見出し画像

「読解力」って何だろう?―『読解力』を伸ばす魔法の言葉~日本人が大切にしてきた「言霊の本質」を探る~―(前編)

こんにちは。高杉です。

日本人に「和の心」を取り戻すというスローガンのもと
『和だちプロジェクト』の代表として活動しています。


その一環として、
小学校教諭として学校現場では、
「和の心」を軸に、喜びあふれる豊かな学級集団を作り上げるために、
自らの持ち味を社会に貢献する「『和』の学級経営」を目指して
日々奮闘しています。


前回の『考える力』を高める魔法の言葉に引き続いて、

第三弾は、
『読解力』に焦点を当てて、
国の宝である子供たちがいきいきと輝くために、
私たち大人に何ができるのか?を考えていきたいと思います。

最後まで、お付き合いいただければありがたく存じます。







いきなりですが、問題です。


次の環境問題についての短文を呼んで、
「何を言いたいのか」
発信者のメッセージを類推し、簡潔に述べてください。

「イギリスの砂浜で、クジラの死体が見つかりました。解剖したところ、胃から出てきたのは、数十㎏のプラスチックごみやビニールのごみの塊でした。今、このような事例が世界の海で増えています。」



このように問われたとき、皆さんならどのように答えますか?

実は、

この問いに対してどのように考えるか、どのように答えるか。


今回のテーマである『読解力』が深くかかわっているのです。





『読解力』という言葉を見聞きした時、
どのようなことをイメージされますか?


「国語の問題を解くときにしか使わないでしょ?」
と思う方もおられるかもしれません。

さすがに
「テストでいい点さえ取れれば、読解力なんてどうでもいい!」
という方はいないと思いますが、

表面的知識やテストの点数に目が行ってしまうことは
よくあることだと思います。

もちろん、
『読解力』なんてなくても、
「なんとなく生きていく」ことはできるでしょう。

たしかにそうなのですが、
どう生きていくかという点については、
『読解力』が影響することはほぼ間違いありません。

なぜなら、

『読解力』とは、人間のあらゆる能力の土台として必須の
いわば、「基礎体力」のようなもの
だからです。

僕は、

『読解力』を「意味を理解する力」である


と考えています。




『読解力』が上がってくると、
「自分の見ることができる世界」ががらりと変わるのです。

例えば、

・文学作品をおもしろいと感じることができる。
・建設的な議論ができるようになる。
・ニュースを見て、その背景を類推できるようになる。
・よりよい人間関係を築けるようになる。
・人から騙されにくくなる。
などなど。



読解力が上がってくると、
「自分が見ることのできる世界」ががらりと変わるのです。



今回は、
『読解力』を魔法の言葉を使って伸ばすことで、
人生をよりよくしましょう!
という提案です。


次回以降、詳しくお話をしていきたいと思います。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『学び』って

もともと
「なんか気になる」
「なんか面白そう」 という
知的好奇心を満たしたり、
知る楽しさを満たしたりするもので

テストでいい点を取るためでも
試験に受かるためのものでもない。

そんな何かに「没頭できる」体験を
学校でできるようにしたいと考えています。


僕は、こう思います。

学校教育の役割は、
みんな同じように能力を高め、平均点を上げることではない。

それぞれに個としての能力を高め、
自分の持ち味を自覚し、
社会の中で自分をうまく活かせる場所を見つける力を養うことだと。


極端だけど本質的なこと。

『学び』とは、知識を得ることではない。

『学び』とは、「学ぶことの意味」を知るということ。


本当に教員がやるべきことは、
「学ぶことの意味」を子供が実感できるようにすること。

これさえおさえておけば、
「勉強しろ」と言わなくても
勝手に子供自ら学び始める。


『一隅を照らす これ即ち国宝なり』

私たちが小さな灯火として
周囲の一隅を照らす。

その灯火がたくさん集まって、
国家全体を明るく照らし、
将来への希望の灯りを点すことができるようになる。

大人が輝けば、子供も輝く。

今日も子供を信じて。

今日も自分を信じて。


最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?