「百年の孤独」を読み終えて
「百年の孤独」を読了しました。名作というだけあって読み応えがありましたし十分な読後感の残る作品でしたが、物語に感動したとか考えさせられたというよりは、技法と描写が強く印象に残る作品でした。全く時代も内容も異なるので比較するのはおかしいですが、例えば「罪と罰」を読んだ後の心の中の何もかもが昇華していくような感動とは違います。
一〇〇年にも渡るブエンディア家の六代(七代?)の盛衰、あるいはマコンドという架空の町の盛衰を描いているにも関わらず、盛衰記としての感動が希薄なのはおそ