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ドバイワールドカップデーを血統小話で振り返る

快挙 of 快挙

日本競馬に関しては、もう「偉業」なんて言葉は存在しないと思っていました。
でも昨晩、偉業がなされました。
26日深夜に開催されたドバイワールドカップデーにて日本馬は8レースに22頭が出走。シャフリヤールのドバイシーマカップ制覇を筆頭に、5レースで勝利する大暴れ。
敗れた3レースでも2着1回3着1回と、ドバイを日本色に染める偉業を達成しました。唯一の心残りはメインレースのドバイワールドカップでチョウワウィザードが3着になったことくらい。それもあのメンバーでの結果なら納得。
日本馬が強くなってこと、もはや世界中のレースで勝てないレースがないことを決定づける1日になりました。

懐古的血統小話

でも快挙快挙ってここで言っても、誰も僕のことを評価してくれません。ならせめて好きなことを好きなように書いてみたい。よって好走馬に対し好きな血統馬券的な小話を入れていきます。

ゴドルフィンマイル1着 バスラットレオン

父キズナ×母父New Approach(Galileo-Sadler's Wells)
「キズナのダート替わり」という馬券的格言があるように、前走京都金杯(芝1600m)からダート1600mに変わったここでまさかの激走。もうこんなん国内やん。

ドバイゴールドカップ1着 ステイフーリッシュ

父ステイゴールド×母父キングカメハメハ(Kingmanbo-Mr.Prospector)
長距離や急坂などタフなレースで力を発揮するステイゴールド産駒。海外遠征でも連戦でも気にしないどころかステゴ産駒。

UAEダービー1着 クラウンプライド

父リーチザクラウン×母父キングカメハメハ(Kingmanbo-Mr.Prospector)
り、り、り、り、リーチザクラウン?!
と慄いた激走。今までの代表産駒は準オープン勝ちが精一杯だったキョウヘイです。ダートが苦手な種牡馬だし、プラスに働いているとすれば母父キングカメハメハか…?

ドバイゴールデンシャヒーン2着 レッドルゼル

父ロードカナロア×母父フレンチデピュティ(Deputy Minister-Vice Regent)
万能種牡馬ロードカナロアの子。母父フレンチデピュティでダートに寄ったか。ロードカナロア系って系統が将来できそうな気がする。

ドバイターフ1着 パンサラッサ

父ロードカナロア×母父モンジュー(Sadler's Wells-Northern Dancer)
母父モンジューってあんまり特徴があに。パンサラッサもまんまロードカナロア的中距離の逃げ馬。それより、大逃げじゃなかったのかよっていうため逃げが衝撃。

ドバイターフ3着 ヴァンドギャルド

父ディープインパクト×母父Motivator(モンジュー-Sadler's Well)
海外ではいつも一歩足りないディープ産駒。一瞬勝ったように見えたときは母系に流れるモンジューとレインボークエストの血かと思いました。でもやっぱり足りなかった。

ドバイシーマクラシック1着 シャフリヤール

父ディープインパクト×母父Essence of Dubai(Pulpit-A.P. Indy)
ついに日本ダービーの勝ち馬が海外レースを勝ちました。元々ディープインパクト産駒って日本の特に東京特化型。

ドバイシーマクラシック3着 オーソリティ

父オルフェーヴル×母父シンボリクリスエス(Kris.S-Robert)
ちょっとズレてる系種牡馬オルフェーブル。ディープと比較して東京2000m、2400mは苦手だけどそれ以外で暴れるキャラがここでもしっかり出ました。母父シンボリクリスエスでブーストって感じ。

ドバイワールドカップ3着 チュウワウィザード

父キングカメハメハ×母父ディランダル(サンデーサイレンス-Halo)
昨年の衝撃的な2着に続いて意味のある3着。キングカメハメハのダート担当として申し分ない実績です。母父デュランダルの名を血統表に残すために、いっぱい子どもを作って欲しい。

こうやって日本の血統が海外の主要レースを勝ちまくると、そのうちインドダービー馬の母系にロードカナロアがいたり、ウルグアイ最強馬の血統表にディープインパクトが入っていたりするんでしょう。
世界中のどこの競馬場に行ってもノーザンダンサーやミスタープロスペクターの名前が見れれるように。
楽しみ。

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