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部下を育てる業務のデリゲーション

こんにちは、「WaCCa(ワッカ)の人」です。

一般論として、大きい会社ほどそれぞれの職位に求められられる役割定義や、それに付随する職務権限が明確に割り当てられているものですが、ビジネスや組織を拡大していくにあたっては、同様の役割を同じ人が担い続けることによる弊害を考える必要があります。具体的に「仕事が人についている」といったことは、どの会社や組織でも少なからず発生しがちなあるある事象かと思いますが、そういったことを回避するためにも、仕事をデリゲーション(権限委譲)していくことが大切です。今回はデリゲーションを進めるにあたって、どういった効果が得られるか、また注意すべき点などについて考えてみました。

デリゲーションによるポジティブな効果

イメージはしやすいと思いますが、具体的にどのような効果が見込めるかをまとめてみましょう。

主体性や責任感の醸成
先ず第一に大きいのは、デリゲーションされる側のメリットです。従来上司が行っていたよりハイレベルな業務や判断などを独自的に行う環境に置くことで、成功体験や失敗体験を同時に得ることによる成長を促すことができ、且つ本人のモチベーションの向上を期待することもできます。

人材の育成と組織活性化
よりハイレベルな業務や判断をできる人材が育ち、増えていくことで、組織全体の底上げにつながります。

意思決定の速さ
それまで、よりハイレイヤーのコンセンサスが必要だったことが、下位層で判断できるようになれば、意思決定を早めることができ、仕事の生産性を高めることに繋がるでしょう。

業務配分の調整
こちらはデリゲーションする側のメリットになりますが、従来上司が行っていた業務を下位メンバーにデリゲーションできれば、上司は別の仕事に手を割く時間を得ることができます。より適材適所な人材活用という観点においても効果があるでしょう。

注意すべきポイント

ただ一方で、デリゲーションさえすれば、全てがうまくいくかと言うと、そんなことは無く、注意が必要なポイントも整理しておきましょう。

対象者の選別
そもそもの話として、対象者本人が上昇志向もなく「決められたことだけをやっていたい」ような人だった場合、デリゲーションをすること自体が本人の負担になったり、モチベーション低下につながる可能性があります。

仕事を任せきること
デリゲーションをしたものの、任せた本人の判断に対して色々と口出ししてしまっては、まったく意味がありません。自分のやり方やこだわりを相手に押し付けているうちは、デリゲーションした状態とは言えないため、任せる側の不安もつきものですが、我慢強く見守って任せきりましょう。

判断ミスに対するリスクヘッジ
引継ぎをして「さぁ、あとはよろしく!!」と任せてみたものの、初めての業務や判断にミスはつきものです。デリゲーションしている以上、本人に任せることが大原則ではあるものの、必要に応じてフォローすることが大切です。判断ミスを放置しておくことで、取り返しのつかないトラブル等に繋がってしまっては、本人の自信喪失や会社としての損失にもつながりかねないため、デリゲーションした人がリスクマネジメントしておくことも時に必要です。

最後に

記載の通り、業務のデリゲーションは人材の育成や、それに付随して事業の拡大、組織の成長において大いに必要なことである半面、やり方を間違えてしまうと効果が無かったり、そもそもデリゲーションされる側のモチベーションや今後の成長にも影響を及ぼす可能性があるので、参考にして頂ければと思います。
基本的にはポジティブな要素が多いと思っていますが、一方で、往々にして「結局自分でやってしまった方が早いから」とか「説明する時間がもったいない」とか理由をつけて、デリゲーションを活用できていないケースが多い気がします。
私個人としては、自分自身こそがより成長するためにも、自分の持っている仕事をより早く人に任せきることが大事だと思うので、そのマインドを今後も大切にしていきたいとは思っています。

ということで、今回はこんなところで。

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それでは!

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執筆 WaCCaの人
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