読書感想「予告された殺人の記録」ガルシア・マルケス
「百年の孤独」ですっかり虜になったガルシア・マルケスの中編「予告された殺人の記録」を読了しましたので感想を書きます。
本作が書かれたのは1981年。「百年の孤独」(1967年)、「族長の秋」(1975年)、「エレンディラ」(1978年)のさらに後です。この後「コレラの時代の愛」(1985年)という長編があり、これも評価が高いので、一番筆が乗っているときと考えて良いでしょう。
本作は、マジックリアリズムで書かれていません。そういう意味では、「百年の孤独」のような奇想天外な