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自由と幸せ

私の中では読書ブームがある。
正確に言えば、基本的に読みたいのだが時間がそれを許してくれないほど忙しく諦めざるを得ない日と、飽きるまで伸び伸びと読んで良い日との差が激しい。読んで良い日が続くことをブームと呼んでいる。

最近、私の中での読書のキーワードは、、、
『自由』

最近話題の本
「大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした」
本屋で目に留まって衝動買い。
一気に読み切ってしまった。
最近は韓国人の方の話を翻訳している本が多い。日本人の思考と韓国人の方の思考が似ていて、共感できる部分が多く人気なのだろう。

最後の話。
自由な時、人は幸せだと作者は書いている。
だから、自由を求める人は沢山いる。
私も自由を求める人の1人だ。
とても、自由に貪欲だ。
自由になりたくて仕方ない。

しかし、私の中での1つだけネックな点がある自由と不安定は表裏一体であるという点。
安定が大事だと教えられてきた私には不安定というものが得体の知れないもので、少しの恐怖心を抱かせる存在と感じられる。
自由を手に入れるには、一緒に不安定の存在を認めなければならない。

自由であれば幸せと語る人がいる一方で、人間は元から自由なのだと書く人もいる。
江國香織さんの「物語のなかとそと」
江國さんも自由に対して貪欲らしい。
江國香織さん曰く、
人は自由からは逃れられない。人は元来自由で、自分から苦労して不自由を手に入れてそこに安定や安心を見いだす。
だ、そうだ。

2冊の本はそれぞれ正しいことを言っているように思う。しかし、どちらも事実であれば、
人は皆幸せだと言うことになりそうだ。
残念ながら、世の中の人を見ているとそうでもなさそうな人の方がどうも多い。
人間は元々自由で幸せに暮らすことが出来るはずなのに、それができないのはなぜだろうか。

自由以外に魅力的な物もたくさん存在する世の中で生活していると、多くの欲望がうまれる。その欲望を叶えるのに夢中になりすぎて、気がつくと自由を失っているのかもしれない。

私はまだ、得ているものが少ない。これはむしろ、自由と幸せを手に入れるチャンスなのではないかと思う。

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