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コーカイ日記174

11/21
くもり、晴れ、19℃/10℃。
休み。特別なことはなにもしていなくて、いつものダラリとした抜け殻のような、抜け殻から溶け出した体液のようなツヤツヤの人生の無意味な果肉が熟す前に種無しで取り出されて消費された。昼から覚醒して冬の午後の短い日の光を浴びて銀行に行き本屋に行きコンビニでそわそわし焼きそばパンを買ってパンと一緒に消費期限が来るのに怯えている。僕は気の抜けた炭酸より気の抜けた真空のような気の無さでやる気なくTwitterやYouTubeやSpotifyのオススメをあさって触りだけお触りしてすぐに手を引く。こうして夜になり明日が出勤日だという現実から目を逸らすために新書やゲームやAmazonで気を紛らわして明日の戦いに備えずに時間を流して自身も流して全て流れ去るまで耐えている。早く何もかも無くなってほしい。じっと下を見て下を向いたまま誰の顔も見ないように歩く。誰も彼も怖い。ほんとうはこの世界(モール)に集う様々な人々の様子を観察して記憶に留めておきたい。ひとりひとり何かを探しているはずだ。もしくは探すふりしてぶらぶらしてるはずだ。そうしたぶらぶらのぶらぶらした顔たちに小声で挨拶を送ってそっとその場を離れる。また明日は新しい恐怖に怯えながら生きる。そうして死ぬまで恐怖に窒息し続ける。それが僕の生き方で僕の死に方。これは終わらないし、了解も了承もしない。でも一旦は、了。

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