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世界に誇る酒造り大国・日本国の「國酒」とは何か?(前編)ー先生のための『和の国・日本国』講座㊼ー

こんにちは。りたろです。

自らの持ち味を社会に貢献する「『和』の学級経営」を軸に発信しています。


今回は、

「先生のための『和の国・日本国』講座」という主題のもと

「國酒(日本酒)」に焦点を当て、

「日本酒」とは何か?

「日本酒」の種類の違いとは?

「日本酒」はどのように造るのか?

などの視点から、

『和の国・日本』とは何か?を考えていきたいと思います。



【今日の内容】
世界に誇る酒造り大国・日本国の「國酒」とは何か?(前編)~先生のための『和の国・日本国』講座㊼〜 

1)世界に誇る日本国のお酒・「國酒(日本酒)」
2)「日本酒」の種類の違いって何?
3)「日本酒」はどのように造るのか?




1)世界に誇る日本国のお酒・「國酒(日本酒)」



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今日も一日お疲れさまでした。

皆さんは、お酒を嗜みますか?


「お酒」といえば、


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ビール


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焼酎


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ウイスキー


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ワイン


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梅酒


などなど。。。


たくさんの種類がありますよね!


その中でも、

ある有名なお酒には名称に「国名」が入っています。


そうです。


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「日本酒」


です。


『國酒』とも言われていて、



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このグラフを見て分かるように

日本国内だけではなく

海外でも盛んに嗜まれているんです!


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福井県の有名な國酒である『梵』は、

世界103か国で嗜まれています!


今回は、

この「日本酒」についてお話をしていきたいと思います!

このお話を聴くと、

飲み会(今はオンラインですかね…)の場の話のタネになるだけではなく、

お酒を飲むことがもっと好きになったり、

楽しくなったりするかもしれません!


ぜひ、お酒を片手にお付き合いください。(笑)




2)「日本酒」の種類の違いって何?



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みなさんは「日本酒」というと

どのようなものを思い浮かべますか?


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『純米吟醸』


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『純米大吟醸』


など様々な名前がありますよね!!


お酒造りの基本は『お米』です。


でも、私たちが普段口にしているお米とは少し違います。


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『酒米』


というものを使うんですね。


普通のお米は、「人間」が食べて美味しい『お米』です。


しかし、

『酒米』というものは、

酒造りに欠かせない「微生物」にとって美味しい『お米』なんです!


当然、

人間にとって美味しいお米と微生物にとって美味しいお米は

違いますから、

食べてみてもあまりおいしいものではありません。。。


しかも、この『酒米』

もともとあったお米の原種に近いものであるとされています。



『酒米』は脱穀した後、そのまま使うことはできません。

そのため、削っていくんですね。


そして、


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『精米(削ること)』していき、

60~70%
「純米酒」になります。
60%以下「純米吟醸酒」になります。
50%以下「純米大吟醸酒」になっていきます。


「純米大吟醸」になっていくほど、

雑味が少なくなり、

フルーティーな爽やかな味わいになり、

薫りがよくて飲みやすい!

と言われています。


そのため、


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フランス料理などに合うお酒は、「純米大吟醸酒」


であり、


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おでんや焼き鳥に合うお酒は、「純米酒」


だと言われています。


このようにして

『酒米』を削っていくとだんだん小さくなっていきます。

削れば削るほど、造ることができる量も減っていきます。


そのため、

量が減ると造ることができるお酒の量も減っていくので、

値段もその分高くなっていきます。

「純米大吟醸酒」なんて半分、使えなくなってしまいますからね!!


しかも、難しいのが、


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お酒を醸すときに

削っているお米ほど

お米本来の栄養素もなくなってしまうので

管理するのが大変で

誰でも作れるわけではない。

非常に高度な技術が必要になるみたいです。。。


どちらのお酒がいいというわけではなくて、

どちらもそれぞれ料理に合う『よさ』があるのです!


このほかに、


お米を削っていない『本醸造酒』


『特別醸造酒』


お米を削った『吟醸酒』


お米をかなり削った『大吟醸酒』


などのように、


「純米」ということが書かれていないお酒は、
添加アルコールが使われているお酒のことです。


「純米」と書かれている日本酒は、

日本酒市場全体の約1~2割程度しかないと言われています。


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だから、

私たちが酒屋やコンビニで買うようなお酒は、

ほとんどが添加アルコールが混ざっているお酒なんですね!


また、


『生酒』『生貯蔵』『生詰』


という表記もあります。


これは、


【生酒】
一度も火入れをしないで出荷されるフレッシュな日本酒。


【生貯蔵】
生のまま貯蔵し、出荷前に一度火入れをする日本酒。


【生詰】
貯蔵前に一度だけ火入れをする日本酒。


というような違いがあります。



ちなみに。。。

じゃあ、削った後の粉って捨ててしまうの?

と、思われる方もいるかもしれませんが、

大丈夫です!!


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この粉は


『米粉』


としっかり利用されます!無駄にはなりません!!




3)「日本酒」はどのように造るのか?



さて、

「日本酒」はどのように造るのかについて

簡単にお話させていただきたいと思います。


「日本酒」の原料は、


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『お米』


です。


『米』と言ったら日本文化の根底ですよね!


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『稲作文化』


は日本文化の根底にあります。


例えば、


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神社の祭式でも、すべて『お米』が中心です。


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伊勢の神宮の神嘗祭では、

最初にできたお米をまずは神様に差し上げています。


伊勢の神宮の祈りというのは


『五穀豊穣』


が基本になっています。

古来より日本では、

「お米さえ獲れれば国民の命は大丈夫!」

反対に

「お米が獲れなければ国民の命はない…」

と信じられてきました。


そのため、

天皇の祈りは「お米が実りますように…」というものが

中心の祈りだったのです。


そして、

『お米』は穀物としていただくだけではなく、

「お酒」にもします。


いわば、


「日本酒」とは『お米』の最終系


なのです!!




では、その「日本酒」はどのように造るのでしょうか?


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昔は、「お酒」というものは、

ご飯を少し置いておくと

気づかないうちになんか違うものになっている!

みたいな感じでした。


これを、


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『一夜酒』(甘酒みたいなかんじですかね)


というのですが、


米麹を一晩おいて

少し発酵が進んで

そのご飯を口にするといい香りが口の中に広がる…


みたいな感じだったそうです!



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「日本酒」というのは、


①お米のデンプンが糖分(ブドウ糖)に変化したものを微生物が食べます。


②微生物がおならや尿を出します。


そして、


この微生物のおならが二酸化炭素で、

微生物のおしっこがなんと「アルコール」なんです!!

そして、

このおしっこ(アルコール)濃度が高くなっていくと

生きていくのが難しくなり、死んでしまいます。


こうして、


③「お酒」になります。



かなりざっくりしていますが、

このようなイメージです。


だから、

私たちは簡単に言うと


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私たちが飲んで「おいしい!」と言っているお酒は

じつは、『微生物のおしっこ』というわけなんです(笑)


しかし、

微生物にとっては「おしっこ」ですが、

私たちにとっては大変香ばしくて美味しいお酒になるのです。


昔の人たちは

このようなメカニズムを知らなかったので、


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昨日炊きたてのご飯を食べたらなんともなかったのに、

一晩おいて食べると急に気持ちよくなってふらふらしてしまうものに

変わってしまった!!

みたいなことがあったかもしれません。


そのため、

当時、


「お酒」は『神が造るもの』


『神業』と言われていたんです!!

そのため、

「お酒」を飲むことで神様と繋がることができる

と言われていたほどなんですね。


みなさんは、今神様と繋がっていますか??



次回は、

さらに深い「日本酒」の奥深さ

「日本酒」の歴史

についてお話していきたいと思います。




これまで、
「日本はいい国だ!」というと
軍国主義者と言われたり、
危険思想だと思われたりしていました。


しかし、

2011年3月11日

東日本大震災を契機に外国から注目されてから、潮目が変わりました。


じつは、わたしたちが住んでいる『日本国』はすごい国なんです!!


まだまだ、
歴史の闇に埋もれてしまった「真実」が
たくさんあります。


「日本を知ることは、
       『自分のルーツ』を知ること」


わたしたちの生まれた国をもっと学びませんか?

そして、子どもたちに伝えませんか?

自分の生まれた国を誇りに感じることは、

きっと自己肯定感とか自己効力感につながるはず。


一緒に、『和の国・日本』を楽しく学びましょう!



最後まで、お読みいただきありがとうございました。




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