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非デザイナーがデザインについて学ぶ意義/プロフェッショナルコーチ・畑中景子さん 【Wab Design School 修了生インタビューvol.4】

2022年4月にスタートしたWab Design School(以下、WDS)は、課題抽出や要件定義といった上流工程から、最終の表層デザインまで一気通貫で考えられるデザイナーを育成するデザインスクールです。少人数制のグループレッスンと個別メンタリングによる超実践型プログラムを特徴とするWDSでは果たしてどのような学びが得られるのでしょうか。本シリーズでは、第一期修了生の4名に受講の動機やプログラムを通じて得られたことなどを伺っていきます。

最終回となる今回は、クライアントの成長や学習、変化を促す手法であるコーチングを本業とする畑中景子さんへのインタビューです。


自分に足りていなかったデザインの思考

ーなぜ畑中さんはWDSを受講することにしたのですか?

畑中:普段コーチングの仕事をしている私は、おそらく想定していなかった受講者層だったはずです(笑)。ワヴデザイン代表の松本さんとは以前から面識があったのですが、たまたまワヴさんのホームページを見ていたらデザインスクールのことが書かれていて、デザイナー以外でも受講できるか松本さんに相談をしたんです。

ー以前からデザインに興味を持っていたのですか?

畑中:コーチングというのはクライアントの話を聞き、その人の人生や仕事をより豊かで充実したものにしていくためのアシストをする仕事なんですね。その人の生き方や内面にある思いを掘り下げていく仕事は言わばアートに近いもので、そこで必要な力はだいぶついてきたのですが、一方で物事を整理して万人にわかりやすく、ロジカルに伝えるデザイン的な思考がいまの自分には足りないと感じていました。その力を身につけることでコーチングの素晴らしさをより多くの人に知ってもらいたいということがまずありました。また、私はポッドキャストをやっているのですが、広報物などの制作を依頼する際にはプロのデザイナーの思考や言語を理解していることが大切なのではないかと思っていましたし、デザイン関係の人脈を広げたいという思いもありました。

受講者の目線に合わせたプログラム

ーデザインの実務経験がないことは、プログラムを受ける上で支障になりませんでしたか?

畑中:問題はありませんでした。座学に関しては、デザインに関する基礎知識を体系的に学ぶことができ、さらに小テストのようなもので学習状況を確認できたことも良かったですし、座学の後のグループワークに関しても、デザイナーではない人間が劣等感を抱かずに参加できるように配慮されていたと思います。また、講義の資料が美しくつくられていたり、プログラムのつくり方や進め方もよくデザインされていて、そこにも学びがありました。

ーマンツーマンの個別メンタリングについてはいかがでしたか?

畑中:個別メンタリングでは予め用意された課題の中からいくつかを選択するのですが、個人的に架空の設定で何かをつくることにイマイチ身が入らず、最初の課題が中途半端に終わってしまったんです。そこで講師/メンターの渡邉(大純)さんに相談をして、自分のポッドキャストのロゴタイプと、自分が関わっているコーチ養成機関の資料をデザインさせてもらうことになりました。こうしたわがままを聞いて頂けたこともとてもありがたかったですね。

畑中さんが自身で初めてデザインしたポッドキャストのロゴタイプ

ー講師とのやり取りやフィードバックを通じて得られた学びはありましたか?

畑中:渡邉さんはとても説明がわかりやすかったですし、こちらができている部分をしっかり認めてくれるなど、人をやる気にさせるのもとても上手なんですね。受講者のレベルや目標などをシートにまとめた上で、一人ひとりの目線に合わせたアドバイスをしてくれていたと思います。学ぶ側が求めれば求めるだけ応えてくれるところがあったので、自分自身の学ぶ意欲というものも大事なのだと感じました。

ー他の受講生の方たちともコミュニケーションは取れましたか?

畑中:すべてのプログラムがオンラインだったこともあり、一緒に飲みに行ったりすることができず、そこまで関係を深められなかったというのが正直なところです。でも、他の受講者の方たちの成果物を通して色々なデザインのパターンに触れられたことは新鮮でしたし、その中でこの人だと思った方に私のポッドキャストのポストカードのデザインを依頼し、引き受けて頂くことができました。今後はこうしたつながりを深めていきたいですね。

他の受講生にデザインしてもらったポストカード

あらゆる仕事に活かせるデザインリテラシー

ーWDSのプログラムを受講して、ご自身の変化や成長を実感できる部分はありますか?

畑中:細かい部分から話すと、資料ひとつつくるにしても、文字のサイズや余白の取り方などテクニカルな部分を学ぶことができ、これらはすぐに実践できるスキルとして役に立っています。また、自ら課題に取り組んだことで、プロのデザイナーの方たちも手を動かして試行錯誤されていることがわかったことも大きかったですし、実務の中でしっかり手を動かすことを意識するようになったことも自分の中での変化ですね。そして、デザインというものには絶対的な良し悪しがあるわけではなく、何が良いデザインなのかというのは目的やターゲットなどによって変わることを知れたことが最も大きな学びでした。街中で触れるさまざまなデザインに関しても、自分の好き嫌いだけに依らない見方ができるようになりました。

ー畑中さんのようにデザイナー以外の仕事をしている人たちが、デザインについて学ぶ価値についてはどのように感じていますか?

畑中:私が受けた半年間のプログラムは、それなりの投資と時間が必要になるので、誰にでも薦められるものではないですが、認知心理学に基づいた情報の整理や見せ方など、単発の講座としてビジネスパーソンの人たちにも聞いてもらいたいと思うものがたくさんありました。特に何かを企画してプレゼンをしたり、お客さんに何かを紹介するような仕事をしている人たちにとって、デザインを学ぶことはとても良いことだと思います。

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