2020.5.17 通院は…
通院日当日、娘は起き上がれず。女性ならではの痛みが強く、ダルい、体が重い、浮腫む、気持ち悪い、気分が沈む、などなどで動けない、と。
薬はその日できれてしまうので、私だけが受診することになり出かけた。
先月までは娘を一人にすることはこわくて出来なかった。自傷行為をするかもしれない、家からいなくなるかもしれない、最悪の事態も…と恐ろしくて恐ろしくて。
でも今回は、大丈夫なんじゃないかな?と思えたので、思い切って留守番してもらうことにした。
車で30〜40分程かかる病院へ。不安はチラホラ浮かんでは消えつつも、このご時世、道も病院も空いていて速やかに到着、受診、薬を処方してもらう。
そして真っ直ぐ帰宅。ドアを開けてくれた娘は、体調良くないながらも、ひとりの時間を満喫したのでは?というような表情をしていた。
本当に少しずつだが回復しつつあるんだなぁと感じて嬉しかった。
しかし昨日の朝、絶叫して目覚めた娘。よほど怖い悪夢だったようで、口にしたくもないと私に抱きついてしばらく離れられなかった。
日中はなんとか元気そうに過ごしていた娘だが、夜になると雨、低気圧、生理、そして朝方の悪夢で気持ちが不安定になる。
それでも自分で、
「今日は体調わるい。だからまだ眠りたくない。何か集中出来ることする。危ない気がするから…(リストカットのこと)」
とはっきり私に伝える。そして腕が出ないように袖で隠し、イヤホンをして動画を流しながら何か調べ物をしてひたすらノートに書いている。
私は娘がすぐ横になれるよう掛け布団をそばに置き、娘に貼りつくように横になって、不穏になったらすぐ起こすように伝えて仮寝。心配だったが、もしも切ってしまったとしてもきちんと手当てしようと決めてうとうと…結局眠ってしまったのだが、時々目覚めて確認してみると、娘は集中して書き物をしていた。
朝、
「ほら、大丈夫だったよ、えらい?」
と傷のない腕を見せてきた娘を抱きしめた。
切ってもいいんだよ、それで生き延びられるなら。傷を見ればもちろん辛くてたまらないけど、それは私の辛さだ。計り知れない娘の辛さ、そこから生き延びるすべがリストカットなら、それでもいいんだよ。
でも今回娘は自分の体調を自分で見定めて、自分なりのやり方で不調をやり過ごした。
すごい。本当にすごい。
睡眠不足もあり、起床後は少し落ち込んだ様子だったが、今は宿題に取り組んだり彼氏と会話を楽しんだりしている。
今、少し意欲が出てきて、どこまで出来るかと自分で試している状態の娘。来月から学校が再開するので、それに向けて頑張り過ぎてしまわないよう充分に気をつけながら、見守っていく。
今の情勢だと、自粛が解除になったとしてもすべてが元通りになるとは思えない。
ならば、娘は娘のペースで、私も私のペースで生きていきたい。それで良いという気がしている。
プランターのバジルの種は双葉になり、スクスク伸びているものもあれば育ちが遅いものもある。途中で生長が止まってしまったものも。
私たちは今、周りから見れば不登校、無職(休職中だが)の引きこもりにしか見えないと思う。それでも自分たちなりに前に進んでいる、これで良いんだ、と思える。思えるようになった、が合ってるかな。