【ToDo⑩】フリースクールOPEN前最終チェックをしよう
【前回の記事】
おうちフリースクールのはじめ方ToDoシリーズも今回で最終回。
今回の記事では、おうちフリースクールを始める直前、最後にもう一度確認しておきたいアレコレをピックアップしてご紹介したいと思います。
スクールオープン実現まであとほんの一歩。がんばっていきましょう。
▽備品の確認
私がおうちフリースクールに常備している細々としたものをリストアップします。すべてが設置必須のものではありませんが、参考にして頂けたら幸いです。
※机やプリンタなど、予算が大きめな備品や重要度の高い小物については以前【ToDo③】初期費用の予算を立てようにて紹介しましたので下記のリンクを参考にしてください。
▼ファイリング資材
生徒さん連絡カードや面談記録の保管に重宝したのが下記のファイリング用資材です。
✔A4クリアファイル(大量)
生徒さんへの配布物や入会説明資料のお渡し時、学校様への報告書の持参時、その他保管用書類の整理に…A4クリアファイルは思いのほか大量に必要です。最初の頃は100均で購入していましたが、私の場合、割と早い時期からamazonでまとめ買いするようになりました。
✔ファイルボックス
普通の本立てでももちろんOKですが、書類をカテゴリーごとにハッキリ仕分けできるファイルボックスはとても便利です。
✔生徒さん個人ファイル
生徒さんの連絡カードや面談記録などを保管するためのファイルです。いろいろなファイリング方法があるとは思いますが、私は「1生徒さんにつき1ファイル」という形で保存をするようにしています。中学生向けのフリースクールですと生徒さんとは長くて3年間の付き合いになるため、だんだんと保管する資料も増えていくためです。
ペーパーレスで保存できたほうがかさばらないのでしょうけれど、必要なときにパッと開けるというメリットから私は紙ベースで保存していました。
赤・青・緑と色分けされているA410ポケットクリアファイルはSERIAさんで購入しました。
▼基本の教材
学習活動のあるスクールを運営する場合、各教科の問題集が最低1冊ずつだけでもあると安心です。私の運営しているおうちおフリースクールの場合ですと、学習方法や教材は各生徒さん一人ひとりの個性や進路に合わせて提案を行っておりますが、入会初期の頃などはスクールで準備してる教材を何種類かお試しで使ってもらって、ある程度生徒さんの趣向やタイプがわかってきてから本購入をオススメすることもありますから、各教科数種類ずつ、教材のバリエーションを用意するようにしていました。
また、近隣の学校さんで使用されている教科書と問題集も、入手できる範囲でスクールに置いておけると便利です。「学校の定期試験を受けたい」「学校への提出物の提出を頑張りたい」と希望する生徒さんが入会された際の支援時にとても役立ちます。
✔アシスタントティーチャー
英語の学習時に会話文などが出てきたときに、私がAさんを演じ、こちらのダッフィーにBさんをロールプレイしてもらいます。腹話術みたいな感じです。温かい目で見てくれる生徒さんもいますし、「この教師アタマ大丈夫か?」と凍りつく子もいます。
おうちフリースクールの学習支援詳細について過去に記事にしたことがありますので、ご興味のある方はこちらも併せてお読みください。
▼文具類
✔鉛筆削り
✔教師用筆記用具セット
ごちゃごちゃで恥ずかしい!私は様々な色・種類の筆記用具を使って教えるスタイルなので、どんなに小数精鋭にしてもこれが精いっぱいなのです…。
支援中にあっちこっち取りに行ってタイムロスするのがイヤだから、ペンもハサミも付箋も全部一つのボックスに入れてます。とても便利。
✔テープ類
セロハンテープ、ビニールテープ、マスキングテープは常に切らさないようにしています。マスキングテープは生徒さんや保護者様にお渡しする資料にホチキスを用いる場合、先端で怪我をしないようにホチキスで留めた背表紙側をビーっとカバーするのに使っています。
▼レクリエーショングッズ
私の運営しているおうちフリースクールでは、「はじめまして」の生徒さんをお迎えする際には学習活動に入る前にレクリエーションを行います。
レクリエーションの内容は数種類用意・提案を行い、生徒さんの好きなものを選んでもらうことがほとんです。
その他、生徒さん同士の普段の自由時間に遊べるものも常備していますので、その一部を紹介します。
✔ジェンガ
✔石けんで作るクリスタル
「はじめまして」の生徒さんには勝敗のつくゲームよりも、手作り活動やみんなで協力してできる活動を提案することが多いです。石けんクリスタルは特に達成感もあってオススメです。
✔マンカラカラハ
✔アイロンビーズセット
✔お絵描きセット
✔工作用材料アレコレ
ハロウィンやクリスマスにはスノードームやリースを作ったりするので、その材料をストックしています。接着剤のほか、グルーガンも。
▽入会案内資料の準備
必須の備品ではありませんが、生徒さんの入会時に保護者様にお渡しする説明資料があると便利です。
参考までに、私が生徒さんのご入会案内時にお渡ししている資料を過去に下記記事にて紹介しておりますのでご参考になさってください(有料記事になります)。
▽【抜け落ち注意】開業届の提出
最後におまけで。これはフリースクール業に限ったことではないのですが、個人事業主としてフリースクールを始める場合、個人事業主の開業届の提出を忘れないようにしましょう。所得が一定金額以上に達した場合、確定申告が必要になります。事業の開始等の事実があった日から1月以内に開業届を提出するのが基本ルールです。
開業届の作成自体はとても簡単で、お近くの税務署か国税庁HPで申請書式を入手して記入するだけ。30分もあればすぐに完成してしまいますが、「あらやだうっかり脱税…」なんてことになるとツライので、開業される際には頭の片隅に入れておいてください。
詳細のリンクも下に貼っておきますね。
ただし聞いた話によると、税務署の窓口で「このくらいの年収なら開業届は出さなくていいですよ」と返された方もいらっしゃったそうです笑。
いずれにせよ自己判断は危険なので、きちんと事前に税務署の担当の方に問い合わせされることをおすすめします。
フリースクールを開業する方法は個人事業の他にも営利法人、非営利法人等様々な選択肢がありますので、ご自身の描かれている運営形態によって、手続きを進めていきましょう。
▽さぁ、ここからがスタートラインです
これまでわたなべさやこのマガジン「おうちフリースクールのはじめ方ToDoリスト」にお付き合いくださった皆様、大変にお疲れ様でした。そして本当にありがとうございました!
10のステップを踏んで進めていったフリースクールオープンの準備、ここまでいかがでしたか?「大変だった~」と感じる方もいらっしゃれば、「意外とこんなもん?」と思われた方のほうが案外多かったのではと思います。
今ToDoリスト⑩まで終えた皆さんは、イメージでいうと徒競走のスタートラインを石灰で引き終わったようなところ。そう、本番のレースはここからなのです。
「え~!まだまだやることが目白押しなの~!」なんて絶望的な気持ちにはならないでくださいね。
私はおうちフリースクールを始めたい方向けのオンライン相談を承っていますが、その際多くの先生方にアドバイスさせて頂いていることがあります。
「はじめからあまりきっちり作りこもうと頑張らないでください。集まって来てくれた生徒さんの様子をよく感じ取り、彼らの言葉に学びながら、生徒さん達と一緒に唯一無二のオリジナリティー溢れるスクールをつくっていってください」と。
おうちフリースクールの醍醐味は、大手のスクールさんにはない柔軟性と大らかさ。何より子ども達、そして保護者様のお声に学びながらみんなで共に作り上げていく喜びは、何物にも代えがたいものがありますから、先生方もぜひその過程をゆっくり、じっくりと味わってみてください。
それに、子ども達って本当に一人ひとり違っていて、こちらの想定を大きく乗り越えてくることも多々。アレコレきっちり準備してみたところで「お~、そうくるか~‼(笑)」という展開も多々です。きっちり押さえるべきところだけは押さえて、あとはドンと構えて頂き、生徒さんと先生方にとって一番心地よいスクールづくりを楽しんでくださいね。
これからフリースクールを始めようとされるすべての先生方と、そこに集う子ども達の未来が明るく希望に溢れたものになりますように…。
先生方のご活躍を心よりお祈りしております!
(おうちフリースクールのはじめ方ToDOリストマガジン ー完ー)
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