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あまり深くない競馬の話

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大好きな競馬について。予想とかはあんまりしません。
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シュトラウスが1年後走っているのはマイルCSなのか?

超出世レースである東京スポーツ杯2歳Sが今日行われ、4番人気のシュトラウスが勝利。父は2015年にマイルCSを勝ったモーリス。母のブルーメンブラッドも2008年のマイルCSを勝っている。 「両親がマイルCSの勝ち馬だなんて、来年のマイルCSはシュトラウスで決まりだね!」 と、言いたいところだが… たぶん1年後、シュトラウスがマイルCSを制覇しても「さすが」とはならないだろう。それくらい、東スポ杯は出世レースとして有名で、2013年から2022年の勝ち馬10頭のうち6頭がのち

兄が作ったハイペースに、弟が応えて鮮烈な末脚 2006年菊花賞はソングオブウインド

思い出の菊花賞は?と聞かれたら… ミホノブルボンがライスシャワーに差された菊花賞も強烈だったけど(模試をサボって見に行った)、ソングオブウインドが勝った年が1番忘れられない。 武豊のアドマイヤメインがハイペースで逃げて、1番人気のメイショウサムソンが最後の200mで失速。僕の愛するドリームパスポートが勝つかと思ったら、外から武幸四郎騎乗のソングオブウインドが差し切るという。 武兄弟絶妙のコンビネーションが切れ味勝負の菊花賞を産んじゃったこの年は、サンデーサイレンス産駒全盛

すっかり隙間G1になっちゃった天皇賞春がやってくる

ゴールデンウィークが今週末から始まります。元は映画業界の書き入れ時を現す言葉だったようですが、そんなこと知ったこっちゃない。今や日本の文化を象徴する 法改正を重ねて無理矢理休まされる一大イベント。 国が休めと言っている、世間が遊べと迫り来る。 ただ、競馬オタクはそれでも馬券を買うのです。毎年ゴールデンウィークは天皇賞(春)から始まりNHKマイルカップで終わります。 通常は淀の3200mで争われるレース。僕の青春時代はその時代を代表する名馬が集結し、覇を競うレースでした。

ドバイワールドカップデーを血統小話で振り返る

快挙 of 快挙日本競馬に関しては、もう「偉業」なんて言葉は存在しないと思っていました。 でも昨晩、偉業がなされました。 26日深夜に開催されたドバイワールドカップデーにて日本馬は8レースに22頭が出走。シャフリヤールのドバイシーマカップ制覇を筆頭に、5レースで勝利する大暴れ。 敗れた3レースでも2着1回3着1回と、ドバイを日本色に染める偉業を達成しました。唯一の心残りはメインレースのドバイワールドカップでチョウワウィザードが3着になったことくらい。それもあのメンバーでの結果

ドバイワールドカップデーの馬券を当たり前にスマホで購入する日常

今週末から競馬のG1レースが続く春シーズンに突入。 毎年同じことをしてるのになんでこんなにワクワクするのでしょうか。 3月27日高松宮記念を皮切りに、4月3日大阪杯、4月10日桜花賞、4月17日皐月賞と5週連続でG1レースが開催されます。その後も天皇賞やダービーなど6月まで買いたいレースが毎週やってくるので、軍資金の確保に一苦労します。やっぱり競馬は馬券を買わないとね。 うれしい悲鳴と言いますか、今週はいつものJRAのレース以外にアラブ首長国連邦で「ドバイワールドカップデー

ワイドに脚光が当たる?!ウマ娘世代はどんな馬券の買い方をするのだろうか

日本の競馬にワイドなニュース というフレーズで、新馬券種「ワイド」が開始されたのは1999年。CMのキャラクタは元大関の小錦でした。覚えてる人いるかな? 発売開始されるまでの馬券種は 単勝、複勝、枠連、馬連 の4種類。新馬券はファンからの要望も多かったと記憶しています。しかし導入されたのは、選んだ2頭が 1,2着 or 1,3着 or 2,3着 に入れば的中という、今までよりも当たりやすく配当の少ないもの。 僕を含めて多くのファンは 「そこじゃない」 と総ツッコミしていまし

チューリップ賞がなぜチューリップなのか30年くらい悩んでいます

日本で法的に認められているギャンブルを昔は「三競オート」などと言いました。 競馬、競輪、競艇、オートレース。競が3つにオートが1つ。 この4つの競技のなかでも、圧倒的強者は競馬。特に中央競馬は地上波テレビでバンバン映像が流れ、オグリキャップやディープインパクトなどがたびたび社会現象を起こしてきました。 3月5日は阪神競馬場でチューリップ賞が開催されました。 僕が競馬を好きな要因のひとつに、レースが季節と紐づいていることがあります。チューリップ賞なんてそのまんま。3歳牝馬限

地方競馬の栄枯と名古屋競馬場の移転について

2日続けて競馬の話。 名古屋競馬場が3月11日をもって一旦閉場。弥富市に移転して4月にオープンします。 昨日お話しした、チューリップ賞や弥生賞は中央競馬の開催。一方名古屋競馬場は地方競馬と呼ばれている地方自治体(今回の場合は愛知県・名古屋市・豊明市からなる一部事務組合)が運営するものです。 近年の競馬場の新設は非常に珍しく、おそらく1996年に盛岡競馬場が移転して以来実に26年ぶりの開場。 反面、バブル崩壊後は2001年の大分県中津競馬場の廃止をきっかけに全国の競馬場がな

無敗の二冠牝馬が次に目指すもの

無敗の二冠馬が誕生した。 1コーナーで不利があり、4コーナーで後手を踏み、直線も進路がなく、それでもゴール前悠々と差し切った。無敗の二冠馬にとって、造作もないことなのか、鮮やかなできれいな勝ちっぷりだ。 無敗の牝馬二冠は、1957年のミスオンワード以来63年ぶり。って、その頃はエリザベス女王杯はもちろん秋華賞もなかった。二冠牝馬は最高の栄誉だったろう。 実は土曜日、知人とオークス予想談議をした際に「出走18頭のうち、サンデーサイレンス直径でないのは2頭だけ」と話

コントレイルかサリオスか

いよいよ日本ダービー。無敗で挑むコントレイルか、距離延びてサリオスか。 共倒れでガロアクリーク(フジキセキ産駒)とか無いかなぁ…。無いか。 コントレイルが勝てば無敗の二冠馬。サリオスが勝てば、父ハーツクライが勝てなかったダービーを制覇する(ハーツクライにとってはワンアンドオンリーについで2頭目) コントレイルの父は無敗の三冠馬ディープインパクト。そのディープインパクトを初めて負かしたのは、1歳年上のハーツクライだ。今でも忘れない、2005年12月25日の有馬記念。伸びない