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世界に誇る!「和食」に秘められた日本人の自然観とは?(中編)ー先生のための『和の国・日本国』講座㉕ー

こんにちは。りたろです。

自らの持ち味を社会に貢献する「『和』の学級経営」を軸に発信しています。


今回も、引き続き、

「先生のための『和の国・日本国』講座」という主題のもと

「和食(日本食)」に焦点を当て、

日本の伝統的な食事から分かる日本人の自然観や、

和食の種類調理の起源

日本の「食」に関する課題などから、

『和の国・日本』とは何か?を考えていきたいと思います。



【今日の内容】
世界に誇る!「和食」に秘められた日本人の自然観とは?(中編)~先生のための『和の国・日本国』講座㉕〜 

1)東京は「世界一の美食都市」である!
2)「美食大国」のカギ『専門性』と『細分化』
3)どこからどこまで「和食」なの?



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前回の記事では、

古より日本人は、

「食事をすることや調理をすること自体が神事」

であり、

食事をするたびに、手を合わせて

『大自然の恵み』をいただくこと

『多くの人』の働きに対して感謝の気持ちをささげてきたということ。


そして、

日本人が「食」を極めてきたのは、

2000年間以上の先人たちが大切に受け継いできた日本文明の力

他ならないのだといくことを話してきました。



今回は、


「和食」がなぜここまで世界から注目されているのか?」


の謎に迫っていきたいと思います。




1)東京は「世界一の美食都市」である。


世界の中で、

「美食」であることを証明するものの一つに


『ミシュランガイド』


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というものがあります。


『三ツ星レストラン』とか聞いたことはありませんか?

これは、フランスのミシュラン社によって出版される

レストラン・ホテルガイドの中に書かれている

レストランの評価を星の数で表しています。


そして、

2019年11月29日に出版された『ミシュランガイド東京2020』


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最高ランクの三つ星は11軒。
二つ星は48軒。
一つ星は167軒。
星付きの飲食店は全226軒。


実は、2019年と2020年と連続で


東京は『世界一星の多い都市』


であり、

世界が「東京が世界一の美食都市である」

ことを認めたことです。


しかも、

13年連続で三つ星を獲得したのは、


『かんだ(西麻布)』【日本料理店】
http://www.nihonryori-kanda.com/


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『カンテサンス(品川)』【フレンチ】
https://hitosara.com/0006060329/


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『ガストロノミー ジョエル・ロブション (恵比寿)』【フレンチ】
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13009310/dtlrvwlst/B75379502/


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なんと3軒!!


まさに「超一流」と世界が認めたと言っても過言ではないほどの

ことなんです!!




2)「美食大国」のカギは『専門性』と『細分化』



以前、


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『ミシュランガイド』第6代社長

ジャン・リュック・ナレ氏は、

インタビューの中でこのように話しました。


「パリを美食都市というが、東京は驚くほど素晴らしい飲食店が多かった。多くの人々が料理を楽しんでいるからだ。日本料理はクオリティーも素晴らしい。シェフのレベルもどの都市よりも高く、何よりシェフ固有の技術がよく伝授されていた。数世代、数百年かけて伝えられる技術と伝統は追跡が難しい。特に私が特に高く評価したのは『専門性』だ。パリの日本飲食店に行けば、寿司、刺身、焼き鳥などメニューがたくさんある。このため日本でもそうだと思っていたが、私が言った飲食店はほとんど寿司店、刺身店、焼き鳥店、うどん店など専門店に『細分化』されていた。非常に印象的だった。こうした特性から日本の飲食店の相当数は誰も追いつけない専門店を確保していた。当然いい評価につながる。」


ナレ氏が話した言葉の中に

日本が世界一になる理由が隠されていると思います。



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それは、

「和食」のその「多様さ」が関係していると思います。


例えば、


「京料理」


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1200年以上都であった京都には洗練された日本料理の文化が

積み上げられています。


そして、


「会席料理」


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「懐石料理」


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「割烹料理」


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「仕出し料理」


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「卓袱料理(しっぽく)」


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などに分かれています。


そして、

料理の種類ごとに専門店に『細分化』されています。


例えば、

『寿司』一つとっても


「京寿司」


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「関西寿司」


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「江戸前寿司」


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などがあります。


 『鍋』も同じです。


「寄せ鍋」


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「ちゃんこ鍋」


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「うどんすき」


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「すっぽん鍋」


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「鶏の水炊き」


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「湯豆腐」


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などなど挙げればきりがありません。


また、

食材の種類によっても専門店に『細分化』されていて、


「ふぐ料理」「まぐろ料理」「牛タン料理」「豆腐料理」

「うなぎ料理」「どじょう料理」「湯葉料理」

「天ぷら」「おでん」「うどん」「そば」「お好み焼き」

「もんじゃ焼き」「すき焼き」「しゃぶしゃぶ」「焼き鳥」

「串揚げ」「とんかつ」「鉄板焼き」「おにぎり」「釜めし」…


もう本当にどこまで『細分化』されているのか。。。



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日本人は、


何にでもこだわりを持つ性質


があるのかもしれません。


物事を徹底的に突き詰め、

道を究めようとする姿勢が「和食」をここまで発展させてきました。


ナレ氏が話した


「日本の飲食店の相当数は誰も追いつけない『専門性』を確保していた」


という言葉。


『専門性』は、一朝一夕に備わるものではありません。

日本の板前さんが備える技術は、

場合によっては一代ではなく何百年もの間、

継承され、代々積み上げられた技術であることもあるそうです。


長い歴史の中で、

『大自然の恵み』に感謝し、

素材を最大限生かそうとする姿勢や、

「食」を徹底的に突き詰めようとする姿勢、『細分化』

そして、

長い時間をかけて継承されてきた『専門性』

「世界一の美食大国」のカギなのではないでしょうか。




3)どこからどこまでが「和食」なの?



今までいろいろな「和食」を紹介してきましたが、


ところで


「和食」とは何か?


と聞かれたら、どのようなものを思い浮かべるでしょうか?




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上のようなものを想像しましたか?

ぼくは、「ご飯とみそ汁」を真っ先に思い浮かべます。

「和食」の代表的なものですよね。



しかし、

「和食」と明確に答えることは難しいものもあります。


例えば、


「天ぷら」


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これは17世紀にポルトガルから伝わってきた

南蛮料理がもとになっています。


ほかにも、


「とんかつ」


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これは、明治時代にオーストリア料理の「シュ二ッツェル」


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をマネして作られたものだと言われています。


当時は「洋食」として位置づけられていたものが

今では「和食」と呼んでも違和感を覚えないほど

日本の天ぷらやとんかつを上回るものはありません。



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原型となった料理はどれも原型に過ぎず、

日本人の手にかかると全く次元の異なる料理に進化してしまうのです。


「カレーライス」も「ラーメン」も

「焼肉」も「冷麺」も同様です。



このように、


日本人は、
世界各国の料理を取り入れ、
『日本独自のかたち』に進化させ、
自他ともに求める「和食」へと昇華させてしまうのです。






これまで、
「日本はいい国だ!」というと
軍国主義者と言われたり、
危険思想だと思われたりしていました。


しかし、

2011年3月11日

東日本大震災を契機に外国から注目されてから、潮目が変わりました。


じつは、わたしたちが住んでいる『日本国』はすごい国なんです!!


まだまだ、
歴史の闇に埋もれてしまった「真実」が
たくさんあります。


「日本を知ることは、
       『自分のルーツ』を知ること」


わたしたちの生まれた国をもっと学びませんか?

そして、子どもたちに伝えませんか?

自分の生まれた国を誇りに感じることは、
きっと自己肯定感とか自己効力感につながるはず。



一緒に、『和の国・日本』を楽しく学びましょう!



最後まで、お読みいただきありがとうございました。


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