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人はなぜ、「生まれる」のか?なぜ、「死ぬ」のか?【上巻】⑶黄泉の国ー日本最古の歴史書『古事記』⑤ー

こんばんは。りたろです。

自らの持ち味を社会に貢献する「『和』の学級経営」を軸に発信しています。


今回は、

「日本人のための『和の国・古典文学』講座」という主題のもと

『古事記』の中にある

「黄泉の国」(上巻)を紐解くことで、

『和の国・日本』とは何か?を考えていきたいと思います。



人はなぜ、「生まれる」のか?なぜ、「死ぬ」のか?
【上巻】⑶ 黄泉の国
ー日本最古の歴史書『古事記』⑤ー【今日の内容】

1)もっとも恨んだのはもっとも愛した人だった…
2)邪気を払う最強の果物とは?!
3)人はなぜ、「生まれる」のか?なぜ、「死ぬ」のか?



前回の記事では、


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ヒノカグツチノカミを産んだことによって

陰部の火傷がきっかけになって死んでしまった

イザナミノカミを追いかけて、

「黄泉の国」に行ったイザナキノカミのお話をしてきました。


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「絶対に見ないように…」


と言われるほど知的好奇心に駆られて見てしまうのは

人間も神様も同じもの。。。



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湯津爪櫛の端を折って「一つ火」を灯した先には、

ウジ虫にまみれて腐敗した変わり果てた愛妻の姿を

見てしまったイザナキノカミは……。。。




1)もっとも恨んだのはもっとも愛した人だった…



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ウジ虫にまみれたイザナミノカミの姿を見てしまった

イザナキノカミは


「ぎゃああああああああああああああああ」



と叫び、逃げ出しました。


愛する夫に裏切られたイザナミノカミは


「信じていたのに…。。あなたって人は(神は)…」


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予母都志許売(ヨモツシコメ)という

黄泉の国の醜女(しこめ)にイザナミノカミを追うように

命令しました。


このシコメがどのようなイメージかは

古事記には詳しく書いていないのですが

かなりの怨念のこもった化け物であることは間違いありません。


一匹だけではなく、複数のシコメに追わせました。

しかも、このシコメ。

かなり足が速いんです。


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黄泉の国でいう「逃走中」のハンターのイメージですかね?


ついにイザナキノカミは追いつかれそうになってしまいます。


そこで、

イザナキは髪に巻き付けていた『つる草』

とっさに外して投げつけました。


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すると…


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シュルシュルシュルシュル~~


とつる草が伸びて


『ぶどう』がポンポンポンポン


となりました。


すると、シコメは


ぶどうに興味津々で何で走っているのかを忘れて

無我夢中でむさぼりました。


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巨峰を一粒食べるだけでも結構時間がかかってしまいますし、

ひと房食べるだけでも結構おなか一杯になりますよね?


シコメはおなかいっぱいになり満足していました。


しかし、

それでも黄泉の国のハンター。


また追いかけ、すぐに追いついてしまいます。。。


そこで、今度は、

先ほどの『湯津爪櫛』をパッと取り出し、

投げつけました。


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そうすると、今度は、


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『タケノコ』がボンボンボンボン


となりました。


シコメは、

再び、タケノコに興味津々!


タケノコを抜いて

無我夢中でバリバリ食べ始めたのです。


食感がよく一本でおなか一杯になるタケノコを

何本も何本も食べ続けたシコメは、

ついにおなかいっぱいになってしまいます。



『古事記』のお話では、


『つる草』から『ぶどう』
『櫛』から『タケノコ』が生まれる


と言うように元々その素材のものから食べ物が生まれるという

理にかなった描かれ方をしていますよね!




2)邪気を払う最強の果物とは?!



ぶどうとタケノコをたらふく食べたシコメは

ついに追いかけることができなくなってしまいました(笑)


これでようやく終わり。。。



かと思いきや。。


さすがイザナミ。

用意周到です。


シコメのほかにも


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「八種(やくさ)の雷神」という恐ろしい雷の神と


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「1500もの黄泉の国の軍隊」も追わせていたのです。


そこで、イザナキは


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『十拳剣(とつかのつるぎ)』


という十の拳(1メートル20センチくらい)ある大きな剣

後ろ手で振りながら追いづらいようにしながら

必死で逃げ続けました。。。



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そして、ようやく

黄泉の国と現実世界の境にある

「黄泉平坂(よもつひらさか)」にたどり着きます。


しかし、黄泉の国の軍隊との距離も次第に近くなり

いよいよ大ピンチ!


そのとき、


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そこに


『桃の木』


がありました。


「これだっ!!」


『桃の実』を3個とって


「えいっ!」「えいっ!」「えい!!!」


と黄泉の国の軍隊に向けて投げつけました。


すると。。。


八種の雷神も黄泉の軍隊もすっかり力を失って

次々に倒れたり、逃げ出したり…


とにかく桃の実の力

へろへろになってしまったのでした。。。(笑)



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たった3個で1500をやっつけた『桃の実』


最強の果物ですね!!




3)人はなぜ、「生まれる」のか?なぜ、「死ぬ」のか?



『桃の実』によって、

黄泉の国の軍隊を追いはらったイザナキ。



しかし。

まだ終わってはいませんでした。。


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最後の最後に追ってきたのが


愛妻であったイザナミノカミでした。。。


まさにラスボスですよね(笑)


腐ってウジ虫のわいた身体を引きずりながら追ってきたのです。


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そして、

イザナキノカミは

黄泉の国と現実世界の境にある黄泉平坂の入り口に


1000人がかりで引くような巨大な岩を持ってきて


ド――――――――――――――ン!!!!!!!


と塞ぎました。


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古来より、


「岩石」には、悪霊や邪気の侵入を防ぐ力がある


と言われています。


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だから、「お墓」も石でできていますよね!


そして、


夫婦であった二柱は、「岩石」越しに

「夫婦離別の言葉」を述べ合うことになります。。。


「さようなら。イザナミ。。。」


『あなた。。』


『愛しいイザナミ。。。まさかこんな仕打ちをするなんて。。。』


「だってさ!ずっとずっと待っていたのだよ!!」


『あなたがそんなことをするならば。
 私は、あなたの国の人々を毎日1000人殺してやるわ!!』


「あなたがどうしてもそうするというのならば、
 僕は、一日1500人産んで見せよう!!」


と言い合い、ついに決着したのです。


こうして

イザナミノカミは黄泉の国の大神になりました。



この『言霊』
「人はなぜ死ぬのか?」「人はなぜ生まれるのか?」の理由が隠されているのです!!



人はなぜ死ぬのか?


ーーそれは、『イザナミノカミの呪い』です。


私たちは、時は変われど、必ず死にます。

それは、

事故かもしれないし、病気かもしれないし、

老衰かもしれません。


「なぜ人は死ぬのか?」

その答えは、

イザナミノカミの呪いの言葉によるものだったのです。



人はなぜ生まれるのか?


ーーそれは、『イザナキノカミの霊力』です。


私たちは、

コウノトリに運ばれたわけでも

天から落ちてきたわけでもなく

現世の大神の霊力によって生まれたのでした。


大きな夫婦ケンカによって

人の生死が決まる。


やはり、『言霊』の力のすごさを実感しますね。。。




「ーー最も憎んだのは、最も愛した人でした。。。」





日本国は、建国してから令和3年で、2681年。

『現存する世界最古の国家』です。


『古典文学』に触れると、

1000年以上もの間、

いろんな時代の日本人が

「きれいだな!」

「おもしろいな!」

「大切に伝えていきたいな!」

と感じたり、考えたりしてきたことが分かります。


国際情勢が混沌とする時代だからこそ、

まずは、大人であるわたしたちが

日本人の失いかけていた、日本人の一番大切な部分


『和の精神』


を取り戻して、一人一人が輝く。

大人が輝けば、子供が輝く。

子供が輝けば日本国の未来も輝く。



一緒に、『和の国・日本国』を楽しく学びましょう!



最後まで、お読みいただきありがとうございました。


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