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私の書棚

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お気に入りの作家、蔵書紹介、読書感想など。
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記事一覧

読書感想「族長の秋」(ガルシア・マルケス)~難読でした

「百年の孤独」「予告された殺人の記録」に続いて「族長の秋」を読了したので感想を書く。  …

無人島に一冊持って行くなら…

 無人島に数年間流刑になって本を一冊だけ持って行くことが許されるなら何を持って行くか。 …

読書感想「高慢と偏見」ジェイン・オースティン

 モームの十大小説で未読だった作品の一角「高慢と偏見」を読了しましたので簡単に感想を述べ…

「灯台へ」ヴァージニア・ウルフの文庫版新訳が発売される!

 わざわざ記事にしなくても知っている人は知ってるのですが、わたし自身の経緯も含めてさらっ…

読書感想「最後の物たちの国で」ポール・オースター

 わたしは小説を読むとき、ストーリー以上に小説世界の空気感を大切にします。透明感、寂寥感…

八月の読書録と積読状況

 八月に読了したのは以下のとおりです。 「自分ひとりの部屋」ヴァージニア・ウルフ 「青と…

読書感想「予告された殺人の記録」ガルシア・マルケス

「百年の孤独」ですっかり虜になったガルシア・マルケスの中編「予告された殺人の記録」を読了しましたので感想を書きます。  本作が書かれたのは1981年。「百年の孤独」(1967年)、「族長の秋」(1975年)、「エレンディラ」(1978年)のさらに後です。この後「コレラの時代の愛」(1985年)という長編があり、これも評価が高いので、一番筆が乗っているときと考えて良いでしょう。  本作は、マジックリアリズムで書かれていません。そういう意味では、「百年の孤独」のような奇想天外な

読書感想文「月曜か火曜」ヴァージニア・ウルフ

 ウルフの「月曜か火曜」を読了したので簡単に感想を書きます。  最初に述べておきますが、…

夏の読書感想大会2024

ホラーとの出会い~ドラマや小説、映画など

 夏といえばホラーです。小説も映画も漫画もホラー。  今ではホラーというジャンルは珍しく…

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ランボー詩集

「自分ひとりの部屋」ヴァージニア・ウルフの感想

   ヴァージニア・ウルフの「自分ひとりの部屋」を読了しました。  非常に素晴らしい読書体…

七月の読書録と積読状況

 八月になりました。  毎日暑いですね。わたしは死にかけた虫のような状態です(笑)。  エ…

エッセイ | 作家になれる人・なれない人

 noteに投稿している人の中には、作家になりたいと思っている人がいることでしょう。  企画に投稿して、なんらかの賞をとり、自分の書いた作品が書籍化されることを夢見ている人。  あわよくば、職業作家として文を書くことによって生計を立てられることを望んだり、そこまで行かなくても現在の仕事をつづけながら、副業として文筆業に携わりたい人。  「noteなんて仕事じゃないんだから無理して書かなくてもいいのよ」とか「本業を犠牲にしてまで、毎日投稿しなくてもいいのよ」という言葉を、記事