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社会適合者への道

仕事で腑に落ちないことがありまして。
原因の本人には言いづらく、まわりの同僚にそっと愚痴。

いけないとはわかってはいてもやってしまう。どうしても誰かに聞いてほしい胸のうち。出来れば同じ立場の人に。 

嫌なことはだいたい夫に話すことが多いんですけど、やっぱり当事者じゃないし、今ほしいのは正論ではなく共感なんだよって時は同じ立場の人に話したくなってしまって結果陰口になってしまいます。
本人に堂々と言う度胸があれば言いたいんですよ本当に。しっかりはっきり物怖じせず意見を言える人に憧れます。

と言いつつもなんだかんだで家に帰れば夫と二人なので結局今日あった出来事等と一緒に話します。この件を話したら「俺は会社ではめちゃくちゃ温厚ないい人で通ってるよ」と夫。

入社当初、夫は同期の一人から地味な嫌がらせを受けていました。挨拶は無視され、仕事の注意も嫌味なメールで会話せず、子供みたいな嫌がらせをたくさん。現在は実直に働く夫の姿を見て改心したのか普通に話しかけてくるらしいです。
いじめたほうは覚えてないとはよく言ったもんで何を謝罪もなくへらへらと笑って話しかけるのか。夫以上に憤りを感じました。私は今でも会ったことのない夫に嫌がらせをした方が嫌いです。
まわりの人もなんとなく気付いていたけど些細なことだし男性だからか誰も助けてはくれないまま。過去となった今、「前に同期のやつから酷い扱い受けてたよな?」とまわりや先輩方から言われるそうです。
そんなとき夫は、「僕が未熟でしたから、彼は僕の為を思ってやってくれていた所もあると思いますし、そういうことがあったからこそ今の僕がありますよ」と答えるようにしているそうです。

私は正直驚きました。

なんて大人なんだ、と!!

「会社ではとにかく人の悪口を言わない。先輩や目上の人がいる前では絶対に」
これが社会に出てから夫が得た信条でありルール。
夫自身そりゃあ思うところもある。無視され続けて嫌な気分にならないわけがない。けれどそれをまわりに話し嘆いたところでメリットはなにもない。ならいい方へ持っていって自分の評価を上げたほうが今後の為になる。だから認めさせるためにも仕事を頑張ったし、彼を悪く言わないように気を付けた。愚痴は家に帰って妻の私や友達に話せばいいんだから。
そんな努力のおかげで夫は会社ではいつも”いい人”でいることが出来る。夫さんは性格いいですからね~とか言われちゃうそうだ。純粋にすごい。一緒に仕事をするなら断然いい人を選びたい。そういうことなんだ。いい人であることは社会を円滑にする。
私は同期や後輩に陰口を言っている場合ではなかった。一刻もはやく見習わなければ。

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