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個別メンタリングで気づいた傾聴力の重要性/Webデザイナー 高橋秀肇さん 【Wab Design School 修了生インタビューvol.3】

2022年4月にスタートしたWab Design School(以下、WDS)は、課題抽出や要件定義といった上流工程から、最終の表層デザインまで一気通貫で考えられるデザイナーを育成するデザインスクールです。少人数制のグループレッスンと個別メンタリングによる超実践型プログラムを特徴とするWDSでは果たしてどのような学びが得られるのでしょうか。本シリーズでは、第一期修了生の4名に受講の動機やプログラムを通じて得られたことなどを伺っていきます。

第3回は、Webデザイナーとして活動する高橋秀肇さんのインタビューをお届けします。


プロジェクトの上流から関わるデザイン

ー高橋さんがWDSを受講しようと思った動機を教えて下さい。

高橋:僕は制作会社で7年ほどWebデザインの仕事をしてきたのですが、ワヴデザインさんがデザインスクールを始めるということを聞いたのが、ちょうど自分の会社を設立して間もない頃だったんです。独立する前の自分は、短い製作期間の中でWebサイトを次から次へとつくっていくような仕事をしていました。でも、独立してこれから単価を上げていこうとするなら、よりプロジェクトの上流からお客さんの課題に寄り添い、解決方法を提案していくような伴走型のデザインをしていく必要があるだろうと。そして、そのためには自分に足りてなかったスキルを強化しないといけないという課題感があったんです。

ー他のデザインスクールやセミナーなどを受けることも検討されたのですか?

高橋:そこまで色々探したわけではないのですが、デザイン関連のセミナーは手を動かしてつくるフェーズにフォーカスしたものが多く、プロジェクトの上流に関わる上で必要なスキルが磨けるようなものはほとんどない印象でした。その点WDSはまさに自分が求めていたものだったんです。

上流工程から検討することを習慣化させるフレームワーク "ゴールの可視化"

多様な受講生から得られた刺激

ー実際にWDSは高橋さんが求めていたものが学べる環境でしたか?

高橋:はい、参加して良かったなと思っています。何よりも大きかったのは、先生や他の受講者が皆素晴らしい方たちだったことです。座学の後に行われるグループセッションなどを通して交流を深めていく中でたくさん刺激をもらいましたし、自分もがんばらないとと思わされました。受講者の方たちはファッションデザイナーからコーチングの仕事をされている方まで職種が幅広く、同じ課題に取り組む場合でもそれぞれのアプローチに個性があってとても面白かったですし、吸収したいと思うことも多かったですね。

ー課題の内容はどんなものだったのですか?

高橋:いくつかの選択肢から選ぶ形だったのですが、僕はロゴ、Webサイトの問い合わせフォーム、システムのUIという3つの課題に取り組みました。2ヶ月ほどかけて一つのプロジェクトに臨み、その成果を皆さんの前で発表するのですが、講師/メンターの渡邉(大純)さんとマンツーマンで話をする個別メンタリングという時間が毎週あるんですね。そこで毎回課題も出されるのですが、日々仕事をしていると本当にあっという間に1週間が経ってしまうので、課題に取り組む時間を確保することが本当に大変でした。

ー個別メンタリングではどんな学びがありましたか?

高橋:傾聴力、質問力というものの重要性を知れたことが大きかったですね。これまでの自分は、何かの課題を出されるとすぐにソリューションを出そうとするところがあったんですね。例えば、お客さんから「ここにロゴを使いたい」と要望があると、すぐにそれを形にしようとするんです。でも、「そもそもなぜここにロゴを使いたいのか?」というところを掘り下げていくことで、より良い課題解決のアプローチが見つかることもあるんですよね。そうした聴く力を鍛えることが自分の課題だということが明確になりました。

傾聴や質問といったコミュニケーションスキルも強化できるのがWDSの特徴

ーデザインに関する基本的な考え方やスキルについて学ぶ座学に関してはいかがでしたか?

高橋:フォントや色などヴィジュアルデザインの基礎的な部分については学び直しのような感覚で忘れかけていた知識を補完することができましたし、心理学や行動経済学など自分がいままで知らなかったことも多く学ぶことができてとても良かったです。自分に足りない知識がよくわかりましたし、その中でも特に深堀りしたいと感じた領域についてはセミナーを受けたり、本を買ったりしていて、自分の興味の範囲が広がったと感じています。

ーすべてのプログラムはオンラインで行われましたが、不自由はありませんでしたか?

高橋:受講生の方たちと直接会いたいというのはもちろんありましたが、授業を受ける上では特に不自由はなかったですね。Google ClassroomやFigmaをはじめ多くのオンラインツールが導入されていて感心しましたし、これらは実践でも役立てられると感じました。

悩みに寄り添えるデザイナーに

ーWDSのプログラムを終えて、ご自身の変化や成長を感じる部分はありますか?

高橋:最近は仕事の現場でよく「そもそも」という言葉を使っているのですが、これはWDSで学んだことが大きいですね。WDSで学んだ傾聴力、質問力を使ってお客さんの課題を聴き出していくことを心がけていますし、課題を抽出するフェーズ、課題解決のアプローチを見つけるフェーズそれぞれにおいて、発散→収束の流れを意識できるようになりました。

ーすでに仕事の現場においても手応えを感じているのですね。

高橋:そうですね。最近は何でもすぐに解決しようとはせず、10分間は相手の話を聴き続けるといったことも意識しています。やってみるとなかなか難しいのですが(笑)、傾聴力、質問力を高めることでより良い解決策が見つけられるようになると思っているので、これからもスキルを磨いていきたいですね。

ーWDSではプロジェクトの上流から関わる「デザインジェネラリスト」の育成を掲げていますが、高橋さんが目指すデザイナー像についても聞かせてください。

高橋:ただつくるだけのデザイナーではなく、お客さんの本当の悩みを聴き出し、相手に寄り添って一緒に解決方法を考えていけるようなデザイナーになりたいですね。

Wab Design Schoolでは受講生を募集しています

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