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保育士試験①フリースクール運営者、保育士試験を受ける

フリースクール運営者のわたなべが保育士試験に挑戦した記録をマガジンにまとめました。
よろしければお付き合いください。

私が保育士の参考書を初めて購入したのは2019年、おうちフリースクールを開業した年です。

特にキャリアチェンジを考えていたわけではなく、ある日「フリースクールを運営していくうえで保育関連の知識って結構大事かも」と思いつき、ガイドブック代わりに1冊教室に置いておこうというきっかけで購入しました。

「中学生向けのフリースクール運営に保育の知識なんか必要なの?」と不思議に思われるかもしれませんが、これは本当に買ってよかったです。
小中学生を対象にしたスクールを運営されている皆さんにはすごくオススメです。
意外なことに、フリースクールを運営している方で、スクールオープンから間もなく保育士資格の勉強を始めた方、私以外にも結構いるんですよ~。
このナリワイに真剣に向き合っていると、保育関連の知識習得というのは案外高確率でたどり着きがちなルートなのかもしれませんね。

フリースクール運営者が保育関連の勉強をする意義は、ざっくり7つくらいあると思っているのですが、その詳細については、今度もしも気が向いたらnoteに書く事にします。

というわけで、資格取得のためというよりも、参考書の内容がどれくらい頭に入っているか確認したくて、週末朝から晩までまる2日間、幼子を家族に押しつけてはるばる受験してきました。
本来2020年春に受験をしたかったのですが、たまたまイベントに満ち溢れた数年間が続いてしまって試験どころではなく、延期に延期を重ね、4年後の悲願達成(?)となりました。
悲願とか言えるほどには、その間まったく勉強してないんですけど…笑

要するに記念受験みたいなつもりで受けてきたわけです。
万が一マグレで資格が取れてしまったら(たぶんむり)、いや一億がイチ合格してしまったらの話です、その場合は数年間保育の仕事で修業するのもいいなぁなんて思っていました。

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【7/2追記】
筆記試験は合格していました。
【7/31追記】
実技試験も合格していました。
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同じ教育の仕事でも、対象学齢の低い先生方ほど、職人としての一層高いスキルを求められるよなぁと私は思っていて。

もちろん大学や高校の先生にもそれぞれの大変さがあるとは思いますが、小学校や保育園幼稚園の先生で本当に力のある人って、ちょっとレベルが違うんですよね。
だから、保育士の方々には憧れというか、尊敬の念がすごくあります。
厳しい世界なんだろうけれど、あの世界で学んだらすごくレベルアップできるんだろうなぁというストイックな憧れ(でもハンパなく大変なんだろうなぁ…)。

真面目な話、小中学生の支援や指導で行き詰っている先生方などは、ぜひ保育園や幼稚園の先生方の支援に学ばれるといいと思います。
自分が日頃いかに言葉に依存した支援に偏ってしまっていたかとか、その他諸々、たくさん反省点が見つかります。

ともあれ、いくつになっても”学ぶ”という行為はワクワクするものですね。
私は学びのブランクがひどく長かったものですから、保育士試験会場の大学敷地内に一歩足を踏み入れただけで懐かしさと喜びが込み上げて走り出しそうになってしまいました!

むかし部活顧問をそこそこ一生懸命やっていた時代に、部長さんをやってくれていた中3生の男の子がくれた名言があって。
「わたなべ先生は、生徒と一緒に成長できる人だと思います」という言葉を贈られました。
まぁつまり「わたなべはスタートがひどすぎた」っていう彼なりの忌憚のないフィードバックだったんですけど(笑)、なんていうかな、子どものまっすぐで嘘のない評価ってすごく心に残るんですよね。大人みたいにお世辞言わない(言えない)から、あぁこれが一番真実に近い評価なんだなぁと思える。

私は、3年間苦楽を共にし、私のダメなところも未熟な所も間近で監督してくれていた中学生からもらった言葉を、この日からず~っと人生のスローガンにして生きてきたのであります。

子どもと一緒に成長できる大人であること。

大切ですよね。
大人も成長をやめないこと。
学校教員時代の同僚を思い浮かべても、ずば抜けて良い指導をする先生たちは、誰よりも優秀であるにもかかわらず、皆例外なく謙虚で、書籍から、現場から、そして何より子どもから学ぶことに時間を惜しまない人達ばかりでした。
彼らのうしろ姿は、学校を離れた今も私の心の中にずっと生きている。

産後がっくしアタマが鈍くなってしまってここ1年半長らく落ち込んでいましたが、昨今また”学び”に復帰できつつあることが、最近の小さな小さな幸せです。
ちょっとだけがんばる。

※産後のガックシに落ち込んでいたときに、でぃありすの卒業生にこんなことを言われました。「先生、いつかまた頑張れるようになるから今はゆっくり休んでください。…と、人には簡単に言えるけど、渦中の本人は本当に不安なんですよね。この不安ばっかりは経験した人にしかわからないと思います。自分が不登校になった時いろんな人が励ましの声を掛けてくれたけど、また頑張れる自分になんか戻れるわけないって思ってました。でも先生は大丈夫です。応援してますからね」って。すごく励まされたなぁ。そして、これは私にとってすごく貴重な経験になりました。

以上、保育士試験を受けてきた記録でした(告知していた先生方への報告も兼ねて)。

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※画像はtakatsuki_illustさんの作品をお借りしました。

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