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DeFi_#9:DeFiのユースケース - 新しい金融サービス
DeFiは既存金融にはなかったような金融サービスを実現させる可能性があります。DeFiの効率性によって、将来的にはFinTechや既存金融のバックエンドシステムに取って代わることができるという考え方もあります。
2023年7月現時点では、全く新しい暗号資産(仮想通貨)をベースとしたWeb3ネイティブの世界を構成しており、様々なユースケースが生まれています。この単元では、DeFiのユースケースを紹介します。
ステーブルトークン
ステーブルコインは、価格の変動が少ない暗号資産のことです。価値を米ドルなどの外部資産との価格に固定(ペッグ)させることで、価格を安定させています。
DeFiを利用する際は、法定通貨ではなく暗号資産同士で取引などを行います。そのため、資産の価値を一定に保ちたい時には、価値の変動する暗号資産をステーブルコインにして保有しておくことが有効です。
一口にステーブルコインと言っても実は様々な種類があります。担保型、アルゴリズム型など異なるタイプのステーブルコインが存在します。(関連単元:「ステーブルコイン」の基礎知識 - 日本と海外の違い)
デリバティブ(レバレッジ/オプション)
DeFiを利用することで、デリバティブトレーダーは仲介者の必要がなくなります。代わりに、デリバティブトレーダーは スマートコントラクト を用いた分散型の非保管型融資プロトコルを強制されることになります。Compound(コンパウンド)やdYdX(ディーワイディーエックス)などのDeFiプロジェクトは、すでにそのようなブロックチェーンによるデリバティブサービスを提供しています。
保険
分散型保険は中間業者を必要とせず、透明で利用しやすい補償を提供できます。分散型保険プラットフォームでは、直接保険を購入でき、プロセスをより合理的かつ効率的にすることが可能です。 また、透明性の高い公開台帳に取引が記録されるため、詐欺や不正行為に対する監査が可能となり、保険補償の信頼性と信用性を確保します。
次回の第10回では、ここまで解説してきたDeFiの社会実装における課題について解説しています。
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