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ゴジラ 永遠のマイナスワン



『ゴジラ-1.0』上映時間:125分

11月3日公開だから、そろそろネタバレやあらすじ感想などがネットには流れているだろうから書いてしまう。

以下にはネタバレを含む文章があります。映画未見の方は読まないでくださいね。

初見(11月8日)でその1時間後に書いた感想なので不正確なところがあります。でもあえて本文修正とかはしないでおきます。
後で気がついたことは
※マークを付けて追加挿入しておきます。
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・監督が「永遠の0」の監督だったので(脚本も)少し不安感もあったけれどそれなりそこそこの人間ドラマだった。
特攻隊で敵艦に体当たりすることにビビって、機体の故障だとか言って「大戸島」に着陸した主人公。そこでゴジラに遭遇。
島の守備隊は主人公と整備兵を残してあとは全滅。
そんで戦争が終わって主人公が自宅に帰ってみれば家族はすべて空襲でお陀仏。隣のおばさんには、なぜ生き残った?と責められる。そして焼け野原のバラックのような自宅に女性が赤ちゃんを連れてころがりこんでくる。
※ここらへんはアニメ「この世界の片隅に」の影響かな?
※その女の赤ちゃんは彼女の実子ではなく拾い子であったのですね。

・「永遠の0」の宮部久蔵と同じように飛行機の操縦に長けている主人公。特攻で死ねなかった負い目を引きずっているキャラ。
友人を生かして自分は特攻死する宮部の裏返しのようなキャラだなと思いました。その主人公=敷島は偶然だろうけれど宮部久蔵と同じ様に話し方喋り方が丁寧なのだ。怒鳴ったり罵倒したりは全部ワキにまかせてるって感じ。

・唐突に同居する母親と女の赤ちゃん。子供がストーリィに入ってくるとお涙頂戴になりやすいのだなぁ。ワタシ、あまり好きくないんだけど。「永遠の0」では登場する女性がみんなぴーぴー泣いていた記憶があり、そうならないことを祈った。


・ゴジラはやっぱりまた現れて東京湾から銀座へ上陸。ここらへんはほとんどCGでうまく作っていたと思う。ゴジラの起こした爆風で吹き飛ばされる母親。母親は死んだことになる。やっぱり子供が泣いた。

・冷戦時代だからゴジラに対してはソ連を刺激するため自衛隊?その頃は警察予備隊?とアメリカ軍は軍事行動ができない。よってすべて「民間」の手によってゴジラを退治することになる。つい数年前まで戦争してた軍人たちが集まる。作戦立てて実行しますが誰も死なないようにしましょう、これは一億玉砕をスローガンにしていた大日本帝国に対する批判になるのだけれど、ま予想した展開かな。集まった元軍人のなかには731部隊で飽食していた人や捕虜を銃剣で刺殺する訓練を部下にやらせていた人もいたんだろうな。それでも強制はしない志願するものだけでゴジラ撃滅作戦を遂行する、帰りたいものは帰れ。同調圧力で帰れなかった人は何人いたろうか、その描写はない。

・で、洋上に仕掛けを作りゴジラを水圧で殺してしまおうという作戦、と同時に秘密兵器の飛行機でゴジラの口めがけて大型爆弾を打ち込むという作戦が開始された。だが水圧の変化ではくたばりそうにないゴジラ。間一髪、敷島の操縦する新型プロペラ機がゴジラの口の中に体当たり。敷島が死んで特攻から逃げたトラウマもその犠牲によって帳消しになったかと思いきやパラシュートで脱出。拍手喝采を浴びる。ゴジラがひび割れ崩れ熱戦ビームを四方に飛ばしながら海に沈んでいく、めでたしめでたし・・・だが。

てなかんじの125分でした。

で、最後。ゴジラを倒した主人公に、死んだと思っていた女の子の母親が助けられて病院に収容されているという電報が来る。
病院に急ぐ主人公もちろん彼女の娘(もうおかっぱの少女に成長している)を連れて。
病室のドアを開けて駆け込む主人公と少女。主人公を認めてベッドでほほえむ母親、もう主人公の実質奥さんなんだろなうらまやしい、でもアタマと片目は包帯。主人公は母親の胸に突っ伏して泣く。

・・・あのね、こういうシチュエーションだったら、まず女の子が主人公の手を振り払い、母の名を呼びしがみつくのが本当なんだろうけれど、なぜかこのラストでは女の子は入口近くに立ったままで主人公が母親にガバリとしがみつく。いつのまにか母親の実子である女の子は画面の外へ消えてしまってエンドロール。

これってやっぱり男の、というか男の子の映画なんだろうな。友情とヒューマニズム、口は悪いが友情にあふれた男たちの共同作業の成果、もしくはスポーツ試合でのチームの勝利などの過程を原型にしてゴジラ退治に当てはめたものなのだろうな、と思う。
友情あふれる共同作業は男性だけのものではない。朝丘ユミとジュン・サンダースのあいだにも熱い友情はあったのだしね(わかるかな?)

子供そっちのけで母親を独占したがる父親って、なんて呼ばれているのかわかりませんけれど?幼児退行?マ◯コン?ま、どうでもいいけれど(^_^:

感想はこれで終わり。
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決してCGではない破壊された町と傷ついた子どもたちがいる現実に戻ろう。
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※このゴジラをとの戦闘がおこなわれたのは昭和24年?らしい。
ゴジラの熱線による黒い雨まで描写されているのだから
劇中に「ヒロシマ」「ナガサキ」『原爆」「水爆」と言うセリフがでてきたのか?
ワタシはなかったように思う。
1954年の第一作では「ナガサキ」「放射能雨」「原子マグロ」と言うセリフは出てきましたけど。
関連してこちらもお読みいただければ、と思います。


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