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ぶれない生き方を体現するための一手『会津武士教育』に学ぶ義の教育観(前編)~私たちは「武士道」を覚えているのか?~ー『日本人のこころ』26ー

こんばんは。高杉です。

日本人に「和の心」を取り戻すというスローガンのもと
『和だちプロジェクト』の代表として活動しています。


6月もいよいよ最終週となりました!

修学旅行も終わり、
体力テストも終わり、
そしてボーナスもいただき、
いよいよ1学期終了も見えてきました。

私の夏休みですが、
執筆活動に加え、
教科書編集作業や教育論文作成、教育実践発表、研究授業準備と
怒涛の日々になりそうな予感がしていますが、
一つ一つ楽しみを見つけながら進めていきたいと思います。


梅雨に入るのか?入らないのか?
というかたちで気温差が激しい日々を過ごしていますが、
くれぐれもお体を大切にしていただければと思います。

さて、
今回から、新しい主題でお話をしていきます。

今の日本人に欠けているものが
見えてくるお話になると思います。

最後までお付き合いください。
よろしくお願いいたします。





大人は歴史にどう向き合うか? 1,000人調査|Historist(ヒストリスト)


山川出版社が
2018年5月、
インターネットにて、
20~60代以上の男性540人/女性541人の男女1,081名(学生除く)を対象に
「大人は歴史にどう向き合うか?1,000人調査」を実施しました。

その中でも
「どの時代の日本史に特に興味がありますか?(複数回答可)」の質問には、

1位「江戸時代(幕末除く)(57.7%)」
2位「幕末(56.6%)」
3位「戦国・安土桃山時代(55.8%)」がほぼ横並び。

男女別に見ると、
男性は「戦国・安土桃山時代」
女性は「奈良・平安時代」に興味が高いことがわかりました。

私は、歴史が好きなのでNHKの「大河ドラマ」を視聴するのですが、
やはりいつの時代も、
不動の人気は、武士の生きた時代ですよね!




なぜ、
わたしたちは「武士」に魅かれるのでしょうか?

我が国において、
貴族の護衛や地方豪族が自衛のために武装したことから始まった
「武士」が生きた時代は、
平安時代中後期から、明治維新までの約700年間で、
我が国が成立した2024年の歴史の中でも
およそ4分の1という短い期間でした。

さらに、
江戸時代で見ていくと
全人口の中でもわずか7%しか占めないほんの一握りの人たちでした。

しかし、
武士の生きざまは他の身分の人たちの手本となることも多かったのです。

反対に、
武士はその生きざまを守らなければ
庶民の上には立てなくなってしまいます。

だからこそ、
品格形成を重視しました。

その結果、
多くの人たちが


「武士道=日本人として生きていくうえで美しい姿」


であると共感し、
皆がこの精神を守り伝えていったのです。

だから庶民の中にも
「武士道の精神」が深く浸透していったと言えます。

私たちの精神形成においても、
先人から「武士道の精神」を受け継いでいるのです。

その心が通じ合い、魅かれるのかもしれません。




では、
現代を生きる私たちは、


他者が見ているから、
他者に言われたからではなく、
常に己に恥じないように在ること。


他者に左右されず、
他者に影響されず、
だからといって、
他者を侵害せず、
他者を排除せず、

他者を認め、
尊重すること。


常に確固たる精神を保ち、
高潔な価値観と基準、
そして行動規範を内にもつこと。



このような生き方をできているのでしょうか?

もしも、できていないのならば、
「武士道精神」を忘れてしまっているのかもしれません。




江戸幕府末期において、
教育改革によって武士教育を最も完成させ、
「武士道精神」を発揮した雄藩がありました。

それが、
現在の福島県に位置する会津藩です。




会津藩では、
名君として名高い藩祖・保科正之公の教育理念を通して、
「会津武士」または「会津魂」と呼ばれる独特の士風を形成しました。

会津藩の白虎隊と呼ばれた16歳前後の少年たちが
慶應4(1868)年8月に、
新政府軍との激しい戦いに敗れ、
鶴ヶ城が一望できる飯森山で自刃して果てた物語は、
幕末の悲劇として今もなお語り継がれています。

武士としての誇りと名誉を重んじる生き方は、
16歳の少年武士の死生観として深く刻み込まれているのです。

こうした人材育成した会津藩校・日新館は、
江戸時代の武士教育の中でも最も完成されたものと評価されています。




会津藩の武士教育を通して、
現代の私たちが継承するべきものについて考えていきたいと思います。


今回は、


「ぶれない生き方を体現するための一手 
 『会津武士教育』に学ぶ義の教育観」


という主題でお話をしていきます。

最後までお付き合いいただけると嬉しく思います。

よろしくお願いいたします。


次回以降、詳しくお話をしていきます。


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国民一人一人が良心を持ち、
それを道標に自らが正直に、勤勉に、
かつお互いに思いやりをもって励めば、文化も経済も大いに発展し、
豊かで幸福な生活を実現できる。

極東の一小国が、明治・大正を通じて、
わずか半世紀で世界五大国の一角を担うという奇跡が実現したのは
この底力の結果です。

昭和の大東亜戦争では、
数十倍の経済力をもつ列強に対して何年も戦い抜きました。

その底力を恐れた列強は、
占領下において、教育勅語修身教育を廃止させたのです。

戦前の修身教育で育った世代は、
その底力をもって戦後の経済復興を実現してくれました。

しかし、
その世代が引退し、戦後教育で育った世代が社会の中核になると、
経済もバブルから「失われた30年」という迷走を続けました。

道徳力が落ちれば、底力を失い、国力が衰え、政治も混迷します。


「国家百年の計は教育にあり」
という言葉があります。

教育とは、
家庭や学校、地域、職場など
あらゆる場であらゆる立場の国民が何らかのかたちで貢献することができる分野です。

教育を学校や文科省に丸投げするのではなく、
国民一人一人の取り組むべき責任があると考えるべきだと思います。

教育とは国家戦略。

『国民の修身』に代表されるように、
今の時代だからこそ、道徳教育の再興が日本復活の一手になる。

「戦前の教育は軍国主義だった」
などという批判がありますが、
実情を知っている人はどれほどいるのでしょうか。

江戸時代以前からの家庭や寺子屋、地域などによる教育伝統に根ざし、
明治以降の近代化努力を注いで形成してきた
我が国固有の教育伝統を見つめなおすことにより、
令和時代の我が国に
『日本人のこころ(和の精神)』を取り戻すための教育の在り方について
皆様と一緒に考えていきたいと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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