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見えてきた現実

はじめまして。都内の大学に通う4年生です。

あと1ヶ月で社会人…。不安と期待を抱きながら、今の気持ちを文章にしてみようと思い、このnoteに表現することにしました。


少し生い立ちをお話します。

私は、幼い頃から習字を習っていました。特に好きではなく、親に習わされていたのでむしろ嫌いだった方です。笑 ですが、これといってやりたいこともなかったので、高校は少しでも強みを生かそうと書道部のある学校に進学しました。

そんな高校の書道部で素敵な仲間や恩師に出会い、嫌いだったはずの習字とは全く別の”書道”に出会いました。お手本通りに書く習字とは異なり、筆を赴くままに走らせ、筆の毛質、墨の濃さ、紙の厚み、かすれ具合、滲みなど、様々な要因で出来上がる作品は変わってくる。そんな、二度と同じ作品ができないという書道の面白さにはまりました。

朝や放課後、土日はもちろん長期休みにも合宿に行くなど、朝から夜まで学生生活の大半を占めました。「書の甲子園」と呼ばれる全国大会で入選したり、パフォーマンス書道にも力をいれたりと、何か1つのことに没頭し極めたいと思う癖はこの頃からなのだと今になって思います。

大学の4年間は手に職をつけるべく、管理栄養士の養成校に通うことにしました。

書道の他に趣味だったサッカー観戦で、選手たちの身体作りをサポートしたいと考えるようになりました。大好きなサッカーに人生をかけて挑む選手たちが本当に素敵で、何より私も好きを仕事にしたいと思っていたので尊敬する気持ちがありました。

そして自分のライフプランを考えた時、仕事もしながら子育てもしたい。私が母にしてもらったように、子どもが幼いうちは家で一緒に過ごしたい。そう思っていたので、管理栄養士という職業は社会復帰しやすく、妊娠中でも在宅ワークができる最高の職業でした。

4年間座学に加え、保育園や小学校、保健所や病院での臨地実習をこなしました。思っていたよりも体力仕事で、栄養学だけではなく、公衆衛生や臨床、人体や教育の分野も学びます。職場も多岐にわたり、実習に行った場所以外にも介護施設や事業所、私の目指すスポーツ現場にも栄養士は必要です。どの職場に行っても人を相手にする仕事であり、他職種との関わりも深い仕事のためとてもコミュニケーション能力の求められる職業だと感じました。


スポーツ栄養学を学び、多くの方とお話する中で思ったことがあります。

それは、”スポーツ×栄養×○○”が大切だということ。

スポーツの特性を知っている。栄養士だから栄養の知識がある。これは最低限のことであり、選手がどんなトレーニングをしていて、どんな癖を持っているのか。その人にとっての得意不得意を含めた人間性を知ることが、パフォーマンスを上げるために必要だと感じます。

選手自身が考えて実践していけるサポートを作っていくために、多くの引き出しからその対象者に最適なプランを提案し、寄り添ったサポートができるスポーツ栄養士になりたいと思っています。

栄養士に加え栄養教諭の免許を取得し、卒業を間近にしてみて思うことが、人生どうなるかわからないなぁということです。

就職先は保育園になり、スポーツ現場で置かれる栄養士の厳しさを知り始めた今、新卒どころかこの先もスポーツの現場で食べていくことは難しいかもしれない。けれど、食事で身体を変え、怪我や故障で引退を余儀なくされることがないように全力でサポートしたい。この気持ちは今も少しも変わっていません。

スポーツ栄養の学びの場はたくさんあります。チャンスがあるならやってみたい。その気持ちに尽きるのです。

これからまた多くの人と出会い、一緒にお仕事をするなかで考えも変わってくるでしょう。その時々で解決策を見つけていくしかない。何事も決してゴールはなく、はじまりでしかない。人生無駄なことなんてない。そう考えています。

現実はそう甘くないけれど、遠回りしてもコツコツ経験を積んでスキルを上げていきたいと思います。

最後まで見ていただきありがとうございました。


今日からまたスタート。




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