください。
それではまた次回。( ・∀・)ノシ
ワディ
その100円が、ワディのゼンマイを回す