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読書について思うこと~好きなものを読めば良いし何なら読まなくても良い

ショーペンハウアーのアフォリズムから。

読書とは他人にものを考えてもらうことである.一日を多読に費す勤勉な人間は次第に自分でものを考える力を失ってゆく.

読書について

ニーチェから。

本を読んだとしても最悪の読者にならないように。(中略)(略奪者は)本の中から自分に都合の良いもの、今の自分に使えそうなもの、役に立つ道具になりそうなもんだけを取り出して盗むのだ。

様々な意見と箴言

小林秀雄は、

濫読の害という事が言われるが、こんなに本の出る世の中で、濫読しないのは低脳児であろう。

読書について


わたし自身はこう思っています。

本は何かを得たり学ぶことを目的として読むものではない。ただひたすらに楽しむために読むものである。読んで楽しいものを読めば良いし、楽しくなければ読まなくて良い。読みたくなければ本をいっさい読まなくても生きていくうえで差し支えない。

本を沢山読んだからといって頭が良いとは限りませんし、頭が良いから幸せになれるとは限りません。いわゆる実用書は別として、小説や詩、随筆、あるいは哲学といえども、読んだからといって自分が置かれている状況が変わることはありません。確かに人生観が変わったり、世界の見え方が変わるような運命的な出会いもありますが、それは結果論であり極めて稀です。最初からそのような「学び」を求めて本を読むというのは上記のアフォリズムのとおり、いささか都合が良いはなしだし、楽しいはずの読書が疲れるだけの勉強になってしまいます。

言いたいのは、本は所詮嗜好品であるということ。煙草や酒、音楽や絵と同じく、なくても困らない。ただ楽しいからたしなむ。だから気楽に漫画でもエッセイでも読みたいものを読めば良い。読んで何かを得ようと考えてはいけない。楽しかったらそれで良い。

とわたしは思います。
ただパイヤールだったか、おおよそだけつかめば読んだことにしてよいみたいなことを言った気がしますが、それはちょっと違うかなと。それなら読まないほうがマシな気がする笑

そんなわたしが今読んでいる本は
・「孤独な娘」ナサニエル・ウェスト
・「最強のペシミスト、シオランの思想」大谷崇
・「海を見る人」小林泰三
・「EAポー傑作選」(再読)EAポー
等々。
(転々と併読するいつものクセ)





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