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2020.10.4 神無月・神在月

本日低気圧、頭痛発作発生中。
服薬し、仮眠をとった私。

今日娘は、以前から友だちと出かける約束をしていたので、なんとか出かけて行った。友だちと一緒なら電車に乗れる。半年前まではまったく無理だったのだが、体調によるが誰かと一緒ならば大丈夫になって良かった。きっとまた帰宅したらグッタリするだろうけど、想定内。

娘は先週から停滞中ではあるが、自分なりに調整しながら過ごせている。
学校はほぼ行けていないが、楽しみにしていた管楽コンサートには服薬しつつも友だちと一緒に出かけられた。とても良い演奏会だったようだ。感激していた。
そして友だちと共に元気に帰ってきたが、バイバイした途端、
「はぁ〜…がんばった…疲れた…」
と倒れ込んで、身動きもろくにできないまま眠った。

都民の日で学校が休みだったりして、結局今週は授業は受けないまま終わった。
卒業できないことは本人も納得済みだが、頭ではわかっていても気持ちや体がついていかないのかもしれない。

自分で、
「これからまた冬になっていくと、体調悪くなるかもしれない」
と言っている。
私も覚悟はしているつもりだが、昨年末のようにはならないはず、と何故か思う。この一年弱、つらい思いをしてきた娘は、本人なりに自分の体調の波を把握しつつあると感じているからかもしれない。


10月になり、娘も私も大好きな金木犀の優しい匂いが漂ってくる。本当に良い匂い。花も可愛らしい。こんな可愛いらしくて良い匂いの木がどうしてこの世に在ってくれるのだろう、なんて思わず口に出すほど嬉しい。
実家にある大きな大きな金木犀の木、その周りにたくさん散らばる橙色の小さな花たちを、ひとつひとつ集めていた小さかった娘と甥っ子姪っ子の姿を思い出す。集めた花を器に入れておくと、小さなランプみたいにそこだけ明るく感じて微かな良い匂いがしたのを覚えている。

そして数年前、この神無月に出雲大社の近くに旅したことも思い出す。出雲では八百万の神々が集まる神在月。
穏やかに光る浜辺の神々しさ、浜で桜貝をたくさん集めていた娘。薄い桃色の小さな桜貝、娘の爪のように可愛らしかった。
いつかまた行きたいね、と言う娘と一緒に行ける日を楽しみにしている。

その時までゆっくりと力をたくわえたい。

☆画像は実家の金木犀☆