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ボドゲとゲムマの参考になるnote

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ボドゲとゲムマの参考になる記事。
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#ゲーム

のざくに流!ボドゲ制作秘伝の書 vol.1 ゲームルールの磨き方(後編)

2024年5月26日、Anaguma主催「のざくに流! ボードゲーム制作道場 vol.1 ゲームルールの磨き方」を開催しました。本イベントは「1万本以上売れるボードゲームを作るノウハウを共有し、業界のレベルアップを目指す」ことを目的とするイベントです。 『ito』『Kaiju on the Earth』シリーズ『タイガー&ドラゴン』『六華』『タイムボム』など70作以上のボードゲームを手掛けた、株式会社アークライトのざくにさんから「ゲームルールの磨き方」をテーマにお話を伺いま

【香感覚】ゲムマ2023秋、初参加&初出展してみた

こんにちは、enchant chant gamingゲームデザイン担当の松本です。 先日、ゲームマーケット2023秋に初出展しました。初出展&そもそも初参加ということもあっていろいろと気付きがあったので、今回は備忘録的に感想を残してみたいと思います。 なお細かなゲームの制作過程については別の機会に譲り、今回はゲムマに初参加して得た所感・気付きを中心に書いていきます。 〈香感覚〉のゲーム概要については、こちらをご覧ください↓ 前回の記事にも書きましたが、自分たちはもともと

つまらない時間をなくす方法

この記事はBoard Game Design Advent Calendar 2023の20日目の記事として書かれました。 こんにちは。 Studio GGのShun(@nannann2002)です。 これまでに、「リトルタウンビルダーズ」や「はらぺこバハムート」、「ブラウニーズ」シリーズ等のゲームを作成しました。 ※Studio GGが作ったボードゲームは以下のページよりご覧いただけます。 今年もボードゲームデザインアドベントカレンダーに記事を書かせていただくことに

ボードゲームを作るゲーム

★はじめに6人のゲーム好きが集まって"ボードゲームを作るゲーム"をしたお話です。 大体のことはチームメイトが記事で書いてくれたので是非見てください。 ゲーム名「クロネリア」:"時間"でカード強さが入り乱れる大富豪 この記事では僕視点での①履歴と②ゲーム作成する上での気付きと③思った事を自分の備忘録として、今後の誰かの制作物の一助として書いていこうと思います。 「今だったらどうやって作るか」みたいなまとめはまた違う機会に。 先に製作を終えての感想を書きますが、全クリエイタ

【クラファンは意外と簡単!】素人同人ボードゲーム制作者がクラウドファンディングで知ったこと

はじめにこんにちは、ガギグゲームズです! こちらのnoteは個人でボードゲームの制作を行なっている私が、これまでに2回のクラウドファンディングをやってみてわかったこと、やるといいことなどをまとめたものでございます。 自分がいつか見るための日記程度のつもりで書き始めたら、かなりのボリュームに! 偉そうなアドバイスも盛りだくさんですが、全て私個人の意見や感想ですのであしからずー。 今後、クラウドファンディング(以下クラファン)をやってみたいサークルさんだけじゃなく、ゲームを作

ゲームマーケット、ブースカットの作り方のコツ

はじめまして。医療系のカードゲーム「ツボかるた」を開発した横山です。 2022年4月23日に開催された、国内最大級のアナログゲームのイベント「ゲームマーケット 2022春」(以降、「ゲムマ」と記載)に初出展をしたので、その備忘録として、GWを利用して記事を書いています。これからゲムマ出展する方のお役にたてますように・・・。 ゲムマに申し込んで、一番始めに来る締め切りが、ブースカットの提出です。 初出展の方は「ブースカットって何?」と思うでしょう。私もそうでした。 簡単に説

ボードゲーム制作のすすめ!初めて個人でボードゲーム「シネマトペ」を作ってみた記録

こんにちは。依酉みどりです。 ゲームマーケット2020秋にて、「GrunGames」という個人サークルで初めてボードゲームを制作し販売しました。 2020年の終わりに簡単に記録を残しておきたいと思います。 こんな人におすすめ ・個人でボードゲームを作りたいけど、みんなどうしてるのか知りたい ・作る予定はないけど、ボードゲーム制作の裏側が知りたい ・シネマトペの制作過程が知りたい 3番目についてはそうそうおられないと思いますが、一応ね、、笑 わたし自身、初めてボー

伝えるボードゲームの作り方。プロジェクト企画からルール設計まで、全部解説します。

こんにちは、ボードゲームクリエイターの山本龍之介です。普段は、企業研修用のボードゲームを開発したり、企業オリジナルのボードゲームを作ったりしています。 そのような活動をしていると、「ボードゲームって自分で作れるの?」ってよく聞かれます。たしかに、ボードゲームって複雑そうだし、めっちゃ数学的そうです。でも、実はボードゲームって自分で作れます! ぼくが普段作っているのは”ただの遊び道具”としてのボードゲームではなく、何を伝えるためのボードゲーム「メディアボードゲーム」です。(

ボードゲームを面白くしたい人のための、テストプレイ実践マニュアル

新しいボードゲームをつくるのは、新しい体験をつくること。だからテストプレイが欠かせません。 テストプレイとは、ゲームのプロトタイプを実際に遊んでみて、ゲームシステムの整合性の確認や抜け穴を探すことです。頭の中で考えたルールが実際に運用できるか、楽しいかどうかは、やってみなければわかりません。新しい体験は、できるかどうか分からないから新しい体験なのです。 WAZA gamesではそんなテストプレイを行うにあたって、マニュアルを制作しています。ゲームを考えたデザイナーであれば

ボードゲーム制作 最初のMTGでする4つの質問

ボードゲームデザイナーのミヤザキです。 最近、ボードゲームが話題になることが増えて、うちの会社でボードゲームつくりたいんだけど、どうすればいいんだろう? どこから話せばいいんですか? という企業様からご相談をいただくことが増えてきました。 そういうときに、最初のMTGで質問させていただくことがだいたい固まってきたのでまとめます。事前に目を通していただけると、最初の打ち合わせのクオリティが上がるのでお互いハッピーになれます。 1.ゲームをつくりたいと思った背景まず、どうし

ボードゲーム制作の7ステップ解説。ヒアリングから納品まで

ボードゲームデザイナーのミヤザキです。 「ボードゲームをつくってほしい!」とお話をいただいて打ち合わせに入るたびに、僕のなかで「これ前にも話したな」と思うケースが増えてきました。それは全然わるいことではなくて、むしろどんなお客さまでもこのポイントが気になるんだなというのが分かってきたという感じです。 それがタイトルの「ボードゲーム制作のステップ」です。皆様、ボードゲームを作りたいという気持ちがあっても、それがどういうふうに作られていくのかがわからないと、「本当に頼んでも大

ボードゲームをブラッシュアップするための10の視点

ボードゲームに限りませんが、何か新しいものを作ろうとするとき、一発で完成品が出来上がることはまずありません。 かならず、完成(仮)→ブラッシュアップ→完成という流れになります。そんなブラッシュアップの時につかえる、10の視点をまとめました。 1.自分のセンスを疑えゲームらしきものができあがったら、まず自分のセンスを疑うことから始めましょう。ゲームのブラッシュアップに際して、自分のゲームを「面白い」と思っているのは非常に危険です。 ゲームを作ってると「面白いものができた!

ゲームマーケット出展者のためのブース運営マニュアル ※2019春後、追記ver

バンソウとして、5/25のゲームマーケット2019春に参加しました(ゲームマーケットとは、国内で最大級のボードゲームのイベントです)。 新作のトポロメモリー2を持ち込んで、当日は大盛況。おかげさまで他のブースにほぼ買い物も行けないくらい忙しい一日を過ごすことになりました。うれしい読み間違いです。トポロメモリーは、思ったよりも皆さまに愛していただいていた…。 というわけで本noteは、我々が当日のために用意したマニュアルを、上記のような反省点を踏まえてアップデートしたもので

ボードゲームってどうやって作るの? アイデア・製造・PRまで、企画方法を全部解説

ボードゲーム作りはクリエイティブで、ゲリラ的な楽しさのある営みです。ルールを思いついたら少ない人数、あるいはほぼ1人でも形にできます。 大抵の仕事やプロジェクトは、複数人の分業で行います。各人の専門性を組み合わせると、少人数でやるより大きなことができるし、効率的だからです。 でもたまには自分だけ、仲間うちだけで思うままに何かを作るのもいいものです。ボードゲーム作りは、普段の分業体制で抑圧されているモノヅクリ欲を開放するいい機会になります。 本noteでは、そんなボードゲ