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保育士試験③ ~実技試験当日の流れとアドバイスメモ~

おうちフリースクール運営者のわたなべが、先日保育士試験を受験してきたのは以前お話したとおり。

おかげ様で筆記試験の合格通知を頂くことができ、本日、実技試験を受験してまいりました。

【前回の記事】

今回の記事では、実技試験の流れを振り返りつつ、気づいたことや反省点、次回まで覚えておいた方がいいことを記録したいと思います(次があるかもしれないですからね…ほほほ)。



▽保育士試験2次の受験科目

保育士試験2次試験の受験科目は、実技試験でした。
今すでに持っている資格等によっては、実技試験が免除されることもあるみたい。
私はアイテムゼロの挑戦者なので、おとなしく実技試験を受けることになりました。


最近とても関心のあった大学さんが会場で嬉しかったり

実技試験は、
1.音楽に関する技術
2.造形に関する技術
3.言語に関する技術

の3つの中から2つを選択します。

※詳しくは一般社団法人全国保育士養成協議会HPをご覧ください。

私は音楽に関する技術と、言語に関する技術を選択しました。

▽保育士試験2次試験(実技)1日の流れ

▼9:00全体ガイダンス

私が試験を受けた会場は駅から徒歩20分。
少し早めに家を出て、会場近くのファストフードでお昼を買ってから会場に向かうことにしました。

同じことを考えている受験者が結構いたみたいで、ファストフード店内には保育士試験受験者らしき人がたくさん座っていました(雰囲気でわかる笑)

9:00から全体ガイダンスが行われた会場は、8:45の時点で結構混雑していました。
館内に入るまで外で並んで待ったり、館内でも階段を昇るのにまた待ったり。
外はもちろん、館内でも汗をたくさんかいている人を多く見かけました。
とても蒸し暑かったので、飲み物や扇子、ミニファンなどを持っていくといいと思いました。

敷地内には係員の方がたくさんいて、親切に案内をしてくれるので迷うことがなかったのはとてもありがたかったです(暑い中、本当にお疲れ様です)。

9:00から全体ガイダンスが始まりました。
冊子が配られ、
・各受験者の試験時間と教室番号
・各試験における流れ
・注意事項
などが、ここで知らされます。

全体ガイダンスは15分程度で終了し、係員の方の指示で解散しました。
この後はそれぞれの受験者ごとにタイムスケジュールが異なるので、指定された休憩室で静かに過ごします。

また、試験時間に遅れない範囲で試験会場の敷地外に行くことも可能ということでした。

▼10:00音楽に関する技術

私の場合、この後間もなく音楽に関する試験でした。
試験開始予定時刻の20分前には待合室に着席しているように言われていたので、意外とバタバタ。

試験待合室に着いて静かに待機。
試験開始時刻10分前くらいになると係員の方が呼びに来てくれて、5人くらいずつ待合室から試験会場に誘導してもらえます。

移動後は、試験教室の前の廊下にイスが並んでいるので、そこに着席した状態でもう一度試験の流れや注意点を係の方が説明してくださいました。

廊下で待っている時間が一番緊張…。

他の受験者の方の演奏がハッキリ聞こえるので、とても他人事とは思えず…。

つっかえたり、最初から弾き直している人も全然少なくなくて、聞いているだけで自分の番よりも手に力が入ってしまいます。
お隣のご婦人も「こんなにお外に音が聞こえるのね~。緊張しますね~」なんて話かけてくれました。

私は演奏中のテンポキープが課題だったので、教室の中から聞こえてくるピアノの伴奏にあまり影響を受けないよう、ピアノの運指練習はしないと決めて待っていました。
かわりに、聞こえてくるピアノの伴奏に合わせて大きくブレスしたり、口パクしたりと、「歌う」準備運動に集中するようにしました。

いよいよ自分の番になると、係員の方に入室を促されます。
ノックをして挨拶をして入室すると、採点の先生が2人席に座っていらっしゃいました。

1人の先生が指示・進行役で、もう1人の先生は何もお話しません。
また、憶測ではありますが、進行役の先生はニコニコしていらっしゃいますが、もう1人の先生はあまり表情も動かさないように気を付けているのかな?と思いました。

受験番号シールを採点の先生方にお渡しし、名前を言って、「始めて下さい」と言われたら演奏開始です。

課題曲は2曲あり、基本的な演奏順は定められていますが(私のときは「夕焼け小焼け」→「いるかはざんぶらこ」の順)、順番を変えたい人は、演奏前に採点の先生にお願いすれば大丈夫みたいです。

私の場合、ゆっくりテンポの「夕焼け小焼け」が先の順で良かったなと思いました。

本番のピアノに触れるのは本番だけなので、キーのタッチに慣れるためには、ゆっくりテンポの曲がありがたい。
前奏部分で何となく感触をつかんでから、歌のパートに入れました。

演奏に関しては大きなミスはなかったものの、朝だからいつもより全然声が伸びなかったのと、テンポが大丈夫だったかが心配。

会場では、声出しや楽器の音だしは禁止です。
本番でいきなり大きな声を出すのには、訓練が必要だと思いました。
また、私は暑い時期の受験だからよかったですが、冬場の後期試験を受ける方は、手を温めるひざ掛けやホッカイロ、温かいお茶やマスクなどの喉を保護する準備も必要そうだなぁと思いました。


▼11:00言語に関する技術

音楽に関する技術の試験が終わったら、もう次の試験の集合時間20分前!
バタバタと次の試験待合教室に移動です。

言語に関する技術の試験では4つの童話が課題として挙げられていて、この中から1つお話を選びます。
私は「3びきのやぎのがらがらどん」のお話を選びました。

ちなみに試験は素話が決まりであり、絵本や台本、人形などをもって受験した場合、不正行為となってしまいます。

言語の試験も、試験の10分くらい前になると係員の方が待合室に迎えに来てくれて、試験教室まで案内してくれます。
私の時は、2人ずつ案内されました。

試験教室の前に並べてあるイスに座るように促され、係員の方から試験に関する説明を受け、待機します。

音楽に関する技術の試験と同様、本番中の受験者の声がよく聞こえるのでやっぱりドキドキ。
私は、教室の中から聞こえてくるスタートと終わりの合図のタイマーの音に耳を傾け、規定の3分間でお話がまとまるよう、頭の中で自分のシナリオを確認したりしていました。

いよいよ私の番がやってきました。
(ちなみに言語の試験も音楽の試験も、同じご婦人が隣の席でした。私より先に試験を終えたご婦人が「お疲れ様、がんばってください!」と小声で言ってくれてホッコリ)

試験室のドアを開けると、今回も採点の先生は2人で、それぞれの役割も音楽の試験のときと概ね同じようでした。

荷物を置いて、受験番号のシールを採点の先生にお渡しして、イスに着席するように促され、座ったまま名前を言います。

素話は立っておこなっても良いとのことでしたので、立ってお話をしたい人は、名前を言った後に立ち上がるのかな?と思いました。

私は、子どもに見立てたイスが結構低い位置にあるなぁと思ったので、そのまま座ってお話を続けることにしました。

お話は、途中に1ミス(”吊り橋”というワードがナゼか一瞬にして飛ぶ笑)。
時間はまさかの3分00秒ピタリ賞。
ぴたり賞に一番びっくりしたのはもちろん私ですが、「鍛錬の結果です、いつもどおりよホホホ」みたいなハッタリ顔で去りました(無意味)。

練習では2:46が平均だったんだけど、音楽の試験で走りすぎたかなと反省し、素話は意識してゆっくりやったのが理由かと思われます。


▽気づいたこと、反省点

このような流れで、無事に保育士の実技試験は終了しました。
試験終了後は特に手続きもなく、そのまま会場を後にするのみです。

後期試験を受けるかもしれない自分のために、実技試験で気づいたことと反省点をまとめてみます。


▼領域ごとの試験所要時間について

今回実技試験を受けてみて「ありがたかったなぁ」と思ったことは、試験開始から終了までの所要時間が案外短かった事です。

9:00に全体ガイダンスが始まったのをスタート、2科目目の言語に関する技術の試験が終わったのを12:00前とすると、3時間弱ですべての行程を終了することができたことになります。

受験票を見ると、最終受験者終了時刻が15:00とあったので、私はラッキーだったのかもしれません。

ポイントとしては、「造形に関する技術」ではなく、「音楽に関する技術」を選択したからかな?と思いました。
受験者別の試験時刻予定表を見ると、「造形に関する技術」を選択した方のほとんどが、午前中に造形の試験を受け、午後にもう1科目の試験を受けるというスケジュールになっていることが読み取れました。

造形の試験は試験所要時間が45分あるので、こういうスケジュールになるのでしょう。

長丁場を駆け抜けた造形選択の皆様、本当にお疲れ様でした(お絵描き上手でうらやましい)。



▼音楽に関する技術についての振り返り



《やってよかったこと》

①出発前の練習

当日、少し早起きして10分くらいだけでもピアノで練習しておいたのは良かったと思います。
いや、それでもやっぱり午前中は声が出ない!

普段の練習は子どもを寝かしつけた後の夜間にやっていたので、午前中の声のかすれ具合には自分でもびっくりしました。
(さらに夜の練習は飲酒後だと尚調子がいいんですけどね…さすがに本番は飲みませんでしたけど…)


②メトロノームアプリ

保育士試験の音楽の試験は「子ども達に聴かせることを想定して」とあったので、元気と笑顔とテンポキープが大切では?と予想。

スマホにメトロノームのアプリをダウンロードしておいて、家での練習時に活用するほか、本番前も音をオフにして、アプリ画面を見つめながらテンポを体にしみこませておくようにしました(スマホ眺めて揺れてる変なおばさん)。

音はオフにしても、画面上で光がテンポを刻んでピコピコ動いてくれるので、便利です。

▼言語に関する技術についての振り返り

だいたい想定内でした。
ネットで体験談をアップしてくださった全国の先輩方のおかげです。
この場を借りて深謝。


▼《番外編》あほあほ失敗談

あほなエピソード過ぎてまったく参考にならないと思いますが、「こんなアホな人もいる」という励ましになればという思いで私の失敗談をここに置いて行きます。

音楽の技術に関する試験ですが、受験者は課題曲2曲両方を弾き語りしなくてはいけません。

あほな私は試験3日前まで、「いるかはざんぶらこ」しか練習していませんでした!
試験3日前、何とナシにHPで試験内容を確認していて、「両方…ん?両方?え?両方なの?」となりました(動揺しすぎてその後30秒くらいスマホと会話)。

みなさん、受験要項はしっかり読もうね!(読まない人おらん)

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以上、未来の自分のためにザっと「保育士試験2次実技試験」の体験記をまとめてみました~。

ここまで保育士試験に取り組んできた感想…



保育士さんすごいや。



あの膨大な知識量を求められ、いつ何が合っても事故やトラブルから子ども達の安全と命を守り、それでも顔には出さずいつもニコニコ、子ども達一人ひとりの個性に寄り添いお話上手でおまけにお絵描きかお歌が上手じゃなきゃいけない…!


超人ですよね?
一般人じゃ無理よ?


私は今のところ保育士さんとして働きたい!と思えるまでの覚悟は決まっていませんが、現在保育士として頑張っている全国の先生達は本当にすごいと思います。


お願いだからお給料だけでも上げてあげてほしい…


ともあれ、今年試験を受けられた皆様、お疲れ様でした!
実技試験対策の詳細は次の記事に続きます。

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※画像はtakatsuki_illustさんの作品をお借りしました。


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