見出し画像

1歳の娘から学ぶマインドフルネス

こんばんは。ワディです。(`・ω・´)

今日は短めのエッセイを書きます。

ヘッダーの女の子が今回の主役(娘)です。かわいいでしょ。笑

***

先日、大学時代の友人家族と一緒に、

奈良県の生駒山上遊園地に遊びに行ってきました。

彼にも、うちの娘と同じくらいの歳の娘さんがいます。


朝から自宅(京都)から彼の家(奈良市)まで車を飛ばすこと約2時間半。

そこから彼の車に乗り込んでおよそ1時間弱。

生駒山の山頂付近のガレージにつきました。

どんぐリスというケーブルカーを、メルヘン村のドン・グリスと勘違いして

大はしゃぎするワディ。



当日は大変お日柄もよくなく、空ひとつない雲。

ハリウッドザコシショウ風に言うと、

クソさみぃでございやさぁねえ~!!!

という気温でした。


明日の筋肉痛を約束する段数の階段を上り切って、いざ入園。


変な話、ぼくは今回、遊園地自体には全く期待してなかったんです。

夢の国もUSJもすでに制覇している僕を驚かせるほどのアトラクションを、

地方遊園地に期待するなんて。

失礼な表現かも知れませんが、さすがに酷です。


車の中で友人とも話しましたが、親になると視点が変わる。

遊園地ひとつとっても、自分が楽しみに行くのではなく、

あくまで主役は娘たちなのだと。


「夢の国は1歳にはまだ早いから、まずはジャブとして」

生駒山上遊園地を選んだことを、正直に告白します。(失礼)


結論から言うと、満足度は相当高いものになりました。

パーク内を回遊しながらワディがずーっと言ってたこと。

「すべてがちょうどいい」

これにつきます。スタッフのみなさんも優しかったし。

小さいお子様がいらっしゃるお父さんは、ぜひ生駒山上遊園地へ。

おむつ替えコーナーなんて、めちゃめちゃきれいです。

新装開店のイオンくらい整ってます。

お弁当と、防寒具をもっていくのがオススメです。


まぁでも、今回の本題はそこじゃないんです・・・。笑


***

せっかく遊園地に来たので、本日の主役である娘に楽しんでもらうために、

色んなアトラクションに乗ってもらいました。

皆さんにもその様子をお見せしたいと思います。


・・・みなさんお気づきでしょうか。

うちの娘の笑顔は、控えめでもこんな感じです。風が吹くと笑います。

先ほどの写真、娘の顔をズームで確認してみてください。

そう、全然笑ってないんです( ^ω^)「無」です・・・


極めつけはお弁当を食べている時のこの表情。

「はぁ~、おとなたちにつきあうのってたいへん・・・」

と言わんばかりです。


アトラクションに乗っても反応がイマイチの娘が、

パーク内でテンションをあげてイキイキしていたこと。

それは、自販機の受け取り口をパカパカしたり、

持ちやすい枝や石を拾ったり、階段を上ったりするときでした。

パパとしては、「え、テンション上がるのそこ?」と思うようなところ。


「子供は遊園地が楽しいはず」という、大人の浅はかさ。

ひしひしと感じました。同時に、考えさせられました。


ぼく自身はもう、生駒山上遊園地のアトラクションでは満足できません。

USJでも、ディズニーでも足りません。スカイダイビングも経験済みです。

VRを持っているので、VRの没入感を超えるスリルでないと、

もうハラハラすることはできない体になってしまっています。

いつも「なんか物足りない」という概念がしみついている。


でも娘は。

目の前に枝や石ころがあれば、放っておくとそれでずっと遊んでます。

拾ったり、投げたり、比べたり、置いたり、なめてみたり。


ここで、この記事のタイトルの件です。

最近よく聞く、マインドフルネス。

意味を調べると、「『今、この瞬間』を大切にする生き方」だそうで。


娘がアトラクションに乗っても笑わないのは、

何が起こっているのかよくわかってないこともあるでしょう。

娘はまだ、石ころ1つでも十分楽しめるほど無垢なのです。

余計なことを考えず、瞬間を楽しむ無垢さ。

目の前の石でどう遊ぶか、それだけが娘の関心なのです。


***

この歳になって、色々考えます。

幸せになるためには足るを知ることだろうな、とか。

上を見ればきりがない、とか。


幸せになるためのハードルを上げすぎないことが、幸せへの第一歩。

幸せのハードルを下げれば、いつでも豊かになれる。

一杯の水、日差しの温かさに感謝できれば。

そんな風に思っていました。


でもそれって、本当にそんなに簡単なことなのかな?


もう簡単には無垢に戻れない自分は、一生豊かにはなれない気もします。


なぜか、中原中也の「汚れっちまった悲しみに」がよぎりました。

あぁ、今日も風さえ吹きすさぶ。笑(山上は実際に寒い)


ぼくはもう、その辺の石ころに価値や面白みを感じることはできない。


と、思っていたら、娘が拾った石ころを大事そうにぼくに渡しました。

「どーじょ(どうぞ)」って言いながら。


ぼくにとってその石は、もうただの石ではなくなりました。

「娘がくれた石」です。わざわざ探して選んだ石です。


何が分かったのかよくわからないまま、

何かが分かったような気持ちになりました。

多分これが、マインドフルネス。


この時貰った石を、「マインドフルネスの石」と名付けることにします。

持って帰りこそしませんでしたが、確かに価値を感じたお宝でした。

今も生駒山上遊園地のどこかに置いてあります。

見たい人は探してみてください。


***

情熱が伝播することは、身をもって体感済みでした。

でも、「無垢」も伝播するとは。

地方遊園地では満足できないパパが、石ころにありがとうと言えました。


もう数年すれば、娘もメリーゴーランドで笑うようになり、

ミッキーを求め、ミニオンを求め、プリキュアや化粧品・ブランド品、

ガラスの靴と王子様でなければ笑わなくなるかもしれません。


でも僕と同じように、娘も無垢を忘れた頃に、

いつか自分の子供から、どこかで「無垢」を手渡されるかもしれない。


娘を遊ばせるために連れてきた遊園地でしたが、

すっかり娘に遊ばれたパパでございました。


【おまけ】

顔よりデカイチャーハンを見下ろす娘、1歳。

うちの奥さんも、おいもで充分幸せそうな顔をしています。

マインドフルネス!笑

この記事が参加している募集

子どもの成長記録

その100円が、ワディのゼンマイを回す